真実の意味
アルタク村で生まれた役立たずの少年エドリンとソフィアは幼馴染だった。
幼心にエドリンはソフィアとずっと一緒に居たいと思っていたが、父の死によりエドリンは町に住む叔父に引き取られ、二人は離れ離れになってしまう。
時は流れて――十五歳となったエドリンは、町を訪れた兵士の話から、自分たちの日常が戦場で戦う彼らによって守られていることを知る。自分の知らないところで命を懸けて戦っている兵士たち。エドリンはいつしか、自らも戦場に立つことを決意する。
戦場に行く前に、エドリンはソフィアに会いたいとアルタク村へ帰る。久々の再開に喜び合う二人――しかし、ソフィアはエドリンが戦場に行くことを知って、あなたが何故行かなければならないのと彼を責めた。