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豆乳女・高倉真琴のプロローグ

主人公女・高倉真琴の話です。


豆乳はからだに良い。

だって大豆イソフラボンが入ってて女性ホルモンが増えるらしい。

それによって乳ガンとかの予防になるらしい。

とにかく豆乳はからだに良い。

私は豆乳が大好きだ。


私が豆乳を飲むようになったのには色々と理由がある。

それをちょっとお話させてください。



あれは私がまだ小さかった頃、学校の友達に胸が小さいことをバカにされた。

思い返してみると、まだ一桁年齢の時期に胸がどうのとバカにされても困る。だって成長期前だったんだもん。

それでも私は、幼心なりにかなり悩んでいた。それはもう図書室で調べたり、お母さんに聞いたり、近所のお姉さんを訪ねたりした。

そういえばお父さんには、


「これは女の子の問題なの!男の人は来ないで!」

「母さーん!ついに真琴(まこと)が反抗期だよー!」

「お父さんには関係ないことよ。むしろ関わってはいけません」


って、お母さんに泣きついてたなぁ。

お父さん、ごめんね。


巨乳化計画を開始した翌日、


『牛乳には胸を大きくする力がある。』


とお母さんが言っていたので、早速牛乳を飲んだ。

しかし、私は牛乳を飲むとお腹を下すタイプの人間だったみたいで、牛乳デビューは巨乳化計画を台無しにした上に、牛乳嫌いという素晴らしい称号を与えてくれた。牛乳のバカヤロー。


だがしかし。私はあきらめなかった。


馬鹿にされたからという理由は多分忘れていたと思う。

ここまできたら意地でも牛乳を飲んでやる。


・・・そう。私は馬鹿だった。

可愛い幼心にはもはや巨乳化計画などなく、牛乳のことしか頭になかった。

ここから巨乳化計画は牛乳克服計画へと移り変わる。

まず考えたのは牛乳がダメならヨーグルトだ。

次の日、お母さんにお願いして買い物について行った。

素直にお願いしてもお母さんには断られると思った私は、カートの上にあるカゴの中にヨーグルトを内緒で入れようとした。

しかし私の身長ではまだカゴには届かない。

その時、お母さんは何も言わずにカゴの中に、私の持っていたヨーグルトを入れてくれた。


家に帰ると早速ヨーグルトを食べようとしたら、お母さんに


「ご飯前に食べると胸が縮むよ?」

「!?」


私はおとなしく座っていました。


そして待ちに待った食後。

冷蔵庫の一番下の野菜室の中からヨーグルトを出した。

お母さんが取りやすいようにって野菜室に入れてくれたのはいい思い出だ。

そして行儀良く椅子の上に正座して食べた。

ほどよく冷えていて美味しかった。

特に何か変化があるわけもなく、いつものように家族三人で川の字で寝た。


午前5時半。起床。

隣で寝ていたお父さんを叩き起して冷蔵庫から牛乳を飲む。

もちろん変わっていない。ただお腹が痛くなるだけだった。


「なぜだ・・・」


幼い私は、『ヨーグルトを食べる=牛乳と同じ効果が現れる=牛乳を克服!!』という方程式が出来ていた。

つまりヨーグルトを食べると牛乳が飲めるようになると勘違いしていたのだ。

さすが幼き頃の私!バカ!

ショックを受けた私はお腹が痛いのを理由に学校を休んだ。

その日はお腹が痛いため寝るに寝付けず、テレビばかり見ていた。

朝の情報番組にはじまり、名作アニメ劇場、通販番組、お昼の経済ニュース。

すごいつまらなかった。


そして今の私を作ったお昼のワイドショーの時間が来た。

何気なく、椅子に座ったお母さんとテレビを見ていた私。


『今日の特集は女性ホルモンについてです』


そのとき私は近所のお姉さんの話を思い出した。


「たしかお姉さんはじょせいホルモンが足りないから胸が小さいって言ってた」


その特集の中では女性ホルモンについて事細かに語っていた。

もちろん幼い私にはわかるわけもなく、奥様向けの特集は終わった。

しかしその時の私は紹介されたひとつの食品に興味を示していた。


「お母さん!とうにゅうってなに?あの白いやつ牛乳?」

「牛乳じゃないけど豆のお乳って感じね」

「豆も生きてるのか!」

「飲んでみる?」

「うん!」


その後買い物に行った私とお母さんは、豆乳と夜ごはんの材料を買って帰った。

夜ご飯を食べた私は昨日と同じようにヨーグルトを食べて寝た。


翌朝5時。起床。

隣で寝ていたお父さんを叩き起し冷蔵庫から豆乳を出してもらった。

目をこすりながらお母さんも起きてきた。お父さんがケータイのカメラを向けていたからピースした。

そして豆乳を飲む。意外とうまい。

学校へ行く。なんで休んだかみんなに聞かれる。

帰ってくる。お母さんに聞かれる。


「どうだった?」

「お腹痛くない!」


しかし牛乳を飲むとお腹が痛くなるのは治っておらず、その日から『打倒牛乳!』を目指して豆乳を飲み続けたら、豆乳が手放せなくなるぐらい好きになっていた。


その日から私は豆乳が好きだ。

長い文章を読んでいただきありがとうございます。

なんやかんやで不定期更新ですが、早め早めに書いていきます。


感想とかあれば書いていただけると執筆意欲が高まります。


これからもよろしくお願いします。


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