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三代勇者   作者: しゅーまい
禁忌死域攻略編

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127話 レーゲルの洞窟


「ぐはっ……!」


「クフフフフ……」


ドゴッ……!


「がはっ!」


雷魚は全身真っ黒のローブをまとった謎の男に壁に縛り付けられ、殴られ続けていた。

なぜそうなってしまったのか。

では、時を遡っていこう。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


レーゲルに会える洞窟に入った俺達は順調に奥に進んでいった。

魔物や罠はまだ無い。


「ねぇ、あれ魔物じゃない?」


ノエルが指差した方には猿の魔獣がいた。

こっちにはまだ気づいてないようだ。


「どうする雷魚?違う道を行くこともできるぞ。」


宝魚が言うが、ここの魔物の実力を確かめておきたい。


「仕掛けるぞ。」


「うん!雷魚兄ちゃん、頼むよ。」


「ドゥルフ シュヴァート」


バシィ!!


「キャアキャアキャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」


猿の魔獣は奇声を発して襲い掛かってきた。

俺はそれをよけて雷杖らいじょうを叩き込む。

雷杖というのはドゥルフ シュヴァートのことだ。

悪城決戦から少しづつ練習し、魔力消費が激しすぎないし、そこそこの威力もでるという調整したドゥルフ シュヴァートがうてるようになった。

これからこれを使っていくつもりだ。


「剣舞・炎 炎斬一閃!」


最後は宝魚がトドメをさした。

そんなに強いというわけではないようだ。

この調子ならどんどん進めるぞ。

と、順調に進んでいったが、ここからが地獄の始まりだった。


「「「………………………」」」


「分かれ道が……………5つ…」


ノエルがポツリと呟く。

そう、道が5本に分かれていたのだ。


「じゃ、じゃあ、まずはこっちからいこう。」


小魚が一番端の道を指差す。


「そ、そうだな」


ということでみんなで一番端のところにいくことにした。

だが、進んでも進んでも景色が変わらない。

まるで無限ループ。

魔力探知に全集中したが、無限ループするような魔法はない。

単純にこの洞窟が頭おかしいということか……

これはまずい。

奥に進むごとにちょっとずつ狭くなっている気がする。

カチ


「ん?」


地面から音がした。

もしかして俺………やばいの踏んじゃった?


「「「!?!?」」」


次の瞬間、地面がなかった。


「「「うわあああぁぁぁぁ!!!!!」」」


俺達はなすすべもなく落ちてしまった。


―――・・・―――


「う……」


「ようやく気が付いたか。」


なんだ!?

気がつけば、壁にはりつけられていた。

さらに目の前には全身真っ黒のローブにフードを被った人物がいた。

声的には男性だ。

下を向いていて、顔はよく見えない。


「お前、集団のリーダーとみた。」


「よく分かったな。あたりだ。」


「ふむ、見たところ、かなりの実力者だ。そんなお前たちがレーゲル様になんのようだ?」


もしかしてこいつもレーゲル狂だったりする?

どんなことをしてくるか分からないし、ここは刺激しないようにしよう。


「俺……いや、俺達は魔王を倒すために旅に出たんです。魔王都城は天空にあり、強大な結界によって近寄ることができないのです。その結界は魔王軍が守っているとの噂を聞きつけ、魔王軍を全員倒そうとしています。そして、魔王軍を全員倒しても天空にはいけないので、かつて三代勇者とともに魔王を封印したというレーゲル……様に協力を求めにきました。」


「なるほど………そなた、もしかして雷魚か?」


「知ってるですか?」


「あぁ、魔王軍7軍王 ゼーベル、魔王軍6軍王 ウトリウル、魔王軍5軍王 ランス、魔王軍4軍王 バデン。この4人を倒したのだからな。

聖魔軍よりも有名なんじゃないか?」


確かに…………改めて考えてみると俺達すごいことしてるな…………


「ただな………レーゲル様を渡すわけにはいかない。」


「……………………条件ですか?」


「いや、条件などない。いや、ある意味条件か。」


「なんでしょうか?」


「俺が満足いくまで殴らせろ。」


「は!?」


「ダメなのか?」


なんだよそれ…………めちゃくちゃだ。

でも…………レーゲルを仲間にするには………これしか……


「いいですよ。」


「そうか、じゃあさっそく」


ドゴッ……!


