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三代勇者   作者: しゅーまい
シュカルーネ大陸編

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89話 氷の宮殿の決戦 その3

「ショートケーキ並に甘いなぁ!!」


「うわぁ!」


ランスがとびかかってきたノエルを槍の柄で吹き飛ばす。


「こ、これが最強の槍の力………………」


最強の槍。

最強の槍…………

最強の槍………………………


「そうだ!最強の槍の力だぁ!」


「ふん!」


晴魚がランスにキックをかまそうとするが、槍で止められた。

だが、晴魚は想定済みだった。

槍を足で絡めて槍をランスの手から落とした。


「ぬわっ!?」


思わぬ攻撃にランスが混乱している。

そこへムッシーと小魚の攻撃!


「アンフェルフラム ラージ!」


「ベーゼトゥーテン!!」


「ぐわぁ!!」


「すごい…」


自分があれだけてこずった相手に子供の冒険者が一撃を与えたのだ。


「くそっ」


ランスが槍を拾おうとしたしたところにノエルが剣を振り降ろす。


ガァン!


ノエルが振り下ろした剣が氷の宮殿の地面に当たった。

あたりが大きく揺れる______


「フハハハハハ。悪いな。実はまだ本気を出していなかったのだ。ここからは本気で行かせてもらおう。」


次の瞬間、小魚の腹にランスが薙ぎ払った槍に当たって血を噴き出していた。


「ぐっは………」


さらに、晴魚の太ももに槍が貫通。


「うわぁ!!!」


そしてノエルは目の前に現れたランスに剣を振り下ろしたが、二の腕を貫通させられた。


「くっ…………」


「アンフェルフラム エノル…………」


グシャッ


「「「!!!!!!!!」」」


ランス以外の全員が固まった。


「「「ムッシーィィィ!!!!!」」」


ランスの槍がムッシーの体を貫通………………いや、切断していた。

ムッシーは白目をむいている。


「ふ…………お前らもこうなりたくなければ大人しくするんだな。」


シェイ、晴魚、ノエルは、傷と、今の不利な状況から動けなかった。

だが、小魚は違った。


「ふざけるなよ……………ムッシー……………ムッシーは僕の…………僕の………………」


「動くな。動いたらお前も殺す。」


ランスが小魚に槍を突き付けて脅す。

だが小魚は膝をつき、下を向きながら叫んだ。


「親友なんだぞ!!!!」


小魚から大粒の涙がポロポロとこぼれているのが分かる。

だが、顔はわからない。

そして次の瞬間、ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!

という音が宮殿中に響き渡った。


「なんだ!?」


ランスが戸惑っていると………………

ドオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!

小魚の拳がランスの腹にめり込んでいた。

殴った音とは言えない、強烈な音だ。


「ぐはっ」


ランスは吐血しながら吹っ飛び、壁に激突した。

小魚の紅色の目は、ギラギラと光っていた。

大粒の涙をこぼしていたが、殺気に満ちた顔だった。

さらに拳からは聖魔軍1軍王のアオイ並の魔力があふれ出ていた。


「まさか…小魚………」


「闇落ち?」


「そうだな………………」


ノエルたちは傷のせいで止血に精一杯で小魚を見守ることしかできなかった。


「なんだ………おまえ?」


ランスが警戒して槍を構えながらいう。


「フ…………ハハハハハ!!ハーッハッハッハッハッ!!!!」


小魚が大笑いをし始める。


そして、

ドオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

小魚がランスに顔面パンチをかます。

ドオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

ドオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ドオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

さらに連続パンチをお見舞い。

ノエルと晴魚はただ啞然としていたが、シェイはしっかりわかっていた。


(小魚…………すごい。相手に近づくときは、足に最大強化を入れていて、パンチのインパクトの瞬間は拳を最大強化している…………)


小魚は不気味な笑みを浮かべながらただひたすらにランスを殴る。


「ぐはっ、そんなものか!ぐへっ、俺はまだぐっ、生きている!ぐはっ」


だが、あれだけの強烈なパンチをくらってもランスは平気そうだった。

言葉だけじゃなく、本当に余裕そうだ。

なぜだろう?確実にダメージは与えているはずだ。


バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!


