28話 潜入
14話で出ていたヴェーゲンですが、ヴァンデルに変更します。そしたらストーリー変わるんじゃね?と思ったあなた。大正解。まぁ、ヴェーゲンなんてサラッと出しただけだし、あんまり記憶に残っていないと思うのでそんな違和感はないと思います。
特訓のためにトーナメントをすることになった俺たち。ムッシーがトーナメント表をすらすら描いていく。
運命の予選相手は
予選 宝魚VS晴魚 小魚VSカムサ 雷魚VSノエル
だ。ムッシーは優勝者と戦うらしい。
「じゃあ、早速行くむし!レディー………………………ゴー!!」
「………………………エーデルシュタイン!」
宝魚が先に仕掛ける。それを晴魚はかわして反撃
「シュヴァハ」
「く………………………エーデルシュタイン ゼーリエ」
「きゃぁ!」
見事に命中。そこにさらに宝魚が仕掛ける。
「エーデルシュタイン リーズヒ!!」
ズゴオオオ
「痛ったー」
「勝負ありむし!」
「ごめんごめん。大丈夫か?」
「うん。大丈夫」
おおお。2連撃をまともに受けたのにすごい。
「じゃあ、次は小魚VSカムサむし。よーい………………………スタ………………………」
そのとき、ムッシーの動きがピタリととまった。
「ど……………どうかしたの?」
晴魚が恐る恐る聞く。
「………………………なんだ…この魔力量………………………」
ムッシーが珍しく冷や汗をかいている。
「いままで感じた中で137番目に強い魔力量むし………………………」
あ!?今まで出会った強者どうなってん。って、たしかに感じる………………………なんか…
「校庭のほうからむし!いくむし!」
そうして駆け出して行った。それを追う。
「はぁ、はぁ、ここむし……………………」
そうしてついたのは三代勇者の銅像の前。
「それにしてもなんで急にこんな魔力が?」
「………………………」
俺の質問に誰も答えてくれない。無理もない。こんな魔力量だ。気分が悪くなってもおかしくない。って、グランツ校長に報告しなければ………………………
と思えば、地面に魔法陣が出現し、グランツ校長が出てきた。
「うむ………………………やはりここからか………………………む、ちょうどいいところに、お前たちもこの魔力を感じ取ってここに来たんじゃろう?」
「「「はい」」」
「このままじゃ、まともに生徒を校庭に近づけることができぬ。今すぐにでも潜入してほしいのじゃが………………………」
「いいですよ!むしろそのつもりでしたし」
俺が勝手なことを言っても、みんな何も言わなかった。全員同意という認識でいいだろう。
「うむ!感謝する!では、銅像をどかすとするかの。ヴァンデル」
すると、三代勇者の銅像がググググググググググググググと動き出した。
「え?ヴァンデルってもの移動できるの?壁と同じ模様になる魔法じゃなかったっけ?」
小魚の疑問にグランツ校長は笑いながら言う。
「ほっほ。ヴァンデルは通常、物体移動に使われていたが、なぜかしらんが、いろいろ改造されて、透化魔法として使われるようになったのじゃ。」
いや、どうやったらそうなるん?魔法っておもしろいな。授業今度から聞こ。
「てか、図書館のとき、重いもんは動かせないって言ってませんでした?」
宝魚が聞く。
「あれは、透明化状態での話じゃ。透明化魔法は魔力をゴッソリ持っていかれるからな。ふぉっふぉっふぉ!!」
はははははははは!!!!!
自分でもなぜ笑っているのかわからなかったが、とりあえずかわいそうなので心の中で大爆笑する。
銅像が完全に動いた。穴がある。
「な………………………いつの間にこんな穴を………………………」
グランツ校長でさえも知らないようだ。
「では……………………幸運を祈る。って、カムサくん?」
あ、ばれた。
「あ…………………あの………………………僕も行っていいですか?………………………」
「うむ。いいが………………………大丈夫か?危険だぞ?」
「はい!死ぬ覚悟くらいはできてます。」
「………………………………………………わかった。では、幸運を祈る」
「僕の特訓を受けた以上大丈夫むし!いくむし!!」
穴の中に続いている階段を猛スピードで駆け下りていく。
それを必死に追いかける。
そうしてついたのは、大きな大きな扉。
なんか、めっちゃかっこいいデザインだ。未来というか、どちらかというと古代な感じがする。さて、どうやって開くか。普通に押してみる。
………………………
開かない。よし、なら引き戸だな!?思いっきり引っ張る。
………………………
うーん。まぁ、さすがにないか。じゃあ、どうやって開こうか………………………うーん………………………ん?看板があるぞ。木でできた古い看板。
それを宝魚が読み上げる。
「三代勇者がいない世界
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
さぜゆだしゃいーだゆんうべんさだしゃるかんゆんさみ
だって。どーゆーことだ?」
『三代勇者がいない世界』だけわかる。それ以外は ? である。
謎解きっぽいな。あのゼーベルのことだ。俺たちで遊んでいるのだろう。さっさとクリアしてやるよ!!!
「うーん。どうやらこれは、言葉系謎解きみたいだね。全部ひらがなだからね。」
さすがノエルといったところか。素晴らしい。
言葉系謎解きでよくあるのは何かの単語を抜いたら言葉になるってやつだな。
「うーん………………………わからんなー」
「私謎解き嫌いなんだよね………………………」
「僕はこーゆーの得意だけど………………………」
「僕も得意だけど………………………」
「僕は今まで100000000000この謎を解いてきたむし。」
噓だね。わかるわかる。じゃなくて、謎を考えなきゃ、ノエルは手を顎にあてて、じっくり考えている。ここはノエルに任せるか?いや、さっきの単語を抜くやつやってみるか?
「………………………なんかの単語を抜いたら合言葉的なのになりそうだね」
ノエルも俺と同じ考えだ。
「じゃあ、何を抜いたらいいかだな。」
「あ!私分かった! 三代勇者がいない世界 だから、 さんだいゆうしゃ を抜けばいいんだ!!」
晴魚ははしゃぐ。なんとなくその気持ちが分かる。謎解けた時楽しいよねー。
「えーっと。じゃあ、さぜゆだしゃいーだゆんうべんさだしゃるかんゆんさみの さんだいゆうしゃ をとったら、ぜーべるかみ。ゼーベル神!」
信じられないほどの速度でノエルが さんだいゆうしゃ を抜いた。
扉がゴゴゴゴゴゴゴと開き始めた。
「おおおおおお!!!あいたむし!!」
「謎解きはあってたみたいだね。」
うん。それはよかったけど、合言葉ゼーベル神ってきもすぎだろ。
まあ、扉開いたから何でもいいけど。
「よし、扉の向こうへレッツゴーむし!!」
そしてまたまた、先に駆け出して行った。




