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プロローグ

新作です。

これは大人達と子供達との戦いです。

よかったらよんでやって下さい。

 今日、僕久保田 真弥はこの町、夢現町に引越しして

来た。そして今、トラックから荷物を新しい家へと運ん

でいる最中である。

 しかし、どうもこの町の雰囲気は不思議な感じがする。

それにトラックの運転手は、この町のことをおとぎの町

と呼んでいた。確かにこの町の見た目は、ディズニーラ

ンドのようだが、それとは別の不思議さである。

何と言えばいいのかわからない感じが、この町、夢現町

にはあるのだ。

 ちなみに僕がこの町に引越しして来た理由は、春から

行く高校が夢現町の隣にある幻夢町で、今日から一人暮

らしを始めるためである。付け加えて言っておくと僕の

実家は、この町から電車で二時間はかかる。

 つまり僕は、『不思議の国のアリス』のアリスである。

 そして最後の荷物を家に運び終わった直後、トラック

の運転手は僕に言った。

「この町を仕切ってる烏達には気を付けろ。」と。

烏?

動物の?

この時はまだ知らなかった。だが僕は、出会ってしまった。

烏と…烏達と…。

 そう、それはそこにいた。トラックの上にいた、当たり前

のように人が…。

 まだ寒い時期だというのにTシャツの薄着で胸の辺りには、

動物のカラスマークを付け、ズボンは黒のジャージの半ズボン

で右手には、竹竿を持ち肩にのせた中学生くらいの少年が座っ

ていた。

「お前、新入りか?」

「はい?あなたは一体全体何者ですか?」

当たり前のように話掛けてきた。

「ああ、悪ぃ。俺は、カラスのロジンだ。よろしく…。

 お前、俺を知らないと言うことは、余所者だな。何歳だ?」

この町では、有名人なのか?ん?

今、カラスと…烏と言ったか?

「えっと…十五だけど……なんで?」

頭の上がハテナマークで溢れて地面にまでとどきそうだ。

「ふ~ん…そうかそうか…。お前、カラスに入らないか?」

いきなり勧誘してきたあぁぁぁぁぁぁ。

「え?烏って一体何ですか?」と聞いてみた。すると

「ああ、悪ぃ。俺ってば思った事をすぐ言っちまうタイプなも

 んで。えっと…カラスって言うのは、この町の守護神だよ。

 簡単に説明すると、この町、夢現町は他の町とは違っていて

 いろんな企業や、権力者達から狙われてる町なんだ。

 俺も狙う理由まではわかんねぇけど、そいつらからこの町を

 守る者達がカラスって訳だ。この町は、ある金持ちが子供達

 のために創った町らしいんだ。だから俺達、子供がこの町を

 守っているのさ。それに大人達はダメなんだ。何故だかわか

 るか?それは、この町を盗もうとするからだよ。」

だからこんなディズニーランドみたいな創りになっているのか。

それにしてもとんでもない町に引越して来たもんだ。

「ちょっと考えさせてくれ。今日中に決断してもいいか?」

「ああ、もちろん。じゃあカラスに入るならあの一番高い塔の

 下に来てくれ。」と言うとロジンはトラックの上からまるで

忍者のように屋根へと飛び移り去って行った。

なんていう運動神経だ。到底真似できない。

 それにしても『カラスには気を付けろ』なんて言うから怖い

やつらかと思えば僕と同じただの子供じゃないか。

しかしこの町を守るヒーローねぇ。ヒーローには興味はないが、

この町を狙う理由が気になるなぁ。僕の知らないところで大人達

と子供達が戦っている…。入ってみるか。

僕はそう決断した。この町の秘密を知るため…大人達と戦うために。


連載頑張ります。

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