36話 魔法掛遊
ルール説明を聞けるカウンターにやってきた俺たち、
「お客さん、見ない顔ですね。初めての方ですか?」
「あ、はい、初めてです。それで、ここでルール説明が聞けるって聞いたんですけど」
「はい、ルール説明ですね。ルールはいたって簡単です。まず、見てもらったら分かる通り、的にベーゼトゥーテンを撃ち、的に傷をつける。それだけです。掛け金はコイン10000枚までで、外れば、0枚、無傷でも当たれば掛けたコインの2倍、へこますことができたら3倍、破壊したら5倍、の掛け金が返ってきます。たまったコインで、物を買うこともできるのでコイン大量獲得頑張ってください!」
「「「なるほど、なるほど、」」」
「じゃあ、僕がやれば大金持ちむし!」
「ムッシーはせこいから、ちょーっと、物語のバランスが崩れちゃうからだめ!」
小魚がしっかりメタ発言をする。
「………………ちょっとメタかったかな?」
「全然メタくないむし。」
「いや、メタいよ?」
宝魚が冷静に突っ込みを入れる。
「そんなのはどうでもいい。さっさと行こうぜ!」
「「「おう!」」」
そして、的に行った。的に行く前はヌルゲーだと思ったが気づいた。的に当てるのさえ難しいのだ。だって、的が超高速で移動してるんだもん。それに、専用の杖が置いてあった。ここではその専用の杖以外の杖から魔法は出ないようだ。
「………………………ムッシーがやっても大丈夫そうじゃね?」
「よし!やるむし!………………………ベーゼトゥーテン!!!」
「「「ん?」」」
ベーゼトゥーテンがでない。
「あ、専用の杖じゃないとダメだったむし。」
「そういえばムッシー、杖なしで魔法使えるのってどうなってんの?」
「杖はあくまで魔法の放出を補助する道具むしだから、杖がなくても魔法が撃てる人はいるむし。まっ、僕は最強だから杖がなくてもバカみたいな威力で撃てるってわけ☆」
「掛け金五の倍数以外はかけれないらしいよ。」
「どゆこと?」
「兄ちゃん、つまり、5とか、10とか、15とかしかかけれないってこと」
「あー、なるほどね」
「しっかりしろよ?旅のリーダーなんだからさ」
「僕の話を聞けむしぃぃ!!!!」
「ああ、ごめんごめんWちょっと、途中からむかついてきたからW」
「ぐぬぬぬ………………………」
悔しそうにしているムッシーをみて、ちょっと気持ちがよくなった。
「じゃあ、一番手は宝魚いく?」
「いいのか?じゃあ、いくわ」
そして宝魚は専用の杖をもって、的に狙いを定めた。そして
「ベーゼトゥーテン!!!」
そして、放たれたベーゼトゥーテンは蛇のようにグネグネ曲がった。そして、的を外した。
「え………………え?」
「「「………………………????」」」
その場の全員呆然としていた。
「ど、どうやら、専用の杖はグネグネまがるベーゼトゥーテンしか撃てないらしいむし」
「「「うわぁ、掛け金15枚きえたぁ」」」
「操作できなかったよ………………」
宝魚は気味悪そうな顔をしていた。そりゃそうだろう。
「つまり、運ってことだね。」
ぐぬぬぬ、これが魔法掛遊………………………
「つぎ、雷魚兄ちゃん。」
「よし、ここは張り切って掛け金30枚だ!」
「「「がんばれー!!」」」
宝魚が言うにはベーゼトゥーテンは操ることができない。つまり、グネグネ曲がって的に当たるか当たらないかは運。俺は生まれつき運がいいから、張り切って掛け金多くしたけど………………………よし、
「ベーゼトゥーテン!!!」
ベーゼトゥーテンは蛇のように曲がって………………………
ドオオオオオオオオン!!!
「「「うおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
的に当たった!!!!へこんでいる!!つまり、30×3=90枚!
「ナイス兄ちゃん!」
「やるむしね!!」
「やるじゃん!!」
「「「イエーイ!!」」」
全員でハイタッチ。ちなみに、一度撃った的はどこかに運ばれ、新しい的が出てくる。
「次は、小魚だな。頑張れよ!」
「「「がんばれー!!」」」
「よーし、ベーゼトゥーテン!!」
またグネグネ曲がって………………………
「「「あああああ!!!」」」
外れた。
「えーっと、まず、僕と宝魚が15枚を掛けて外して、残りコインは170枚、で、兄ちゃんがコインを30枚掛けてそれを3倍にしたから、現時点のコインの枚数は230枚!」
「「「おおお!!」」」
「よし、俺が全財産をかけて5倍にしてやる!」
宝魚がやる気満々に言いだした。
「やめとけむし」
「うん。やめたほうがいい」
「やめとけ、宝魚」
「ふっふっふ。俺には秘策があるのだ。」
「「「なに?」」」
「まあ、やればわかる。とりあえず30枚でかけよう」
そして、30枚をかけて、的に狙いを定めた。
「………………………………………………ベーゼトゥーテン!!!」
宝魚が撃ったベーゼトゥーテンはグネグネ曲がって的に命中!!
バアアアアアアアアン!!!!!
割れるような音がした。まさか………………………
「ほらね!」
「「「うおおおおおおお!!!!!!」」」
見事に的を破壊していた。
「ナイスゥ!!」
「やるむしね!!」
「やるな!宝魚!」
「えーっと、30枚を掛けて、それを破壊したから30×5は150!現在350枚!」
「宝魚!秘訣ってなんむしか?」
「ふっふっふ。無理やりベーゼトゥーテンを操作した!」
うわぁ!!脳筋だった!
「なんていうんだろ?ベーゼトゥーテンの威力も最大火力にすれば、それだけ撃った主の思い?がますから、それで撃った。完全に制御できるってわけではないけど、ちょっとだけ、制御できる。」
「なるほど!ちょっと、宝魚!全額掛けてやってみてよ!」
「よし!やるぞお!!!」
そして、宝魚は350枚を掛けた。
「………………………………………………ベーゼトゥーテン!!」
………………………バアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「「「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!」」」
「うおお!!!」
「すっごー!!!」
「やるむし!!!!やばいむしぃ!!」
「これで、350×5=1750枚だな!!」
宝魚がドヤ顔で、笑いかけてきた。
「これで大金持ちむしぃ!!!」
そして、コインで物が買えるカウンターに行った。
「………………………………………………え?」
そう、俺たちは甘すぎたのだ。一番安いので、冒険者の服→コイン500枚。一番高いので、伝説の魔導書攻撃編→コイン1000000枚だ。掛け金が少なすぎたのだ。
「「「ぐぬぬぬぬぬぬ」」」
悔しさで、言葉も出ない俺たちであった。




