妹
いつもどうりの朝が来た。
『あ~眠ぃ~。学校だるい~』等と愚痴を溢しながらリビングへ向かい、朝食を、作る。
『おはよ~』朝食の準備を終えた所に親父が起きてきた。
『おう、おはよ~』俺も挨拶をして朝食を食べ始める。朝食を終えた俺は、学校の行く仕度を始める。いつもの制服を着て、髪型を整え、鞄をしょう。
『よし!準備完了。じゃあ、親父、俺もう行くぞ。』親父に一声掛けた。すると、
『仁、今日は早く帰ってこいよ。俺、今日は早く仕事終わるから。』等と言うとので、
『ん。分かった。じゃあ、行ってきま~す。』靴を履き終えた俺は親父にそう言い残し家を出た。自転車に乗りいつも登下校に使う道を行く。
『おばちゃんおはよ。』近所に住むおばちゃんに挨拶をする。
『おはよ~。仁君。今日も早いね。』おばちゃんは、いつもと同じように答えた。
『いつもと変わんないよ。』笑いながら答えた俺に
『ふふ。そうね。行ってらっしゃい。車に気をつけるのよ。』また、おばちゃんはいつもどうりに答えた。
『うん。行ってきます。』そう言い残し坂道を下る。最寄り駅に付いた俺は、いつも利用している駐輪場に自分の自転車を停める。おじちゃん、おはよ~。行ってきます。』おじちゃんにも一声掛ける。
『おはよ。行ってらっしゃい。』ここもいつもと同じやり取りだ。そして、電車に乗り、高校へ向かう。途中友達が乗ってきた。
『おう!仁おはよ~。』乗ってきたのは祐二だった。
『おう!祐二。おはよ。』祐二に挨拶をして、いつものようにくだらないやり取りをする内に辰也が乗ってきた。
『おう!馬鹿2匹おはよ~さん。』笑いながら乗ってきた。
『おめぇ~にだけは馬鹿と言われたくないわ!』祐二と俺は声を揃え言い返した。
『じゃあ、俺は、馬鹿か?』辰也は質問してきた。
『当たり前だ』祐二は、笑いながらそう答えた。
『だな』俺も思わず笑う。ここもいつもと何ら変わりないやり取りだ。そうしてるうちに降りる駅へと付いた。
『降りるぞ~』俺は、二人に声を掛ける。
『待てよ仁』二人は、俺を追いかけるように電車を降りた。
『おい!仁、祐二見ろよ。あの娘可愛くねぇか?』辰也はそう俺と祐二に言った。
『え?何処何処??』俺と祐二は、声を揃えて言いながら辺りを見渡す。
『ほら、あの娘だよ。』辰也は、俺と祐二に分かるように指を指した。
『おお~。めっちゃ美人だなぁ~。しかも、めっちゃでけぇな』祐二は、笑いながら言った。
『え?何処だよ~。』俺は、祐二と辰也に聞く。
『ほら、あそこにいる娘だよ。』祐二が指を指し教えてくれた。
『うわぁ~。めっちゃ美人だなぁ。それに、でかいな。』等と俺も言う。3人馬鹿笑いをしながら歩いてると学校に着いた。
『一時間目何だっけ?』俺は、祐二と辰也に聞くと祐二が
『国語~。』祐二は、いつものように答えた。
『家弓かぁ~。朝っぱらからだるい奴に当たるとは、俺ら運悪いな。』笑いながら祐二と辰也に愚痴を溢した。
『だなぁ~。』祐二と辰也は、声を揃え答えた。そんなやり取りを繰り返してるうちに気づいたら、帰りのHRになっていた。
『今日も疲れた~。』そう祐二と辰也に愚痴を溢す。
『だなぁ~。』祐二と辰也は、声を揃え言い返した。
『じゃあ、帰るか。』祐二と辰也に声を掛ける。
『おう。』いつもどうり3人そろって学校を出る。来た道を喋りながら歩く。すぐに駅着いた。喋りながら電車を待つ。電車が来た。喋りながら電車に乗り込む。
『そういやぁさぁ、昨日親父が変なこと言い出したんだよね。』俺へ、祐二と辰也にそう言うと
『変なことって?』祐二が聞き返した。
『いや、急に親父がさぁ~、お母さん欲しくないか?って聞いてきたんだよね。多分、今付き合ってる彼女と、結婚しようとしてるんだよね。』俺は、祐二に答えた。
『仁は、親父さんが結婚するの反対なのか?』聞き返した。
『別に親父が選んだ人だから文句も無いし、反対でもないよ。』俺は、祐二に答えた。すると祐二は、
『なら、いいじゃないか。すぐ、馴染めるといいな。』それに対し俺、
『うん…。』としか言えなかった。そんなやり取りをしてるうちに降りる駅に着いたのか、辰也と祐二は、バラバラに降りていった。一人親父の事を考えながら俺も降りる駅へと着く。電車を降り、改札を潜る。いつも使っている駐輪場に行き自分の自転車を手に取る。
『お、坊主お帰り。』駐輪場のおじちゃんが声を掛ける。
『ただいま。おじちゃん、坊主はよしてくれよ。』俺は、照れながらおじちゃんに声を掛けた。そう言いながら自転車に乗る。おじちゃんは、笑いながら見送っている。
『今日の夕飯は、何にしようかな?』そんな事を呟きながら坂道を登る。
『仁君、お帰りなさい。』近所のおばちゃんが声を掛けて来た。
『おばちゃんただいま。』そう言い残し坂道を登って行く。いつもと何1つ変わらない。坂道を登りきると家に着いた。
『ただいま~っと、まだ帰ってねぇのか親父は』そんな事を呟きながら鞄を部屋に置き、制服を脱ぎ捨て着替える。着替え終えて夕飯の準備を始めようとする。そこに、
『ピンポン』インターホンのなる音がして玄関に向かう。
『親父かな?』そう呟きながら玄関を開ける。
『ガチャ』玄関の扉を開けて目に入って来た姿は、親父ではなく、可愛い女の子だった。
『どちらさ・・・』俺が言葉を言い終わる前に女の子は、
『お兄ちゃ~ん!!』と大声を上げながら勢いよく抱き着いて来た。
『え?ちょ、う、うわぁ~。』余りにも勢いよく抱き着かれたので俺は、バランスを崩し、仰向けになるように倒れた。
『ドサッ』倒れる音がした後
『・・・・・・・・』しばらくの間沈黙が続いた。
『ちょ、どけよ!』女の子に罵声を浴びせた。すると、
『ひっく、うわぁ~ん。』女の子は、急に泣き出してしまった。
『こ、ごめん。謝るから泣くなよ~。取り敢えずどいてもらえます?』俺は、おどつき、謝りながら女の子に声を掛けた。
『ひっく、う、うん。』女の子は、素直に頷きどいてくれた。
『ところで君は、誰だい?』女の子に質問すると、
『あたしは・・・・』