81話 恋祭 その4
う……………パッと目を覚ました。
ところで俺はなにをしてたんだっけ?あれ?恋祭はもう終わった?
はっ!俺は何を言ってるんだ!雷速で自爆したんだ!
「ってかゼプト雷魚!お前なに噓ついてんだよ!」
と叫ぶと同時に目をあけるとムッシーとヒュープシュが戦っている光景。
「いや、扱えるようになったって言っただけで最初っからできるなんて一言も言ってないぞ?治癒固有魔法が発動したときは雷速のほか、様々な効果がでる。お前はなかでも動体視力が大幅アップされるから雷速にも反応できるわけだ。」
つまり、治癒固有魔法発動以外で扱うには練習あるのみってことかよ。
ってかこんな状況でもよく出てこれるな!ゼプト雷魚!
「雷魚!起きたんなら加勢しろむし!こいつ強いむし!」
まじか!あのムッシーと対等にやりやってやがる!!!
「ドゥルフ!!」
な、ムッシーを相手にしながらこっちの攻撃をよける暇まであるのか!
今の俺では雷速は扱えない。
ムッシーと2人で魔法でやるしかない。
ええい!手加減はなしだ!こいつは強い!多分本気で殺しにきてる!
「くらえ!ドゥルフ シュネル!」
高速のI・N・Z・M、あ、違う。稲妻がヒュープシュの胸にあたった。
「く」
「アンフェルフラム ラージ!!」
「ぐわあああ!!」
あたったのは確認した、だが、油断大敵!
「ぐわっ!」
くそ、背中にまた一撃いれられた。
警戒しても死角は出来てしまう。
「ムッシー!背中を合わせて死角をつくらないようにしよう!」
「……………僕…雷魚と合わせられるほど背中大きくないむし……………」
「わかっとるわい!!!!!」
あの背中合わせるかっこいいやつを想像してるのかしらんけど死角をつくらせないようにするだけだ。
「きた!アンフェルフラム!」
「く」
そのとき、ヒュープシュは突然攻撃をやめた。
「なぜ……僕がシュカ女王と付き合ってるか……………知りたいかい?」
「知りたい。でもその前になぜシュン国王とシュカ女王をこう呼んでいるのかをしりたい。」
「………………なにを言ってるんだ?シュンさんは国王だし、シュカさんは女王だ。」
「「え?」」
「じゃ、じゃあ。あの城はなんなんだ?シュカさんの固有魔法か?」
「シュカさんの固有魔法は超聴、半径10m以内の僅かな物音も聞くことができる魔法だ。城を作り出す固有魔法なんかじゃない。」
「僕の予想が外れたむし……………じゃあお前の固有魔法はなんむし!」
「それは言うわけにはいかない。それに城は昔から存在している。何を言ってるのかわからんが、シュカ女王のことを女王と認められないか、そんなに僕が羨ましいかい?女王と付き合っている僕が羨ましいすぎて女王と認められないのかい?可哀想に。」
くそ、こいつ、ムカつく。
「ムカついてるね…クフフフなぜ僕がシュカ女王と付き合ってるのか、それはね、金だよ!女王なら金を持っているはずだ!!それをねらって僕はシュカ女王を恋に落した!」
な、こいつ、既婚者の女王を落したことをしれっといいやがった!
「お陰でさっきも旨いものを食べることができた!!僕にとって女はATM同然なのさ!!!!」
「ドゥルフ グランド!」
「アンフェルフラム ラージ!!」
「「女の良さがわからんとは………センスがないな(むし!!)」」
「いきなり反撃かよ、痛いじゃないか。まあ、そっちがその気なら僕も……………………剣舞・麗 思読脳斬!」
くる!!
「「ぐわぁぁ!!!」」
くそ、3発くらいあたった。
まるで相手の動きが分かっているかのように……………
「痛いむしね!!アンフェルフラム ラージ!!」
ヒラリとかわす。
てかムッシー、毎回思うんだけど斬撃のとき、傷あさいな!まあ大きさの設定上そんなザックリいけないんだろうけどさ、ムッシーが強いから許されてる感あるけど俺らはザックリいくときあるんだわ!せこい!!!
