53話 魔獣討伐
「グルァァァァ！！！！！！」
体はヘビで、頭はドラゴンの気持ち悪い＆ダサいやつとムッシーと先生が戦っていた。
「お！きたかお前ら！手伝ってくれ！」
「「「え？え？」」」
理解が追い付かない。まあ、とりあえず耐えせばいいってことだな！
「………………………ドゥルフ グランド！！」
「………………………リインフォース フィジックス！！」
「………………………エーデルシュタイン リーズヒ！！」
さっきの魔力を溜め、集中……イメージを意識して放った。
ドオオオオオオオオン！！！！！！！
「ガアアアアアアアアアアアア！！！！！！！！」
大絶叫して紫色の霧に包まれて消えた。
「やるじゃねえかお前ら！すげえ威力だったな！」
「「「いやー、どうも」」」
ムッシーにギロリと睨まれたが、目て見ぬふりをした。
「で、今のは何なんですか？」
「ああ、あれね。まず、ここは最高の攻撃特訓場だ。魔力をあの祭壇に捧げれば、その魔力に応じた強さの合成魔獣が出現する。」
指差したほうを見ると色々な魔獣の石像が中央をかこっている。どうやらあれが祭壇のようだ。
「あ、ちなみにここで召喚する魔獣は体力と防御力以外はめっちゃ低くなる。だって攻撃力の特訓だからな。」
「「「なるほど」」」
「それで、先生と僕で魔獣を討伐してたってわけむし」
「「「なるほど」」」
「岩壊せたんだろ？」
「「「はい！」」」
「よし！じゃあ、まず、三人で魔獣を倒してみろ！いでよ！『獅子龍』！！」
先生が祭壇に向かって魔力をささげると………………
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………………
と音がして祭壇に穴が開いた。そこから
「グアアアアアアアアアアアアン！！！！！！！！」
とめちゃくちゃうるさい声とともに体はドラゴンで、頭はライオンの合成魔獣が出てきた。
「びびるな！そいつは体力と防御力以外はゴミだ！」
「よ、よし、………………………ドゥルフ グランド！！！！」
チュドーーーーーン！！！！！！！
「グルァ！！」
あまり効いてないようだ。
「………………………リインフォース フィジックス！！！」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド！！！！！！！！
「グルァ！！」
くそ。
「……………………………………エーデルシュタイン ゼーリエ！！！！」
ドドドドドドドドド！！！！！！！
「ギャオオオオオオオオン！！！！！！！」
お、宝魚のエーデルシュタインは結構効いてるっぽい。
「グルァ！」
小魚に爪を振り下ろした。
「いたっ！」
え？攻撃力低いんじゃなかったの？
「チクッってしたぁ！いま、チクッって！」
なるほど、攻撃力がないわけではないらしい。
「気にするな！とりあえず小魚！ありったけの倍率で宝魚を強化だ！」
「う、うん！わかった。大人数だと倍率が低くなるけど、一人だと２倍くらいならいけるかも！リインフォース！！」
「よし、じゃあ、俺と小魚がチクチク攻撃するからその間に宝魚は最高火力をお見舞いしてやれ！！」
「よし！わかった！」
「ほう。」
先生が 見物だな とでも言いたげな表情で俺達を観察する。
「いくぞ小魚！」
「うん！兄ちゃん！」
「ドゥルフ！」
「ベーゼトゥーテン！！」
チュドーン！バアアアアン！！！
防がれないように移動しながら色んな場所からどんどん魔法を撃っていく。
体感だが、かなり攻撃力があがったような気がする。魔力を溜めるのが、当たり前になったというか………………いや、そうなんだけど、コツをつかんだというか………………………溜めと集中とイメージに少し時間がかかるから、もっと練習すれば今みたいなスピードで強い火力の魔法が撃てるようになるかも
そうして30秒くらい、2人でチクチク攻撃した。
「よし……………いくぞ！エーデルシュタイン ゼーリエ！！」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドーーーーーーーーーン！！！！！！！！！！！！
「ギャオーーーーーーーーーーーーーーーーーーン！！！！！！！！！！」
結構驚いた。エーデルシュタイン リーズヒくらいのでかさだったから…………………そりゃ痛いだろう。エーデルシュタイン リーズヒをエーデルシュタイン ゼーリエの連発度で連発したんだから（？）
「よっしゃー！雷魚！ナイス作戦だな！」
「すごいよ兄ちゃん！！」
「うん！ありがとう！」
「「「せんせ…………………い？」」」
「うぅぅおおおおぉーー…………先生は感動したぞー！………………………」
泣きながら褒められる。そして物凄い勢いで涙が引いてきりっとして言った。
「よくやった！素晴らしいな！お前ら！雷魚の作戦、小魚の強化、そして宝魚の攻撃。三人そろったらほぼ無敵みたいなもんだな！」
