ささやかな願い
過去作品第四弾です。
ちなみに手紙は三弾目になります。
1
人には色んな感情があって
大体は二つに分けられる
嬉しい 楽しい 大好き 愛おしい
悲しい 辛い 嫌い 煩わしい
そして……憎い
憎しみって人を変えるものなんだよ
誰だって、憎くて大嫌いな奴もいる
(いないかも知れないけどそこはスルーで)
手を出すと報復が怖い
心の内で考えてしまう
だから手を出さない
手を出したら
罪悪感が押し寄せてきて
自分の日常が終わりを告げることを
本能的に知っているから
2
感情を糧に何かをやるのは良いことだと思う
憎しみの感情でもやりようによっては
良いことになる
だけど
手段を誤れば
自らの居場所を失うことになる
事実
わたしは過去の過ちで
好きだった居場所を失った
わたしは
とても愚かしい馬鹿なんだよ
だけどね
こんなわたしでも学習能力はあるから
過ちを繰り返すことは
めったに無いんだろうね
3
憎しみで動いたりしなければ
取り返しがつかないことには
ならなかったんだろう
全ては過去に起きたこと
今更愚痴っても何も変わらない
なら愚痴るより
今より頑張って
新しい自分の日常を
創るしかないんだよね
4
わたしは作りたい
憎しみで動き
壊れた日常の中で狂った
愚かしい日々を
覆い尽くすほどに
新しい自分の日常で
望むままに過ごし
望むままに書きたい話を書く日々を
5
些細な望みだけど
叶えるためなら
どんな苦労でも
頑張っていきたい
ゆっくりでも
一歩一歩進むことに
小さいながらも価値はあるのだから――
《終》