表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三代勇者   作者: しゅーまい
シュカルーネ大陸編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/134

83話 シグザルの固有魔法


「さあて!!大騒動の途中だが恋祭はやるぞぉ!!最後のイベントは踊れ!恋のダンスパーティーだ!!」


ヒュラートさんに代わって新しい解説(?)の人が恋祭を盛り上げる。

この恋祭中起こった騒動はなずけて浮気大騒動である。


「このあとダンス会場でワルツをー!やるぞ!!」


その後、宝魚とノエル。小魚と晴魚がダンスのパートナーとなった。


「あの………雷魚…私と組まない?」


シグザルが耳を赤らめて聞く。


「もちろん。OKだ!」


そう!今回はひとりじゃない。

シグザルがいるんでな。


「むし……………」


ムッシーは むし と言って黙り込んでしまった。

(_´Д`)ノ~~オツカレー

とやりたいところだがここはかわいそうなので放っておくことにしよう。

小魚の肩でゆっくりしとけばいいだろう。


ダンス会場にて…………


「似合ってるよ」


シグザルのドレス姿に目がくらむ。

ま、眩しい!!


「ありがと!雷魚もね!」


実はワルツは練習していた。


シュパウゼの町にやってきてから宿でこっそり練習していたのだ。

もちろん、踊る予定などなかったのだが、俺は恋祭の途中で運命の出会いがあると信じて練習してきた。

シグザルはさっきから一生懸命練習していた。

だが、随分学習能力が優れているようで、今はほぼ完ぺきに踊れるようになったそうだ。


そうしてダンスパーティーは行われた。

俺とシグザルは息ぴったりに踊り終えた…………………



その後……………


ノエルと宝魚は満足そうな顔だ。


「「意外と踊れた。」」


らしい。

小魚と晴魚はぐったり。


「「むずすぎる」」


らしい。


「でもそれはそれでいい思い出になったね!」


「うん!楽しかった!」


らしい。

ムッシーが小魚の肩からヒョイとでてきていった。


「酔った………………むし…………」


「あ、ごめん」


たしかにワルツはちょっと酔いそう(?)


そしてその日は全員参加で恋祭終了晩餐会を開いていた。

もちろん俺達も参加している。


「まあ、色々あったけど…………乾杯!!!」


「「「乾杯!!!」」」


俺達子供にはジュースらしい。

だがなぜかジュースとは思えない不思議な味がする。

まあ、美味いからなんでもいっか!!!


「さて!!皆さん!恋祭お疲れ様でした!今日は恋祭を無事に終わらせた記念として!恋祭終了晩餐会を開催しております!!まあ、無事かどうかはわからないですけどね!!」


「「「わはははははははは!!!!」」」


あたりが笑い声に包まれる。


「さて、冗談はさておき、今回は町長のシュンさんにご登場していただきます!どうぞ!」


解説(?)の人の合図とともにシュン町長が姿を現した。


「こんにちは!皆さん!今回はこの晩餐会に参加していただき誠にありがとうございます!!長話はしません!ただ、今回は色々と予想外のことが起きましたが、なんとか、恋祭を終えることができました!ありがとうございます!改めまして…………」


