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三代勇者   作者: しゅーまい
魔法学校編

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30話 忘れない約束

「や、やめ……………て…」

何がやめてだ、加害者はお前だろ?カムサを刺しやがって、俺にベーゼトゥーテンをくらわしやがって、やめる気はない。こいつを殺す。退学になったって、刑務所いきになったって関係ねぇ。こいつを殺す。それ以外に道はない。

「宝魚!」

あ?カムサの声が聞こえるぞ?幻聴か?

「宝魚!やめろ……………!」

!?

「カムサ………………?生きてるのか………………?」

「いきてる………よ……………………」

カムサ!!生きてた!!よかった…………………


   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


よかった…………………カムサが生きてた………………………これで宝魚も元に戻るんじゃないかな?たしか、大切な人や、物を思い出せば戻るんだっけ?あれ?闇落ちしてもカムサも僕も雷魚兄ちゃんもみんな覚えてるくね?あ!雷魚兄ちゃん目さました!ん?カムサのほうをじっと見ている……………カムサが生きてたという情報は脳にちゃんと入ったんじゃないかな?


   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


宝魚はカムサの目の前に走り、目の前にいった。

「おい!カムサ!死ぬな!絶対生きろ!!!おい!!」

「宝魚………………僕はもう………………無理だよ……………だから………………」

「いやだ!無理とか言うな!誰も呼べないんだぞ!!入り口はふさがれてるし!」

「僕はもう………………生きることはできないから………………きいて……………お願い………………」

「なんだよ………………」

「楽しかったよ…………………一緒に喋れて…………………一緒に戦えて……………本当に…………………ありがとね………………それと……………雷魚……小魚……ムッシー…ノエル…晴魚…一緒に修行して………………楽しかったよ……………宝魚、イリティを殺しちゃだめだ………………………君が………………退学に……………なっちゃうから………………………約束したでしょ?僕にもしものことがあっても……………宝魚は宝魚として、生きろって………………………それきいて宝魚言ったでしょ?………………………僕の分まで背負って生きるって………………………僕は………………………人を殺す宝魚なんて………………………宝魚として生きてないと思うよ…………………………とにかく………………………これは言わせて………………………僕の分まで………………元気に生きてね………………………」

カムサの目が完全に閉じてしまった。

「………………………………………………………………………わかった………………………わかったよ………………………カムサ………………………俺は……………お前の分まで生きる………………………わすれないよ………………………」

「宝魚………………?」

「…………………雷魚………目が覚めたか。すまんな、殴ったりして」

も、戻ったのか?

「いてててて。よくもやってくれたね…………………」

闇落ちが解けたと思ったイリティはニヤリとわらった。

「あぁん?んだぁ?きゅうに威勢よくなりやがって。殺すぞ?」

「は、は?」

「は?なんでため口なんだよ、敬語使え。カムサに言われたんでな。今回は見逃してやる。さっさと俺の視界から消え失せろ!」

「は、はいぃ!!!」

戻ってなかったようだ。謝ったから闇落ちが解けたと考えるのは違ったようだ。

「うははははははははははははははは!!!!!仲間が一人死んだ………………どうする?それでも俺に立ち向かってくるのか?」

「あったりまえだろ?ゼーベル。すべての元凶はお前なんだよ。ぶっ殺してやるよ」

そういいながら宝魚が手を前に掲げると宝石でできた剣が出現した。ただ、一年生最強決定戦の時見た、紅に光る綺麗な色じゃなく、漆黒に染まった真っ黒な剣を手にしていた。それを肩に担げた。

「ふ…………………そうか………戦うのはお前だけか?お前らは見てるだけか?」

「「「やるにきまってるっしょ!!!」」」

「面白いことになりそうだな………………………」

そうして姿を現したゼーベル。相変わらずダッサいやつである。それにしてもなんだあの杖は?俺たちが使ってる短い杖じゃなくて、本当の魔法使いが使ってそうな(?)長い杖を持っている。

「こいよ……………先手を譲ってやる。」

「あ?随分余裕そうだな」

「だって俺最強だし。学校七不思議であんなに傷を負ってたら一瞬で俺に切り刻まれるぜ?」

「貴様は知らないようだが、こっちは修行してきてんだよ。なめんな」

「そうか?なら先手を譲ってやる」

なぜそうなる?というツッコミはしないでおこう。空気が壊れるんでね。とりあえず、有利になるように先手を譲ってくれたのはありがたい。

「じゃあ、先手を取らせてもらう。」

そう言って宝魚は剣をゼーベルに向けた。

「『エーデルシュタイン ドゥンケル』」

と、唱えて漆黒の剣から放たれたのは漆黒の宝石。ただ、それは速度が半端なかった。唱えた瞬間五メートルくらい遠くにいるゼーベルにあたった。さらに威力もすさまじかった。

「ぐわ……………………」

といって吹っ飛ばされたゼーベルは楽しげな顔をしていた。

「うはははははは……………………お前のことをなめていたよ。どうやら、雑魚ではないようだな……………………久々に楽しい戦いができそうだ………………………さあ!こい!!!!!」

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