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転生者Yを、外国文学の翻訳モノ風に変えてみた。(第一話のみ)

作者: SilkHat4177
掲載日:2026/05/16

ほんとに遊んだだけです!

「すみません。ベルン・ルーストンを知りませんか!」


「さて?知りませんね。尋ね人なら中央統制局に行くとよいですよ。」


「して、中央統制局とは?」


「……目の前にある建物です。」


「あ、ありがとうございます。」


私は、その中央統制局に行きます。何かわかることがあるかもしれませんから。



「次の方。」


「あ、ベルン・ルーストンという人を知りませんか。」


「ただいま調べますね。………いいえ。特に行方不明届などは出ていないようです。」


「そうですか…。」


「いつから行方不明になったか分かりますか?」


「いいえ。数年たってここへ来てみたら、家が工場になっていたのです…。」


「数年前にここに住んでいた方ですか。あなたは今すぐにこの街を出た方がいいですよ。」


「どうして?」


「どうやら、この辺りの出身、特にルーツ村周辺の人々が、立ち退き要求に応じなかった事で、国家反逆罪に問われたようです。おそらくあなたも彼らと同じように、捕まったら打ち首になるでしょう。」


「えっ!」


この時点で、私の中から、元々ほとんどないに等しかったストラウム帝国への忠誠心は、完全に消え去ったのでした。


「そう、ですか…。」


私はそのまま統制局を出て、街の外へ出ようとしました。


「止まりなさい!さもなければ撃つぞ!」


「え?」


よく分かりませんでした。私は無視して歩き続けます。


「止まれと言っている。これが最後の警告だ!」


「…。」


「何。…止まらないのか?」


ドン。


銃弾が私の身体を貫通しましたが、特に影響はありません。なぜなら、転生した時、超回復という常時スキルをもらったからです。私は撃たれたそばから回復します。


常時スキルとは、必要な時、すぐに有効化される、常に待機しているスキルのことです。


「おい。化け物め。」


「そんな!撃つんだ!蜂の巣にしろ!」


ダダダダダダダダ。


私はニコリと笑ってこう言います。

「しかし、効果はあまりないようです。」


「いやだ。来るな!」


洋服の複数箇所がほつれ、血で染まった少女が、ゆっくり歩いてきます。服は血で染まっていますが、身体にはまるでダメージが入っていないように見えます。

私にはどうしてこうなったのか分かりません。

私はただ通報を受けて出動しただけなのです。

腰を抜かしてしまい、動けない私に顔を近づけ、その少女は言いました。


「どうしましたか。どうして逃げるのですか。私は攻撃していません。」


「いえ、そんな…。」


「え、何を言っているのですか。上手く聞きとれませんでした。」


「私は通報を受けて出動しただけです。反逆者どもの生き残りがいると聞いたのです。それがこんな化け物だとは知りませんでした。」


「そうですか。どうしようか。私はあなた個人にはなんの恨みもありません。ですが、国としては嫌いなのです。ふむ。では、今回は逃がしましょう。私が脅威でしょうか。では討伐してみればよいでしょう。その場合、国が1つ滅びることになりますが、覚悟してください。」


私は背筋が凍ってしまいました。

しかし、国家に反逆しようとしているのはよく分かります。

私は、急ぎその場を離れました。



「ああ。どうもやりすぎた。それにしても、全身が気持ち悪くなってしまった。」



「私どもには対処できません。非常事態宣言を発令してください。あれは人間ではありません!」


「そなたがそこまでいうならそうなのだろう。非常事態宣言を発令する。第2の魔王が現れたとな!」



「魔王様!人間どもが、『第2の魔王が現れたと騒いでおります!いかがいたしましょうか?」


「ふむ。とりあえず潰しておくのだ。余が世界を統一した際の邪魔になるのは確実であるゆえな。」


「はっ!」


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