「「「乾杯!!!!!」」」


「さて!ではでは!この晩餐会をお楽しみください!フフフ。この食費は慰謝料なんですよーー!!わはははは!!!」


「「「わははははははははは!!!!!」」」


あたりがまたもや笑いに包まれたが、俺達はツボが理解できずに、呆れ顔だった。

そして俺達は楽しい話をした…………


「そういえばシグザルちゃんの固有魔法ってなんなの?」


晴魚がふとこの質問をした。


「え………えーっと………」


シグザルは黙り込んでしまった。


「あ!ごめん!聞いちゃいけなかった?」


「う、ううん!全然!これ!」


そういうとシグザルはマッスルポーズをとった。


「パワー!!」


「おー!すごそう!!」


「えへへ」


パワー系か…………正直想像つかないな。


そして次の日………………


「ふわーーー!よく寝た!よし、じゃあ………出発だな!!」


「「「うん!」」」


そうして俺達は約3日間の休息をし、また旅に出た。

目指すは、一直線に氷の宮殿である。

冒険厳密機の地図を見れば、幻覚の森など、邪魔なものはない。

本当に真っ直ぐ氷の宮殿に行けばつくのだ。

ただ遠い。

とてつもなく遠い。


「気合気合気合!!」


シグザルは気合系らしい。


「そういえば皆、称号ってなんこもってるの?」


とシグザルが聞くと同時に俺達はジッとシグザルをみつめる。


「え?え?なに?」


「シグザルくんよ。これからの冒険は称号をめちゃくちゃもらう。

いちいち気にしていたらきりがないぞ!!」


「そ、そっか!そうだね!よし!冒険者デビューだ!これから称号は気にしない!!」


俺が言うとシグザルは自分のほほをたたき、準備運動を始めた。

俺達も最初に称号を気にしていた。

だが、事あるごとに称号称号。

きりがない。

称号を獲得したときの音声もオフにした。

唯一見るときといえば暇な時とか、寝る前とかである。


「よし、じゃあいこうか」


「「「うん」」」


こうして俺達は歩き出した。

途中で魔物がいるが、ほとんど宝魚とノエルで蹴散らした。

早すぎる。

宝魚は剣舞・炎、ノエルは剣舞・氷。

最強コンビ。

俺も屋台のノークさんからもらったドゥルフ シュフルーファストをはやく試したいところだが……………


そしてしばらく歩くと、関所が見えてきた。

見張っていた人はかなり強い。

魔力があふれ出ている。


「なんだ貴様らは!」


今にも腰の剣を抜きそうだ。


「あー、えーっと、俺は雷魚です。」


「雷魚だと?あの魔王軍を2人倒した?」


「そうですそうです!」


「うーん。怪しい。」


まあ、用心深いですわね。

どうやって証明しようか……………

そのとき、


「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!」


とおぞましい咆哮が聞こえてきた。

声がしたほうを見ると………………


「「「氷雪竜シュネスドラゴン!?」」」


「し、しかも超位魔物!」


見張りの人が退く。

流石にここを管理している人でも超位魔物にはビビる。

だがこれはチャンスかもしれない。

見張りの人に俺達が魔王軍を倒せる実力ってことを!


「剣舞・炎 削炎焔しゃくえんほむら!!」


宝魚がとんでもないスピードで空気を削ぎ落しながら突っ込み、とんでもない爆炎が氷雪竜シュネスドラゴンの身体から溢れ出たと思ったら、宝魚が斬撃を入れていた。

相性は悪いはずだ。

だが、氷雪竜シュネスドラゴンは再生で傷を癒した。

完治はしてないが、出血はとまった。


「こんどは私が!剣舞・氷 雹乱ひょうらん!」


ノエルが剣を振るうと、氷雪竜シュネスドラゴンに3㎝くらいの雹が降り注いだ。

少しひるんだが、属性は同じなのであまり効いていない様子だ。

氷雪竜シュネスドラゴンは爪を振り下ろした。


「危ない!硬鋼防シュテフェルクスト!」


小魚が唱えると、ノエルの前に鋼鉄の壁が出現し、攻撃を防いだ。


「ありがとう!」


「よし、次は私が!ベーゼトゥーテン ヒョウ!…………………あれ?」


晴魚のベーゼトゥーテンが不発だ。


「うわぁ、この感覚、魔法に身体が追い付いてないやつだ。……………なら、ベーゼトゥーテン ジャ


こんどはしっかりと、蛇型のベーゼトゥーテンがグネグネと曲がって氷雪竜シュネスドラゴンに直撃した。


「次は僕むし!アンフェルフラム エペ!!」


大量の炎の剣が氷雪竜シュネスドラゴンに全部直撃。


「ギャオーーーーーン!!!!」


今までの攻撃と相性で大ダメージを受けた。


「シグザル!いけるか?」


俺が呼びかけるが、シグザルは物凄いスピードで首を振る。


「なら、リーダー!たのむ!」


宝魚がさけぶ。

よし、いったるわ!


「雷速を腕に…爆発じゃなく、手のひらに流すように…………」


次の瞬間、俺は空中に浮いていた。

よし、いける。

反応できてる。


「くらえ!ドゥルフ シュフルーファスト!!」


スピードのまま、電撃をまとった拳を氷雪竜シュネスドラゴンの胸部にお見舞いしてやった。

氷雪竜シュネスドラゴンの全身に電撃が走ったのを感じた。


「ギャオーーーーーン!!!!!!!」


氷雪竜シュネスドラゴンは耐えきれず、倒れた。


「す、すごいね!!みんな!」


シグザルが目をキラキラさせて叫ぶ。

関所の見張りの人たちも呆然として呟く。


「「す、すげー」」


が……………なぜかシグザルが顔を真っ青にして俺達の後ろを指差した。


「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!」


氷雪竜シュネスドラゴンが絶対零度の禁断魔法を唱えようとしている。

わすれていた………超位魔物のドラゴンは極めて知能が高い。

さっき倒れたのは俺達を油断させるための罠!


「逃げろーー!!!!!」


宝魚が叫ぶも、もう発動する…………


ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!


強烈な音があたりに響き渡った。

氷雪竜シュネスドラゴンの方を見ると、シグザルが氷雪竜シュネスドラゴンの腕を蹴り飛ばしていた。


「ギャアーーーーー!!!!!」


悲鳴をあげる氷雪竜シュネスドラゴン

何が起こっている?