「ぐはぁ!!!」


ランスのみぞおちに小魚にパンチが炸裂した。


ランスはもうボロボロだ、だが………………


「フハハ…………フハハハハハ!!!ランスが高らかに笑うと、これまでの傷が全回復し、魔力が増大した。」


「まさか……」


「そうだ聖魔軍!お前の思っている通りだ!実は高位の魔物はなぁ、魔物治癒固有魔法ってもんだあるんだよぉ!!」


「「ええぇ!?」」


ノエルと晴魚は続く衝撃で脳が追い付いてないようだった。


「だったらなんだよ?僕は諦めない。そういう主義だ。」


そのとき、雷魚の声が宮殿に響き渡った。


「闇落ちしてもしっかりしてるんだな、小魚。」


天井の穴から雷魚、宝魚、シグザルが降ってきた。


「話は大体分かった。だが、ムッシーはこの程度では死なないだろ!」


宝魚が叫ぶ。

さらにシグザルも叫ぶ。


「そうそう!そういう人…………虫でしょ!亡霊にでもなって戻ってくるでしょ!」


「「「みんな!」」」


ノエルと晴魚とシェイは尊敬の眼差しで雷魚たちをみる。


「っち、生きて帰ってきやがった………」


「いいか、ランス!みんなもよくきけ!」


雷魚が自慢げに何があったかを話し始める……………


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


オワゾーを倒した俺たちはしばらくどうやってみんなのとこにいくか話し合った、主に俺と宝魚で話していたが、シグザルが我慢ならんとばかりに叫んだ。


「い、いいや!私の力で壁をぶっ壊していったらいいと思う!!」


というシグザルに俺と宝魚はポカン。


「いけるよ!ほら!」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!


シグザルが壁を力いっぱい殴った。

大地、いや、床が揺れる。

ひびが入っていた。


「いける………のか?」


「たのむシグザル!」


「まかせて!最高火力 拳殴魔神力けんおうまじんりききょく!!」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!


シグザルが最高火力のパンチを壁にお見舞いすると開けた場所につながった。

そして奥には階段がある。


「上がろう!」


そうして俺達は階段を上がり、迷宮のような宮殿を駆け回っていた。

そこへ…………

グサッ、グサッ、グサッ、

鈍い音が3回なったと思えば、頭に激痛がはしり、大出血を起こしていた。

宝魚も心臓、シグザルは首から大出血を起こしている。

何が起こったかわからず、俺たちは倒れ込んだ。


「へへっ………………もう俺は生きられないから……………………せめて、親分の役に……ぐはっ」


ランスだ。

この声は……………奴ももう死に掛けだ。

どうやら、師匠にボコボコにされたカンスがここまできて俺たちを殺しに来たようだ。

だが、俺たちには最終兵器がある。

それは…………………

・・・・・

・・・・

・・・

・・


「「雷魚!」」


シグザルと宝魚の声だ。


「う………」


目が覚めると、魔力がえぐいシグザルと宝魚。

成功したようだ。

そう、治癒固有魔法である。

もちろん、俺もいまは雷速を扱えるようになっている。


「よかった、治癒固有魔法だな。」


「ああ、」


「よかった」


ふと俺はシグザルに尋ねた。


「そうだ、そういえばシグザルの治癒固有魔法ってなんなんだ?」


「うーん…………これまで発動させたことないからわかんないや。でも、明らかに筋力が上がっている気がする。あと魔力も」


まあ、大体そんな感じか。


カンスはもうその場にいなかった。

多分魔物だから消えたのだろう。

そしてまた俺たちは宮殿を走り回った。

すると、みんなの声が聞こえてきた。

みんなの悲鳴、そしてムッシーが死んだこと、小魚が闇落ちしたこと、そしてしばらくえぐい音が響き渡っていた。

そして遂に、穴を見つけ、飛び込んだ。


「闇落ちしてもしっかりしてるんだな、小魚。」


決め台詞を言ってキメ顔をかます。


「っち、生きてやがった………………………」


ランスだ。

やっぱり来ていた。


そして………………決戦の時だ_____

おまけ

第7話「激闘!フレギルを討て!」


 


赤黒い炎が渦を巻く塔の最上階。

雷魚たちは、魔王の配下“七つの柱”の一人――フレギルと激突する!


