第111話 サイファー復活ッッ!!!!
「サイファー!!!!」
リンカは叫びながらサイファーを探し回る。
だが彼女の叫び声が荒野に響き渡るだけで返事は返ってこない。
皆も一瞬のことで彼がどこに消えたのか分からなかった。
リンカの鳴らす足音が彼女の焦りを表していた。
「ここで逃がすわけにはいかない……っ」
リンカはそこでふと地面を見た。
そこで彼女は、人が1人通れそうな程の細い割れ目を見つけた。
もしかすると、サイファーはこの割れ目の中に逃げ込んだのかもしれない。
リンカはそう思って、穴の中に足を踏み入れようとした。
その時……突然穴の中から強い光がリンカを襲った。
「うわあっ!!」
リンカは衝撃で吹き飛ばされ、地面は大きく割れて穴は縦に広がった。
「な……なにが起きたの!?」
リンカはすぐに起き上がった。
すると、穴の傍にサイファーが立っているのが見えた。
「サイファー!!」
リンカはサイファーに向かって走っていった。
だが彼は杖を一振りするだけでリンカを吹き飛ばしてしまった。
彼は自分の杖を取り戻してしまっていたのだ。
「アッハッハッハッ!! せっかく勝てそうだったのに、残念だったなァ……。俺は杖を取り戻したぞ……? もうお前に勝算はないんじゃないか?」
サイファーはそう言うと、リンカに向かって杖からエネルギーを放った。
リンカはサイファーの攻撃を必死に耐える。
攻撃を受け止めたリンカの手の上で、バチバチと激しく火花が弾けるような音が聞こえる。
「私は絶対にあなたを許しません!! 絶対に倒します!!」
リンカはサイファーの攻撃を弾き飛ばし、その勢いで思い切り地面を殴った。
地面にはヒビが入り、大きく放射状に広がった。
「うおおおおおおおおおおっ!!!!」
リンカは拳を握りサイファーに襲い掛かろうとした。
だがそんな時、再び祖父の声が聞こえてきた。
「リンカ、怒りだけを原動力にするな! 過去を振り返るよりも未来を見ろ!」
そんな祖父の言葉を聞いても止まらなかった。
「おじいちゃん! ダメです! あいつは絶対に私が倒さなきゃいけないんです!!」
「死ねええええええええええっ!!!!」
サイファーはもう一度リンカに向かって攻撃を放った。
リンカは叫びながらサイファーの放つエネルギーに逆らって走り出した。
「サイファアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!」
リンカは叫びながらエネルギーの流れに突っ込んでいき、サイファーに拳をぶつける。
だがサイファーはリンカの拳を軽く受け止めた。
「言っただろ? 聞こえなかったか……? 俺は杖を取り戻した……。もうお前の勝つ確率は、ゼロだ。絶対に……絶対に……絶対的にゼロだッッ!!!!」
サイファーは持っていた杖でリンカを思い切り殴り飛ばした。
「うあああああああああああっ!!」
リンカはそのまま突き飛ばされて地面に倒れた。




