豆乳女・はじめての恋人
ここから数話は閑話となります。
楽にお読みください
私の名前は高倉真琴。
昨日、劇的な出来事があり、それのおかげもあって佐々木和とお付き合いすることになりました。
「うわぁ・・・」
なんかこうやって頭の中で考えてみるとすごいことだよね。
恥ずかしくなってきた。
「とりあえず今は仕事仕事!」
我ながら仕事中にこんなことを考えるなんて、ちょっとは浮かれているのかもしれない。
正直嬉しいから仕方ない。
仕事が終わって、ロッカーの中に入っているスマホを見た。
『メール受信1件』
開いてみると、佐々木くんからだった。
何気にこれが佐々木くんからの初メールだったり。
『仕事お疲れ様です。山田さんに借りたマンガなんですけど、下に落とした時に本の角が折れちゃったみたいなんですよ。これって怒られますかね?』
文章だけの素っ気ないメールだったけど、私も絵文字とかあんまり使わないから気にならない。
佐々木くんっぽくていいメールだ。
どうなんだろ?佳子に聞いてみようかな?
しかし佳子は今日休み。
『ちょっと佳子にメールして聞いてみる』
ちょっと短いかなとも思ったけど、佐々木くんなら問題ない気がした。
送信っと。
佳子にもメール送らなきゃ。
『佐々木くんが佳子さんの本を傷つけてしまったそうです。どうしますか?』
メールを送ってから職場を出た。
その瞬間、佳子から電話がかかってきた。
「もしもし」
『マジでか!!』
「昨日袋ごと下に落としちゃった時にガツンとやったみたい」
『でも傷ついたのって本だけなんだよね!?』
「みたいだよ」
『そっかー。よかった。なら問題無いな』
「なんか入れたの?」
『ん?DVD』
「ちょっと・・・そこまで貸したの?」
『彼がオタクの道に入ろうとしているなら、私は全力で支援するまでだ!』
「そーゆーことか」
佳子のターゲットは私から佐々木くんに移ったわけか。
『ところでなんで彼のアドレス知ってんの?五郎に聞いたの?』
「あ、そうそう」
そういえばまだ言ってなかったっけ。
私は佳子に付き合い始めたことを話した。
『うそ!手出すの早くない!?』
「人を軽い女みたいにゆーな」
『わかった!今からそっち行ってもいい?』
「こっち来るの?」
『もしかして彼と会う予定だったとか?』
「いや今日はまっすぐ帰るつもり」
『まこちゃんってば意外とドライだね』
「じゃあまた明日もお仕事頑張りましょう」
『ちょ!待って!』
「なんですか?」
『行ってもいい?』
「家で待ってればいいの?」
『うん。待ってて。実は今近くまで来てたりするんだよねー』
「了解しましたー」
会話を終えるとスマホをカバンにしまった。
佳子は今日もアニメショップ巡りをしていたのだろう。
「あ。豆乳切らしてるんだった」
帰りにスーパーによってから行こう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
感想とかあれば書いていただけると執筆意欲が高まります。
1000PV突破しましたー!
これも皆様のお陰です!
ありがとうございます!
というわけで次回もお楽しみに!