40話 血契牙団
次の日………………………俺は偶然、ボロボロのノエルに出会った。
「ノ…………ノエル!?どうしたんだ?その傷……………」
ノエルは顔に殴られたような傷が大量にできていた。
「………………………………………………」
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痛い………………………あの筋肉ゴリラ一人だけなら魔法で対抗できたけど、この人数は魔法を唱える暇もない……………
3分間ほど殴られただろうか、ボスらしき筋肉ゴリラが手を挙げて合図した。すると、全員動きを止めて筋肉ゴリラの前に私を突き出した。
「どうだ?親を殺す気になったか?」
「………………………………………………わかった……わかったよ…………」
「ふん!わかればいい。」
「お前の名前は?」
「っはっはっはっは!!ため口か、まあいい。俺はウルリヒだ。覚えとけ、そして俺らの集団は血契牙団だ。血契牙団のウルリヒだ。覚えておけ、わかったらさっさと帰れ、指示はこっちから出す。それまで待機だ。」
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はぁ?なにそれ、かわいそすぎでしょ。
「大丈夫、俺で……俺達で、その血契牙団を倒す………………………」
「いいよ」
「え?」
「いいよ、そんなことしなくても……まず、血契牙団は魔王の右腕の集団、つまりめちゃくちゃ強い。だから挑んでも勝てっこない。」
「そんなこと…」
「あと…親、殺したいから…」
「!?」
「言ったでしょ?私の両親毒親だって」
「……………………」
「だからいい、これは私だけで済ませる。みんなに迷惑はかけたくない…………」
そういってどこかに行ってしまった。
「まったく………闇落ちした宝魚みたいな殺気があったな……………」
「だれが俺みたいだって?」
「宝魚………!」
「よっ、小魚とムッシーもいるぜ」
そして、さっきあったことをみんなに話した。
「なるほどねー………………………放っておくわけにはいかないけど…僕らに勝ち目はないらしいからね………………………」
「僕に任せるむし。」
「ま、まあ、心強いけどさ……………魔王の手下ってかなり強いはずだが………」
「「「うーん…………」」」
「頭回らねえ……………」
「昨日、疲れてたのに買い物をしたせいかも……………」
「晴魚に相談してみる?多分、晴魚ならノエルのこといろいろ知ってると思うし。」
そして晴魚のところに行った。
「え?ノエちゃんがそんな目に!?」
ノ、ノエちゃんね……いつの間にそんな仲良くなった………?
「うーん…………………心当たりとしては、暴力団たちと戦う前に買い物行ったんだよね。それで、ノエちゃんがトイレ行ってくるっていってトイレのほうに行ったんだけど10分くらい経っても来ないからさ、ちょっと心配してたんだよね、そのあと普通に来たんだけどさ、なんか暗い顔してたんだよ。」
「なるほど………じゃあ、トイレに行く途中、血契牙団に絡まれてそれでボスのところにいったって感じか?」
「「「だね」」」
「……………………親を殺すってどんだけスパルタだったんだろうな……ってかなんでボスのウルリヒはノエルの親を殺そうとしてるんだ?」
「「「うーん」」」
うーん……………たしか、最初に親の話をしたときは、スパルタで偉い人って………………………あ!
「血契牙団って魔王の手下なんだよな?で、たしかノエルの親は偉い人だったよな?偉い人ってことはそこそこ強いってことだ。つまり、魔王にとって人間の偉い人は厄介極まりない。だから殺そうとしてるんじゃないか?」
「「「あー!!!」」」
ふっ、我ながら天才的だ。
「てか、それが分かったところで何になるの?」
「ぐはっ」
晴魚!なんだそれは!!正論すぎるだろぉ!
「そういえばなんでウルリヒはその偉い人の娘がノエルってわかったんむしか?」
「それも分かったとて何になる?」
「ぐはぁ!むし」
草。
「問題はその血契牙団に勝てるかどうかだな。」
「あ!そうそう、私町長からもらった魔導書読んだよ。」
「お、どうだった?」
「サンドバッグになってくれる人~」
ドSか!?晴魚
「じゃあ、私のシュヴァハ食らったことある小魚で」
うわ、かわいそ
「う……なんで………」
「まあ、まあ、そこ立って」
「うん…」
声にと目に光が宿っていない、相当苦しいんだろうなー
「いくよ!シュヴァハ!」
「!!!!!、う………なんだ…頭痛が…」
「ふっふっふ、 シュヴァハ だけ唱えても魔力の放出?とか、イメージとかを変えれば頭痛とか、めまいとかを発動させることができる!」
「「「おおおおお」」」
「あ、あと、効果が固有魔法の人は攻撃手段が フィジックス とか、ベーゼトゥーテンとかしかないからベーゼトゥーテンの威力が上がる秘訣とかも書いてあったよ。」
「え?………………………」
「あ、さすがにサンドバッグにはしないよW」
「あ、ならよかった」
「じゃあ、はい、小魚も読んでいっしょに強くなろうね」
「うん!」
そして小魚は晴魚から魔導書を受け取った。
その日の夜……………………
「雷魚……………………聞こえますか?」
この声はまた神とかいうやつか?
「そうです。雷魚、旅立ちできて良かったですね。」
うん、よかった………………けど、いうの遅いな。
「すみません、ちょっとあなたの夢に出るのがめんどかったので」
どんな理由だよ!
「血契牙団………………………ノエルの言う通り、魔王軍の手下です。」
やっぱり、強いのか?
「はい、とっても、今のあなたたちに勝つことは絶対にできないでしょう。」
じゃあ、どうすればいいんだ?
「うーん。ちょっと考えさせてください。で、あなた、『俺たちが旅立つのになんで師匠とか、親とか来ないんだ?』って思ったことありますか?」
おいおい、考えるんじゃなかったのか?
「ふふふ、私はしゃべりながら考えることができるのです。」
うわ、すご。で、さっきの話だけどあるよ。
「ですよね、先生たちもなんで学校七不思議できないんだよ、とか、旅について来いよとか思いますよね。」
忙しいからじゃないのか?
「忙しい?っふふふふ、先生たちはそんな言い訳をしたのですか………」
いいわけだと?
「私の仕業です。」
え?
「私が先生たちと親たちに雷魚の旅とか七不思議とかに協力しないように言ったのです。あなたたちの力で成し遂げてほしいですからね。ロット先生に助けられたときあったでしょう?」
ああ、あの音楽室の時だっけ?
「そうです。あの時はちょっとピンチだったんでね」
なんじゃそれ
「…………………まあ、とりあえず明日、ノエルをつけてください。」
ふぁ?ストーカーしろってこと?
「そうです。そしたら何とかなります。」
適当だな!
「私O型なんで、」
知るか!ってか関係あるか?
「あ り ま す!」
血液型で性格変わるって思ってるタイプ?
「はい」
まあ、俺もそうなんだけど。
「では、あした、ノエルをストーカーするんですよ。」
いったん冷静になって考えたらこの神やばいこと言ってるわ。
「では………………………」
目覚めると、そこは宿屋のベットだった。
よし、じゃあ、神の言う通りなら今日、ノエルをストーカーするぞ!!
と、心の中で気合を入れたのだが、
いや、ストーカーするぞって変質者やないかい!
と自分で自分を突っ込んだ。




