赤頭巾
ある日
森の中の道を
少女が息を切らして走っていました
森のクマさんに出会ってもガン無視の勢いです
やがて少女は森の開けた所に建つ小屋へと辿り着きました
少女はそのままの勢いで、扉を開けて小屋の中へ
小屋の中はキッチンとテーブル、ベットなど生活に最低限必要な家具しか有りません
そのベットにパジャマを着た全身毛むくじゃらで眼鏡を掛けた者が横になり、本を読んでいました
毛むくじゃらは勢いよく入って来た少女に気付いて声を掛けます
「おや、どうしたんだい赤頭巾?」
少女は黙ったまま
「赤頭巾はどうして息を切らしているんだい?」
少女は黙ったまま
「赤頭巾はどうしてそんなに全身泥だらけなんだい?」
少女は以下略
「赤頭巾はどうして顔に青筋を浮かべてピクピクしているんだい」
少女はベットに近ずいて行きます
「くたばれっっ!ババァ!」
少女は懐から取り出した鉈でベットを斬りつけました、羽毛が舞い散る部屋の中に少女の舌打ちが聞こえた
「まだまだ甘いね〜ルーよ」
後ろからルーと呼ばれた少女へと声がします
大きな耳と目、毛に覆われた手足、それは二足歩行の狼そのもの
「私がこの三日間どんだけ苦労したと思ってんのよ………」
「あの場所から三日はかかり過ぎだねぇ〜」
「孫を崖から突き落としておいて言う台詞がそれかぁっ!」
少女は被っていた赤い頭巾を床へ叩きつけ、ブロンドの髪を逆立て、大きな紅い瞳の目をこれでもかと開いて狼へと怒鳴ります
その頭には狼の耳がヒクヒクと動いていました
この物語はルーの愛称で呼ばれている一人の少女の物語
初めまして!
初投稿です!
グダグダになっちゃうかもしれませんが頑張って書いていこうと思ってます