43話 命をかけて………………
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「ノエル!しっかりしなさい!!」
「ノエル!いったいどうしたっていうんだ!」
どういうことだ?ノエルに目立った傷はない。いやまて、痙攣……………………まさか毒か?毒を自分で飲んだ?じゃあ雷魚たちが言ってたあのお菓子は何に使うんだ?うーん………………………
「………………………エルザ………覚悟はできてるか?」
「………………………ええ、できてるわ。」
「「はああぁぁーーーー………………………」」
なんだ?エルザとディーターがノエルに手をかざしているぞ。そしてノエルの体から紫色の霧のようなものがでてきて、それを手で吸収している。
「う……………うう」
ノエルが気が付いた………………………いったいどうやったんだ?魔法で解毒できるのは魔法でかかった毒だけだ。つまり、毒草や毒液は魔法で解毒できない。
「お母さん………………………お父さん……………私………なんで生きてるの…?」
「ノエル…………すまない…………いままできつくしかったり………………いろいろひどいことをしてしまったな………………………けど…………勘違いしないでくれ………………………俺たちは……………ノエルを立派な子に育てたかったんだ。」
「お……………お父さん…?呼吸が荒いよ………大丈夫?」
「………………………わるいな…………もう、そんな長くは…生きられないから……ごはっ」
!?、ディーターが吐血した。……………………まさか………
「ノエル…………私たちを殺そうとしたのは………………血契牙団だよね?」
「!!!、なんでそれを………」
「だって、ノエルみたいないい子が人を殺すなんて考えるわけないじゃん?………………………あと…………………血契牙団と私たちは………………………色々あったからね………………」
「………………………」
ノエルは涙を流した……………
「ノエル……………ごめんね……………もっと優しくしてやれなくて…………」
「………………………お父さん…………お母さん…………」
「「ノエル……愛してる………………………」」
そういった瞬間、エルザとディーターの目が閉じた。
「!!!」
二人の魔力も段々と弱くなっていっている。
「お……お母さん?お父さん?いやだよ………死んじゃうなんて………」
!!!、そうか、やっとわかった。二人はノエルの毒を自分たちの体に移したんだ。………………………………………………………………………「命をかけて人々を守る」………………………聖魔軍の教訓を最後まで守れたな………………………エルザ………………………ディーター………………………
「うわあああぁあん!!いやだよ!お母さん!お父さん!!いかないでよ!体冷たくならないでよぉ!!」
「私も………………………すぐそっちに行く……………」
そういってノエルはリボルバーを自分の頭に向けた。
!!!!だめだ!
透明化魔法を解除してリボルバーを奪い取って水流斬撃で破壊した。
「!!、アオイさん?いつからそこに……………」
「ノエルが銃を撃った時から。」
「アオイさん…!二人を助けることはできないんですか…………」
「ごめん……無理だ。もう魔力が完全に消えてしまっている。」
「そんな………死者蘇生魔法は?」
「ない。ないから君たちは秘伝書を探しているんだろう?」
「………………………………………………秘伝書で二人を…………」
「できるぞ。噂によれば死者蘇生秘伝書は三回使える。」
「え!それってつまり………………」
「ああ、二人とカムサを蘇生できる。」
「よかった…………」
「見つけたらな。」
「アオイさん………………………寂しくないんですか?」
「寂しくないよ。だって君たちが死者蘇生秘伝書を見つけてくれるんだろ?」
「!!!」
ノエルは はっ、としたような表情で固まった。
「そう……………ですね。アオイさんは私たちを信じてくれるんですか?」
「ああ、もちろん」
「ありがとう………………………」
「本当に偉いよ。君の両親は…………あのね、聖魔軍の教訓って知ってる?」
「はい、『命をかけて人々を守る』でしたよね?」
「そう、君の両親はその教訓を最後まで守ったんだからね。本当に偉い人たちだよ………………………」
「………………………………………………私、二人、私の毒を自分たちの体に移したんですよね?自分のせいで両親が死んでしまったので………………………自殺しようと思いましたが………あなたのおかげで希望が持てました。」
「ああ、よかった。」
「なんだか私も寂しくなくなってきました。二人が私を見守っている感じがする………………………」
「きっとそうだ。………………………あ、そういえばあのお菓子何に使ったの?」
「え、えーっとー。雷魚たちに手紙と一緒ににプレゼントしました。」
ノエルの顔が真っ赤になった。たぶん手紙の内容が切なかったのだろう。「あんだけ泣かせといて生きてるんかーい!」って思われてるって思ってるのかな(?)
「みんなにはやく説明しなきゃ。」
「そうだな。俺がみんなに送るよ。メッセージ」
「はい」
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ピコン!
なんだよ、こんな時にメッセージなんて送ってくる奴は。
送り人を確認すると………………………
「え?大師匠!?」
「「「え?」」」
メッセージを全員すべて読み終えた。
「「「ふうぅぅぅーーー」」」
全員が床に崩れ落ちた。
「なんだ!よかった!」
「よかったよ……ほんとに」
「心配かけさせるやつむし!」
「………………………よかった…………」
「うわわわぁぁぁぁぁぁ!!!よがっだー!!!」
「また………………………みんなで食べれるね…………お菓子……」
「「「うん!」」」