「ぐはっ…」


見た目によらずこいつ……

ドスッ……!!


「く………」


力が強い…………これは厳しい戦いになる……


―――・・・―――


10分ほど殴られ続けた。

意識が朦朧とする。

気合で耐えていたが………


「雷魚、起きろ。」


「う………もう殴らないのか?」


「なんだお前?ドⅯか?」


「そういう意味じゃない。」


敬語使うか使わないからハッキリしろ!ってかんじだが、もうそんなの考える余裕もない。


「お前、これだけ殴られ続けたというのに一度も弱音を吐かなかったな。さすが数々の困難を乗り越えた勇者。とでもいうべきか。」


「勇者か………はは、悪くない響きだな。」


もし本当に勇者ならこんなので意識が朦朧としなかったかもしれないけどな。

それに落とし穴なんて簡単な罠に引っかかるなんて………まだまだ未熟だ。


「レーゲル様はお前のような希望を常に抱く者を好んでおられる。レーゲル様と出会い、要件を申し出ることを許可する。」


「本当か……!」


「あぁ、その前にこれを飲め。」


男が差し出した瓶の中身を飲んだ。


「これは……回復薬か…」


「せいぜい失礼のないようにするんだな。」


今にも立ち去りそうな男を俺は引きとめる。


「待ってくれ!あんたは何者なんだ?」


「そうだな。仕事柄、名前や素顔を明かすことはできないが、これだけは教えてやる。レーゲル教の最高権力者だ。」


そういって男は立ち去った。

レーゲル教の最高権力者…………とんでもない人にぶん殴られたようだ。

とにかく、レーゲルを協力者にする許可をもらった。

これでレーゲルのところに直行するだけだ。

だが………皆はどこだろう?

分からないが、奥に進むしかないようだ。

幸い、道が1本ある。

奥に進もう。


―――――――――――――――――――――――――――――


「いてて……みんな無事?」


晴魚がきく。


「全く……ひどい目にあったむし……」


「ムッシーは僕の上にいただけでしょ!」


「お、おい、そんなことより雷魚はどこだ?」


宝魚が言う。


「そう言えば………いない……」


ノエルも言う。


「噓………」


小魚が顔を青くする。


「探しに行こう!」


宝魚は奥に続いているであろう通路を指差して言った。

皆はそれに頷いて宝魚に続いていった。


―――――――――――――――――――――――――――――


「「「あ!!」」」


開けた場所に出た。

そこでみんなとバッタリ。


「「「よかったー!!」」」


俺は自分にあったことをみんなに話した。


「そのレーゲル教の最高権力者が出てきたってことはゴールが近いってことなんじゃない?」


ノエルが言う。


「そうだね。よし、こっちだ!」


小魚が走りだす。

この開けた場所には通路が3つある。

1つは皆が来た通路。

もう1つは俺がきた通路だ。

だからこっちの通路が正規ルート確定。

俺達は歩きながら話した。


「同じ穴に落ちたのに雷魚だけ違うところに落とされたのはどういうことなんむしかね?」


ムッシーの疑問に小魚が応える。


「多分、そのレーゲル教の最高権力者によってじゃない?そういう固有魔法を持ってたとか。」


晴魚が言う。


「もしくは気を失っている間に連れ去られたかだね。」


「お!なんかあるぞ!」


俺が言う。

そこには魔法陣があった。

見たことのない魔法陣だ。

豪華にデコられてるというか……………すごい形をしていた。

恐らく、ここがゴールだろう。

この魔法陣の先にレーゲルがいるのだ。


「いくぞ!」


「「「うん!!!」」」


俺達は魔法陣に足を踏み入れた。

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