 


「行くぞ! ドゥルフ!!!」


雷魚が雷の魔法をぶつける。


しかし――


 


「甘いわ、小僧ォ!!!」


 


轟!!


フレギルの炎が雷をかき消し、爆音とともに爆風が吹き荒れる。


 


「くっ……魔力の濃さが違いすぎる!」


宝魚が後方に飛び退きながら剣を構える。


 


「私が凍らせる! シュネーシュトルム!」


ノエルが氷嵐を巻き起こす!


 


塔全体に冷気が走り、炎が一部凍る。


 


「よし!今だ、雷魚兄ちゃん!」


「おう!」


小魚がリインフォースで雷魚を強化!


その瞬間――雷魚が瞬歩で接近!


 


「ドゥルフ・ラッシュ!!」


雷魚の連撃がフレギルを襲う――


が、


 


「ふははははは!!! 灼熱の壁よ!!」


炎のバリアが展開され、雷魚の雷撃を無効化する!


 


「ちっ、こいつ……防御も異常だ!」


「うるさいむしぃ!アンフェルフラム!!」


ムッシーの爆炎魔法が炸裂し、炎と炎がぶつかり合う!!


 


「ほう……貴様ら、なかなかやるじゃないか」


フレギルは笑いながら、右腕を高く掲げた。


 


「ならば、燃え尽きるがいい!業炎獄界ごうえんごくかい!!!」


 


――その瞬間、天井から地面まで、全方位が灼熱地獄と化した!!


 


「うおおおおお!?暑っ!死ぬ!!」


「な、なんだこれぇぇぇ!?!」


晴魚と小魚が吹き飛ばされる!


 


「ぐっ……くそ……動けねぇ……!」


宝魚が膝をついた。


ノエルも、氷で応戦しようとするが――


 


「これが、“柱”の力……!」


 



 


フレギルが悠然と歩く。


「貴様らはここで終わりだ。“雪の魔女”のようにな!」


 


そのとき。


「……おい、まだ立てるか、雷魚」


宝魚が立ち上がる。

ボロボロになりながらも、剣を構えた。


 


「……もちろんだ。ここで負けてられっかよ」


雷魚も立ち上がる。


その背後に、ムッシー、小魚、ノエル、晴魚――全員が立ち上がっていた。


 


「僕らは、仲間むし」


「一人が倒れても、他の誰かが支えるの」


「力を合わせれば、負けないよ!」


 


「そうだ。俺たちは、“世界を取り戻すため”に戦ってるんだ」


 


フレギルの目が細まる。


「――上等だ、クソガキども。なら、全力で燃やし尽くしてやるよ!!」


 


雷魚が一歩踏み出す。


「こっちも全力だ……いくぞ――みんな、連携魔法だ!!」


 



 


「リインフォース!!」

小魚の強化魔法が全員にかかる!


 


「シュネーシュトルム!」

ノエルが空間を冷却、炎の動きを鈍らせる!


 


「アンフェルフラム!!」

ムッシーの爆炎が周囲を包む!


 


「エーデルシュタイン!!」

宝魚の魔剣が地面に突き刺さり、結晶が広がる!


 


「シュヴァハ!」

晴魚の弱体化魔法がフレギルの身体に重くのしかかる!


 


そして――


 


「ドゥルフ・ゼロフォース!!!」


雷魚の最強の雷が空間ごと貫いた!!!


 


「ぐああああああああああああああああああああああ!!!!!」


 


フレギルの身体が雷と氷と炎に引き裂かれ、爆音とともに弾ける!!


 



 


しばらくして。


静まり返った氷眠の塔。


その中心に、ボロボロになった6人の姿があった。


 


「……勝った……?」


 


「勝った……な」


雷魚が笑い、小魚がガッツポーズ。


ノエルは目を閉じて、天井を見上げた。


 


「……ありがとう。これで、“雪の魔女”の魂も、報われる」


 


雷魚たちは、はじめて“柱”を倒した。


そして――彼らの冒険は、新たなステージへと進んでいく。


 


――次回、第8話

「残された“声”と次なる目的地」へ続く!

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