「仲間に………手出しはさせない!超身魔神力ちょうしんまじんりきおう


シグザルが紫のオーラと眩い光をまとった拳を氷雪竜シュネスドラゴンの脳天に振り下ろした。


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!


と地面にたたきつけられ、紫の霧に包まれて消えていった。


「シ、シグザル………強すぎだろ!!!!!!!!!!」


「ほんと!すごいかっこよかった!!」


「僕の弟子にしてやってもいいむし!」


「助かったぜ!!」


「シグザルちゃん…………すごい」


「それが固有魔法?すごいじゃん!」


と俺達はシグザルに詰め寄った。


「あー、あはは!ありがとう!」


「「あんたら!」」


見張りの人たちが叫んだ。


「失礼な態度をとってすまなかった。」


「その強さ。魔王軍を倒せる強さだ。雷魚とその仲間たちと認めよう。」


「じゃ、じゃあ」


「うむ!関所を通るがいい!」


というわけで俺達は関所を抜けた。

歩きながらシグザルは教えてくれた。


「あのね。私の固有魔法は魔神力ベーゼゴットハトなの。文字通り、魔神の力が出せる。でも……………女の子なのにこんな超パワーをもってて……………恥ずかしいんだ…………さっきはみんなを守るために使ったけど………」


「いや、全然。俺は別にいいと思うよ。マッスル女の子も」


「え?」


雷魚の言葉に戸惑うシグザル。

みんなを見回すと、うんうんとうなずいている。


「ありがとう!みんな!」


「よし、じゃあいこう!」


そうして俺達はまた、氷の宮殿に向かって歩き出したのだった。

おまけ AI三代勇者


第3話「自称神のいも虫⁉」


 


森に突如響いた衝撃音。

雷魚、小魚、宝魚の三人が目を向けると――


 


「むしむしむしむしむしむしむしむしーーーッ!!」


 


空から落ちてきたのは、白くてフカフカな……芋虫だった。


 


「な、なにあれ!?モンスター!?」


「……喋ってる……だと?」


 


地面に転がる謎の芋虫は、むくりと身体を起こし、威厳ある(?)声を張り上げる。


 


「我が名はムッシー!!かつて神と呼ばれた高貴なる存在ッ!!

……ってことで、君たち!契約しない?」


 


「なんで急に軽くなった!?」

雷魚が即ツッコミ。


 


「え、契約ってなに?なんか美味いの?」


小魚が目を輝かせながら、ずりずりとムッシーに近づいていく。


 


「むしししし……君こそ我が求めし大食の器……!君になら、神の力を授けてもいい気がする!」


「やったー!神の力でご飯食べ放題!」


 


「そうはならんだろ……」


宝魚が額を押さえる中、ムッシーの体からもくもくと黒い魔力が吹き出す。


 


「いざ示さん、我が力の一端……!


アンフェルフラム!!!」


 


ズドォォォンッ!!!


 


地面から噴き上がる黒炎。瞬時にあたりの草木を焼き尽くす。


 


「火ぃぃぃぃぃぃっ!!?」


「バカッ!!森燃えるって!!」


 


雷魚が即座に詠唱を走らせる。


「ドゥルフ!」


 


雷撃が地面に落ち、黒炎をかき消す。


 


「セーフ……。てめぇ、マジで神なんか!?」


 


「ふっふっふ……まあ元・神だけどな!!今は失脚中!!」


「使えねぇじゃねぇか!!!」


 


……しかし――


ムッシーの火力は本物だった。

小魚と連携すれば、かなりの破壊力が期待できる。


 


「ええーい、仕方ない!臨時仲間入りってことで許してやる!」


「わーい!ありがとー!!ごはんちょーだい!!」


 


――こうして、謎の芋虫・ムッシーが仲間に加わった。


 



 


その夜。焚き火を囲む4人。


 


「小魚、魔法はリインフォースだったな。さっきの火力と合わせると……」


「うん!強くなってる気がする!」


「うまく使えば“柱”相手にも通じる……か?」


宝魚は炎を見つめながら呟く。


 


「柱……?」


「魔王の配下。七人いる。オレの仇だ」


 


宝魚の表情が少しだけ曇る。

雷魚は、その空気を変えるように口を開いた。


 


「……次の目的地、決めとくか」


「そうだな、そろそろ“西の砦”に着く頃だろ」


 


西の砦――かつて正義の国が建てた防衛線。

しかし今は、何者かの手によって黒い霧に覆われているらしい。


 


「たぶん……次は、“敵”が来るぞ」


 


 


――次回、第4話

「敵か味方か?黒鉄の戦士」へ続く!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