31話 vsゼーベル
「シュヴァハ!」
「リインフォース オール!!」
「ドゥルフ!!」
「シュネーシュトルム!!」
「エーデルシュタイン ドゥンケル!」
「アンフェルフラム!!」
いつもの総攻撃ではなく、ちゃんと技の順番を工夫する。ここに入る前にみんなで作戦を練ったのだ。ただ、カムサがいないから計画通りいくかはわからない。シュヴァデクセの時みたいに大声で作戦をいうことはできないし。
「……………………く、くははは………………………」
少しひるんだようだが、全くダメージは与えられてない。
「雑魚かもしれんな…………………お前らは!死ね!『サーベル』!」
ゼーベルの杖の先から無数の斬撃が高速で飛んできた。ふっふっふっふっふ。宝魚も言った通り、俺たちは修行を受けたんだぞ?こんなもの、どうってことないわ!!軽々とかわす。よし、いまから作戦開始だ。
まず、俺以外の全員が俺に攻撃がいかないようにする。その間に俺は最高火力の"ドゥルフ ジェアンテ"をゼーベルにあてて、衝撃と痺れで動きを止める。その間に、ノエルは"シュネールシュトルム リーズヒ"でゼーベルを下敷きにする。そして、総攻撃。という作戦だ。
どんどん斬撃が飛んでくるが、ほかのみんなが援護してくれるおかげで周りを気にせず魔力をためることができた。
「………………………………………………ドゥルフ ジェアンテ!!!」
チュドーン!!チュドーン!!!チュドーン!!!!
見事に三回あたった。
「ぐっ………………………」
予想外の攻撃と、体の痺れでかなり戸惑っているようだ。計算通りだ。
「シュネーシュトルム リーズヒ!!」
「ぐわぁ!!」
よし!下敷きにしたぞ!総攻撃だ!
「ドゥルフ グランド!!!」
「エーデルシュタイン ドゥンケル」
「リインフォース フィジックス!」
「シュヴァハ シュネル!!」
俺の巨大ないかずち、宝魚の高火力の宝石、小魚の物理攻撃、晴魚の素早さ低下で、かなり状況が有利になった。
「シュネーシュトルム!!」
「アンフェルフラム ラージ!!!」
冷凍した瞬間炎で解凍!!みたいなタイミングだけど…………体大丈夫そ?
「ぐぅぅ………………………っち」
ゼーベルが舌打ちをした瞬間姿が消えた。
「「「え?」」」
次の瞬間、全員が吹っ飛ばされた。
「「「ぐわぁぁ」」」
ドオオオオオオオオン!!!!!!!!!
壁に激突。
「うははははははははははは!!!!無様だなぁー!あれが俺の本気だと思ったか?準備運動だ!わるいがここからは本気で行かせてもらうぜ!!サーベル!」
今度はさっきの数倍の量を出してきた。
間一髪でかわしたと思ったが、頭をかすってしまった。かすっただけなのに血がかなり出た。切れ味がとんでもない。
「しねぇ!!『サーベル シュネル』!!」
さっきよりも速い連撃!!
「ぐはぁ」
「ぐわぁ」
「きゃぁ!!」
いってー。横腹に直撃した。ノエルと小魚も当たったようだ。
宝魚と晴魚とムッシーは今のところ無傷。ただ、やられるのも時間の問題だ。無限に放たれる斬撃。ゼーベルに攻撃するのも愚か、近づくことさえできない。
こっちのスタミナがきれて切り刻まれるか、相手の魔力切れを待つかだ。ただ、いっこうになくなる気配がないゼーベルの魔力。このままだと間違いなく負けるであろう。どうするか………………………一番希望があるのは宝魚だ。怒りと、余裕と、真剣が混ざったような表情だ。そう、「余裕そう」なのである。ゼーベルの攻撃をかわすのではなく、剣ではじいている。素晴らしい剣裁きである。ただ、そのうち力尽きる。宝魚から動いてもらわなければ………
「ふっはっはっはっは!!仲間の残骸が邪魔ではないか?俺が消してやろう!」
そういってカムサのほうに大量の斬撃を向かわせる。
ズドドドドドドドドドド!!!!!
「「「!………………………」」」
煙が晴れた。だが、そこには何もない。流れ出た血と、飛び血のみだ。
「おい………………………」
地獄の底から響くような怒りレベルがマックスになった宝魚の声が響く。
「なにしてんだ……………………おまえ……………………本気で死にたいのか?」
「くっはっはっはっは!!!!死ぬのはお前だろう?殺せるもんなら殺してみ………………………」
次の瞬間、宝魚はゼーベルの首を切っていた。
バタッ!ドン…
生首が落ちる音と体が倒れる音が響く。
「はい。お望み通り殺してあげたよ………………………」
「ふ………………………ふははははははは!!!!!甘い!!チョコレート並に甘い!!!」
「「「ギャーーーー!!!!生首がしゃべったーーー!!!!」」」
宝魚以外全員大絶叫した。
「俺は…………………ゼーベル様だぞ?魔王様からこの学校を侵略するように頼まれた、忠実な魔王様のしもべだぞ?そんな俺様が、首を切られた。くらいで死ぬわけがないだろう!!」
といった瞬間ゼーベルの体から頭が生えてきて、立ち上がった。
「「「え!?」」」
またもや宝魚以外が驚きの声を上げる。生首のほうを見ると黒い霧が発生していた。霧がはれるとそこに首はなかった。間違いない。こいつは人間じゃない。魔物だ!!!
「これを見るまで貴様らは気が付かなかっただろう?俺が魔物の『魔王軍』の『7軍王』ってことにな!!」
「「「7軍王………………………」」」
「俺は一度だけ死んでも生き返る『魔物固有能力』を持っている。さらに、生き返るだけじゃなく、そのあと全体的のステータスが大幅アップする。」
「一度だけならもう一度首を切ればいいだけの話だ!」
といって宝魚はゼーベルに突っ込んでいった。首を切ったと思いきや、首の目の前で杖で止められていた。
「素早さ、守備力、筋力、魔力量、魔法威力、これらがアップしているのだ。今度は簡単に倒すことはできないぜ?ふっ!!」
剣を受け止めていた杖の先から斬撃が飛んで、宝魚の剣を押し返した。予想外の威力に、受け止めきれずに、剣が宝魚の顔面に大きな切り目を入れてしまった。
「ぐ…………………」
「ふはは!!!所詮雑魚が!」
といってけりを入れる。
「ぐわ!!!」
ドオオオオオオオオン!!!!壁に激突した。
一年生最強決定戦の時のように壁にめり込んで気を失っていた。
軽くいったが、「気を失った」のだ。これは大幅戦力ダウンだろう。かなりまずい状況になった。