「メタいこと考えてないで僕に集中したほうがいいよ!!」
なるほどなるほど、こいつの固有魔法は多分相手の思考が読めるやつだ!!!今ので確信した!
「あれ、気づいちゃった?そう、僕の固有魔法は思考読、相手の思考が読めるのさ、そのおかげで相手の次の一手がわかるから圧倒的に有利になる!!」
強い!強すぎる!まさしく固有魔法ガチャSSR!
だが、攻略法は単純。
「いくぞ、剣舞・麗 思読脳斬!」
俺は無表情になり、次の一手を悟られないようにたった一つのことを考えた。
(ふっ、無表情になって、諦めか、よし、こいつの次の一手は……………………な!?こ、こいつ……………頭の中が…………………モテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたいモテたい
な、き、キモすぎる!!!)
「隙だらけむし!アンフェルフラム ラージ!」
「ぐわぁぁぁぁああああ!!!!!!!」
「よっしゃ!!ようやく直撃したむし!!いままではカスってただけだったむしから。」
「ナイスだムッシー!!」
ふっ、俺の戦略は完璧だったってわけだ。
バトルIQの神と呼んでくれたまえ!!!!
「くそ…」
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思考読、シュカルーネ王立魔法学校ではじめてしった僕の才能。生活、授業、戦闘、全てにおいて超役に立つ最高の固有魔法だ。
僕には好きな子がいた。
ヒューちゃんという子だ。
ヒューちゃんとはあまり話したことはなかった。
そういえばヒューちゃんの好みってなんだろう?
そう思って読んでみた。
"努力する人"
僕の頭に衝撃が走った。
僕はこの固有魔法に頼ってばかりでなにも努力していない。
さらに生まれつきイケメンで女子にもモテモテ。
ヒューちゃんだけ僕に興味を示さなかったのはそういうことだったのか…………
その日から僕は努力してみた。
固有魔法を出来るだけ使わずに、運動も、勉強も、戦闘も、だが上手くいかない。
僕は諦めた。
諦めたまま成人してしまった。ヒューちゃんは今どこで何をしてるのか……………
僕はもう、努力なんてしない。
好きに生きたらいい。
結論がこれだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「だから…………モテない君たちに…負けるわけにはいかないんだよぉぉーー!!!」
いや、今の回想から出てくる言葉じゃないだろぉーーー!!!
「うおおおお!!!」
涙を流しながら襲い掛かってきたが、流石にムッシーの魔法が直撃したんだ。
動きはぎこちない。
「ごめんよヒュープシュ、俺もここで負けるわけにはいかない。ドゥルフ グランド」
チュドーーーーーン!!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「ふ、ふはは………僕だけだと思うなよ………ぐふっ」
気を失った。
僕だけだと思うなよ…………………意味深だ。
もしかしてヒュープシュの仲間がいるのか?
探さなければ……………
そのあと、ヒュープシュは恋愛詐欺で連行されていった、後に分かったのは、恋愛詐欺の被害者は数十名に及んでいたということ。
ヒュープシュは「自分のままに生きただけだ」と供述していたそうだ。
「「「おーーい!!」」」
「「あ、」」
ヒュープシュを倒して治癒屋にいったあと、晩餐会場にいったら、みんながまっていた。
どうやら晩餐会は終わったようだ。
「遅かったね雷魚兄ちゃん。」
「うん。心配かけてごめん」
「なにがあったんだ?」
と聞く宝魚にあったことを話した。
「うわ、それは大変だったね」
「他に仲間がいるってことかな?」
ノエルと晴魚も興味津々にきいていたが、晩飯が余程おいしかったのか終始笑顔だ。
「僕も晩餐会参加したかったむしー」
「俺も行きたかったわい!!」
そして次の日………………
