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狂気 後編

前編での狂気を、実行した場合を描いたものです。

序詩

時満ちて私は成す

自己正義という愚酒に酩酊した

自己悦楽のために嘲笑う者たちへの

狂気肯定による復讐を


一詩


育った果実は枝をしならせ

落ちる時を待っている


丸々と育った果実を

矢を放ち撃ち落とす


それと同じことだ


二詩


不変妄信者たちの愚願に

崩壊を招く


万物の基本は流転


なぜ何時までも

そうあり続けると言えるのか


不変妄信者の抱く考えは

流れゆく水を

溜まり淀らせ続けるのと

同類の考えであると言うに


ゆえに私は崩壊を引き寄せる


否定された内なる狂気を

肯定せざるを得ないようにするために


単純的な否定

逆手に取るよう考えて

導いた結果は意味の逆流

望まぬ結果を現すのみ


三詩


私は後頭部を

壁に打ちつける

勢いをつけて打ちつける

不変妄信者たちの悲鳴

構わず打ちつける

予測されている単純否定

否定数分を強打回数に変換する


熱さを帯びて

液体が流れ出る感触

不変妄信者たちの新たな悲鳴

叩き過ぎて流血したか


狂気を肯定すればよいものを

否定は強打を繰り返すしかないというに


愚かしき不変妄信者たちは

無理解をもって否定する


強打と悲鳴の不協和音(ハーモニー)


狂気の肯定だけが

ピリオドを打つということを

なぜ、理解しないのか


終詩


不変妄信者たちは

ようやく私の抱く

狂気を肯定した


後頭部の強打による

流血によっての

パニックかどうかは

私には分からない


だが、言えることはある


私は彼らの

無自覚的な束縛から

逃れられ

不変妄信という城壁を

打ち砕いたということだ


《終》


こんな風に行動できたらいいんですけどね。

世の中ままならないものです。

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