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三代勇者   作者: しゅーまい
死者蘇生秘伝書編

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39話 怪しい取引

町に滞在することになった俺たちだが、まずはさっさと休みたい。

「じゃあ、今度は私が予約とってくるね」

「おっけー。じゃ、よろしく、ノエル。予約終わったら普通に自由行動ね」

「うん」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


そして、宿に行ったノエルは、どこか緊張した表情だった。

「おぉい、おせぇーよ」

サングラスを掛けた男が、ノエルの腕を掴み、グイっと引っ張った。

「これから、酒場行くんだからさぁ、もうちょーっとそれっぽい服にしてくれない?服冒険者過ぎでしょ」

「ご、ごめんなさい」

「はぁ………………………ったく」

「ちょ、ちょっと宿の予約とっていいですか?」

「さっさとしろ」


そして、予約を済ませた。

「よし、いくぞ」

そして男はノエルの腕をひっつかんで酒場に行った。

「ほら、ここが酒場だ」

「こ、ここが………………」

「ボスはあっちだ。さっさと行くぞ」

「あ、はい」

いわれるがままに酒場の奥に連れてこられた。

「ボス、こいつです。」

そこにはムキムキのヤンキーがいた。

「おうおう、ノエルちゃん…いらっしゃーい」

「あ……………あの……なんの用があるんですか?…………」

「………………………お前と取引したくてなー」

「取引………?」

「そうだ、お前にしか頼めない取引…………」

「………………………………………………内容は………?」

「…………………お前の親を殺せ」

「!?!?!?!?!?!?」

「お前、苦しかったんだろう?両親が毒親で。」

「………………………………………………」

「俺はお前を助けたいんだ。ノエル。」

「なんで…………………なんで、私のことそんなに知ってるんですか……?」

「それは企業秘密だ。お前が自分の親を殺せば何でもやる。金でも、土地でも」

「……………………………………………………………………………………」

「どうだ?この話のるか?」

「………………………………………………………………………」

しばらく黙り込んでいたノエルだが顔を上げて言った。

「いやです」

「そうか、なら殺す。」

「!?」

「オラッ」

顔面パンチを食らったノエルは吹っ飛ばされた。

「う……」

「オラァ!」

ドオオン!!

今度は思いっきり蹴りを入れられて壁に激突。

「おい!こいつ殺しとけ」

「は、はい!!」

弟子がノエルの髪をひっつかんで客がいるほうに引っ張った。

「おい!お前ら!この女ぶっ殺せ!」

「「「うおおおおおおお!!!!!」」」

殴られたり、けられたり、バットで殴られたり………………………


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


いやあ、暴力団ラーゼン倒したから町の人たちからキラキラした目で見られるなぁ。

「ふははは!!僕のおかげむし!」

「う、うん。まあ、そうだけど………………………」

「何する?もう、魔法掛遊カジノはこりごりだよ?」

「ははは!さすがにいかんよ」

「買い物でもするむしか?」

「お、ムッシーにしては珍しいな」

「僕もちょっとくらい買い物に興味はあるむし」

「じゃあ、道具屋にでも行ってみるか」

そして、道具屋についた。まず入り口には杖が売ってあった。

「な………高い…………」

宝魚が絶句する。たしかにバカ高い。一番安いので金貨二枚。一番高いので金貨6枚である。

「ちなみに俺はこの杖、銀貨60枚で買ったぞ」

「俺は銀貨65枚」

「僕は70枚」

小魚のが一番高いようだ。で、俺が一番安いと。

「思ったんだけどムッシーって杖使ったことないの?」

「あるむしよ。昔は……………………」

「「「昔?」」」

「その体でどうやって持ったの?」

「えーっと、普通に」

「「「怪力だ。こいつ」」」

間違いない。

「あ!調理器具!」

宝魚はフライパンやら、鍋やら、菜箸やら、色々いいながら調理器具コーナーに行った。

「あ!小魚みろむし!うまそうな食品コーナーむし!」

「うわ!ほんとだ!いこういこう!!」

杖コーナーに一人残された俺。悲しすぎる。俺もなんか興味あるもん買っとこーっと。

そこで、いろいろ見回って気になったのは魔導書。ここにワンチャン死者蘇生秘伝書とかないかな?順番にタイトルを見ていったが………………

「むむむ!!自然系固有魔法応用 完全版 だと!?雷って自然だよね?うおおお!!これを読めばドゥルフを応用できる!!よし!買おう!」

そして、手に取りかけたが、それと同時に「金貨3枚と銀貨30枚」という文字も目に入った。

「な………」

か、買えない………………………俺の全財産は金貨二枚と銀貨90枚だ。

銅貨10枚=銀貨1枚、銀貨100枚=金貨1枚だ。つまり、あと銀貨40枚あれば買える!!!じゃなくて、全財産使い果たしたら貧乏生活始まっちゃうな。だめだめ、リーダーの金がなくなったら一大事なんだから。うん。


そして、結局俺は何も買わなかった。宝魚は、フライパン、鍋、菜箸、フライ返し、ボウル、を買った。小魚はスナック菓子を色々買っていた。ムッシーも食べるらしい。

「え?雷魚なんも買ってないの?」

「雷魚兄ちゃん、このスナック菓子めちゃくちゃおいしそうだよ。」

「ははははは!!安心するむし。買うものがないって幸せなことむし。」

「ま、まあ、買いたいものはあったんだけどね…………………」

金がねぇんだよ!わざわざ言わせんな!




ノエルがひどい目に合ってるのも知らずに、のんきに買い物を楽しんでいた四人であった。

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