「恋祭最終日、今日から新しい屋台が開店。さらに夜ではダンスパーティー、お楽しみにーー」
なんだ?昨日まであんなに元気だったのに………
「あの解説(?)の人元気なかったよなー。」
「なんかあったのかな?」
「うーん…………ま、取り敢えず新しい屋台を巡ろう!!」
「「「おーーー!!!!!」」」
おまけ AIが考える三代勇者
第2話「宝石の剣士と燃える昼下がり」
――旅の始まりから三日後。
雷魚と小魚は、緑あふれる森の小道を歩いていた。
「ねえ雷魚兄ちゃん、さっきの飯屋さ〜、カレー少なすぎじゃなかった?」
「いや、お前が三人前食ったからだろ……」
「だって、魔法使えるようになったらさ、お腹減るし!」
「それは……そうかもしれねぇけどよ……」
雷魚がため息をついたその時、茂みの向こうから声が聞こえてきた。
「……貴様、まだやる気か……」
「ふっ、なかなかやるじゃねえか!」
ザシュッ!!という音とともに、木の枝が地面に落ちる。
ふたりが茂みをかき分けると、そこには**赤髪の青年・宝魚**がいた。
その手には、宝石がはめ込まれた美しい剣。そして、その剣の前で倒れているのは、大きな森トカゲ。
「おい、そこの君たち。近寄るな。まだこいつ、死んじゃいない」
宝魚が振り返り、鋭い眼光を向けた。
「……って、あれ?子ども?」
「ちげーし!俺、小魚って言うし!」
「兄ちゃんは雷魚。俺たち、旅の途中でさ」
「……なるほど。通りすがりの旅人か。じゃあ教えてやる」
宝魚が剣を地面に突き立てた瞬間、剣の宝石が光を放ち、周囲に魔法陣が広がる。
「エーデルシュタイン!」
光がトカゲを包み、次の瞬間にはパリン!と音を立てて氷のような宝石に変わっていた。
「うおっ!?すげー!!」
「……封印魔法か?」
「いや、違う。俺の魔法は、“宝石を媒体にした物質化”だ。こいつは“生体宝石化”。動きも止められるし、鑑賞にもいいぞ?」
「怖いことサラッと言うな……」
宝魚は剣を担ぎながら、ふっと笑った。
「……まあ、それなりに腕に覚えがあるんだ。用があるならついてきてもいいぜ?」
「え?まさか仲間になる感じ??」
「は!?俺はそんなつもりじゃ――」
「よろしくお願いしまぁーす!!」
「勝手に決めんな小魚!」
「うっせー!強い人いたら仲間にしたくなるでしょ!」
「やれやれ……ま、別に旅に同行するくらいなら」
こうして、旅の仲間に宝魚が加わった。
だがその晩。野営地で宝魚はぽつりとつぶやいた。
「……お前たち、本当に知らないのか。魔王の名前を」
「魔王……?」
焚き火の火が、風にあおられて揺れる。
「“シュルドル”。世界を三つに分けた張本人さ」
「三つに……?」
「ああ。“正義を信じる者たちの国”、“欲望に生きる国”、そして……“絶望に沈んだ地”。俺の家族は、その最後の場所で……」
宝魚の目が暗く沈んでいた。
「俺は、必ず倒す。アイツを。そして……“奴の配下にいる七つの柱”もな」
その時、空に一筋の光が走った。
「流れ星……?」
「願い事、言っとけよ。あの星がまた見えるとは限らねぇからな」
雷魚の言葉に、小魚と宝魚は空を見上げた。
「俺は……強くなりたい」
「……俺は……すべてを終わらせたい」
そして雷魚は、空を見上げたまま、心の中で願った。
――「お前たちを、守れる力が欲しい」――
◆
翌朝、空の裂け目から何かが落ちてきた。
「むしむしむしむしむしむしむしむしーーーッ!!」
次回、第3話「自称神のいも虫⁉」
次回予告
あの解説の人(?)元気なかったのはなんでだろう?ま、今は屋台巡りだ!!
絶対あたる恋愛診断………………え?俺に近いうちに恋人はできる!?
よっしゃぁぁぁぁ!!!!!遂に童貞卒業じゃああああああ!!!!!
ヒュープシュの俺だけだと思うなよという発言。
あれも気になるところだ。
そしてダンスパーティー!!もしかしたら恋人と踊れたりして………………
次回三代勇者 恋祭 その5
人生勝ち組あざぁぁす!!!!!