「「「えへへ」」」
「ふん！そこに僕が入ったらもっと強くなるむし！」
「ふはは！！そうだな。宝魚とムッシーがメインアタッカーになるかな」
「って、ことで、こんどは四人で戦ってもらう！結構な魔力をささげるぞ！」
「「「はい！」」」
「………………………いでよ！『獅子炎鳥』
ライオンに大きな羽が生えて、炎をまとっているやつが出現した。
「よし、小魚！多分こいつは空を飛ぶ！だから今度は俺を強化してくれ！」
「わかった！リインフォース！」
よし、これで………………………
「三人は適当にチクチク攻撃しといてくれ！」
「「「わかった！」」」
そして三人は攻撃し始めた。
案の定、獅子炎鳥は空を飛んだ。みんなは空を飛ぶ相手に結構てこずってるようだったけど俺の固有魔法は雷だ。空飛ぶ敵には相性がいい！
「………………………ドゥルフ ジェアンテ！！」
チュドーン！！チュドーン！！チュドーン！！！
「ガオオオオオオオオン！！！！！！！！」
すると、今度は炎を吐いてきた。
「ふぇ？」
ブオオオオオオオオ！！！！！！！！
「あっち！」
宝魚に命中した。
「あちちち、鍋かよ」
攻撃力ゴミでも火炎放射は鍋くらい熱いのか！恐ろしや
まあ、いい、結構ダメージは与えれてるようだしね。
「ドゥルフ グランド！！」
チュドーーーーーン！！！！！！！！
「ガアアアアアアアアア！！！！！！！」
よし、あと一発くらいで………………
「ドゥルフ グランド！！！！！！」
チュドーーーーン！！！！！！！！
「ガオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！！！！！！」
大絶叫して紫色の霧に包まれて消えた。
「うんうん！空飛ぶ敵への対応！完璧だ！攻撃は文句なし！合格！」
「「「やったー！！」」」
「次は防御魔法の強度を上げるぞ。こっちにこい」
そして違う部屋に案内された。
ここでは攻撃力以外がゴミになった魔獣を召喚することができる。じゃあ、さっそく。いでよ！狼！！」
「オオオオオオオオーーーーーーン！！！！！！！！！」
遠吠えとともに祭壇から飛び出してきたのは明らかに狼ではないめちゃくちゃでかい狼（？）
「いいか？ずっと防御力で防ぐんだ！ピンチになったら他のやつが助けてやれ。そいつは攻撃力以外はゴミだからな」
「「「はい！」」」
早速ムッシーに突っ込んでいった。
「ふん！」
防御魔法で防ぐ。ムッシーは爪を振り下ろしてきたやつをいまは防いでいるのだが、さらに嚙みつかれた。
ピキッ
「げ」
防御魔法にひびが入った。
「い、いや、僕は負けないむし！」
負けず嫌いのムッシーだが……負けず嫌いってだけで………………………バリーンと割れてしまった。
「アンフェルフラム！！」
ブオオオオオオオオ！！！！！
「ふう」
おお、自分で倒した。
そして俺達は何度も何度も攻撃を防御魔法で防ぎ、強度を上げていった。防御魔法は強い攻撃を何度も食らったり、割れたりしたら自動的に強度が上がるという超優秀な魔法なのである。
「よし。いいかんじに強度が上がったな！」
そして俺達は他にも色々な特訓を先生から受け、2週間が経過した。
「いいか、お前たち、ここまで特訓、よく頑張った！最後に教えたいことがあるのだが、その前に戦ってもらうぞ」
「「「だ、だれとですか？」」」
「俺の弟子、カインとだ！！」
「「「えええええーーー！？」」」
果たして雷魚たちはカインに勝てるのだろうか………………
おまけ
今頃だけど、僕はムッシーむし。そう。あの神のムッシーむし。なのに！僕は神だというのに！なんで先生は雷魚たちばっかりほめるんむしか！？僕も褒められたいむしぃー！！！あ！そうだ！先生にパンケーキを買ってきてあげるむし！っておもったんだけど………………………
ムッシー「先生！このパンケーキあげるむし！」
ライアー「え？なんで？」
ムッシー「あ、いや、えーっと………日頃の感謝むし！」
ライアー「ぐははは！！！そうか！ありがとな」
くくく、お礼を言われたむし。ほめてもらったむし！（？）
その後、集合がかかった。
ライアー「「みんな！これはムッシーがくれたパンケーキだ！みんなで食べよう！」
みんな「やったー！！」
ムッシー「え？いや、あの」
ってことがあったんむし。まあ、けどそのあと先生に改めてお礼を言われたむしから、まあ許してやるむし！！
次回予告
「カインと戦うってあの人…いや、あの悪魔めちゃくちゃ強いんだよね？」
「うん。僕が瞬殺されたのみんなもみたでしょ！？」
「いやだな。普通に。」
「「「うん」」」
「けど先生に特訓の成果を見せるチャンスむし！」
「たしかに。頑張るか！」
「「「うん！」」」
「あれ、そういえばもう一つ教えたいことがあるっていってたような………………………」
次回、三代勇者、第54話 VSカイン
「え？先生も参戦！？」
