ひと夏のきらめき
全国大会を目前に控えた高校最後の夏。
しかし、部長の秋月紫苑は追い込まれていた。
春の選抜でペアを組んでいた副部長が負傷し、インターハイへの不参加が決まってしまった。
現在、硬式テニス部に在籍している三年生は秋月のみ。他は二年生が三名と、初心者の一年生が三名のみである。しかも、二年生の中で一番の実力者である副部長は不参加にせざるをえない……。
そんな中、二年生の早瀬七海のクラスメイトがテニス経験者であったことを知る。
彼女の名前は夏川瑞希。
彼女は、今年の春に公立の高校から転入してきた生徒だった。
なんとかして夏川を硬式テニス部に引き入れようとする早瀬だが、夏川は一向に首を縦に振ろうとはしなかった。
しかし、諦めきれない秋月が、早瀬に代わって夏川のもとへ――。
これは、私立聖凛高等学校・硬式テニス部のひと夏を描いた物語である。
しかし、部長の秋月紫苑は追い込まれていた。
春の選抜でペアを組んでいた副部長が負傷し、インターハイへの不参加が決まってしまった。
現在、硬式テニス部に在籍している三年生は秋月のみ。他は二年生が三名と、初心者の一年生が三名のみである。しかも、二年生の中で一番の実力者である副部長は不参加にせざるをえない……。
そんな中、二年生の早瀬七海のクラスメイトがテニス経験者であったことを知る。
彼女の名前は夏川瑞希。
彼女は、今年の春に公立の高校から転入してきた生徒だった。
なんとかして夏川を硬式テニス部に引き入れようとする早瀬だが、夏川は一向に首を縦に振ろうとはしなかった。
しかし、諦めきれない秋月が、早瀬に代わって夏川のもとへ――。
これは、私立聖凛高等学校・硬式テニス部のひと夏を描いた物語である。