フースケと日本救出
2026年最初の投稿は俺じゃあああぁぁぁぁ!!!!!!!
時は雷魚たちがゴリーユを倒したときに遡る。
ここは、雷魚たちがいる世界とは違う、異世界。
日本と呼ばれる島にて、突如として大災害が起こった。
何百万人もの命が既に亡くなっている。
”見えない存在”によって。
「「「キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」」」
人々は逃げまとう。
見えないというのに、本能に従い、逃げる。
だが、建物も人間も次々と破壊されていく。
政府も大混乱。
誰も、何もできない。
そんな日本の首都、東京の上空にある少年が浮かんでいた。
その青年は”見えない存在”を見つめて言った。
「あのバケモノ………絶対ぶっ殺してやる………」
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これは、ゴリーユ戦後の物語。
傷が癒えた雷魚たちは悪城に向かう。はずだが、実は雷魚たちはとある少年と出会っていた。
これは、本編では語られなかった物語である。
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「悪城に……いこう」
俺が重い空気で言う。
みんなが頷く。
だが、少し気になっていた。
「なんか、外騒がしくないか?」
宝魚の言う通り、外が騒がしい。
ここはツビンダー王国でもトップクラスに豪華な宿。
防音性能は高いはずだ。
「行ってみるむし!」
「え、え?今?」
「今むし!!」
「わ、わかったよ!」
そう言って小魚とムッシーは外に出てしまった。
俺達もそれに続いて外にでる。
「うわっ!?」
ノエルが思わず顔をしかめる。
「結構うるさいね…………」
晴魚がノエルに言う。
「ノエちゃん、会話聞き取ったりできない?それかどこが一番人が集まってるか。とか?」
「ちょっとまって………………………会話は…………空から突然少年が降って来た………変な服を着ている…………………えーっと…声量からして一番人が集まってるのはツビンダー王国の中央広場!」
「いこう!」
「「「うん!」」」
俺が叫び、みんなが俺についてくるが、よく考えたらかなりおかしい。空から突然少年が降って来た?そんな漫画みたいな話があるか?
と考えていたら中央広場に着いた。
「す、すいません!通してください!」
俺達は人々が集まっている中心にきた。
「ガチ……じゃん」
マジでいた。
黒髪で12歳くらいの子供だ。
確かに見たことのない服を着ている。
「う……」
「「「!?!?」」」
目を覚ました!!
俺はその少年に手を差し伸べる。
「大丈夫?」
「う………うん…」
少年は俺の手を掴み、起き上がった。
「えーっと…………ってうわっ!?髪黄色!?」
いや、そんなビックリすることじゃないだろ。
「成功……………したのか?」
少年はキョロキョロして呟く。
「成功………?なにが?」
小魚が言うが、少年はそれを無視する。
「やった!!これで日本は救われた!!」
にほん?なんだそれ。
それより、これだと注目の的なので逃げることにした。
なるべく目立たないところだ。
俺は仲間に言った。
「大師匠がいたあのおんぼろ屋敷にいく。」
「「「わかった」」」
俺はその少年を片手で抱えて片手でドゥルフ シュフルーファストを発動させる。
「うわぁぁぁ!!!!なんだなんだ!?」
めちゃくちゃはしゃぐな。
まぁ、無理もない。
なんとか俺はおんぼろ屋敷まで逃げることができた。
「そ、そこの人!助けてくれ!日本が大変なんだ!!」
「ちょ、ちょっとまってくれ。」
しばらく待つと、みんながやってきた。
「ふう………あー、疲れた」
晴魚が呟いて少年に近づく。
「君、名前は?何者なの?」
「俺は………黒異 浮助。」
クロイフースケ。
なるほど。
「まぁ、浮助ってよんでくれ。」
フースケでいいらしい。
「それで、にほんってなんなんむしか?」
「うわぁ!!芋虫が喋った!!………………………こっちの世界では当たり前…………なのか?」
こっちの世界とかはわかんないけど全然当たり前じゃないよ。うん。
「えっと………まず1から話すよ。まず、俺はこの世界とは違う、異世界からきた。」
「異世界?それって………転生ってことか?」
宝魚がきくが、フースケは首を横に振る。
「いいや、ちがう。まあ後で話すよ。その俺がいたところ、日本という島に、突然巨大なバケモノが現れて、都市を破壊し始めた。俺が知る限りは400万人が亡くなった」
「よ、よ、よ、400万人!?」
ノエルが驚愕する。
「うん。多分今も破壊を続けてる。それで、俺はちょっと特殊な能力がいくつか使えるんだ。本当はそのバケモノ、常人には姿が見えないんだけど、特殊能力をもった者は見える。だから俺はそのバケモノに立ち向かったんだけど、まったく歯が立たなかった。」
「そうとう強いんだね」
晴魚が顔を曇らした。
フースケは続ける。
「だから、誰かに助けを求めたかった。俺の全部の力を解放して異世界に助けを求めにきたってわけなんだ。」
なるほど………今すぐにでもそのにほんって所に向かわなければならない。
「すぐにいこう!」
俺が言うが、フースケは首を横に振った。
「いや、もう力を使い果たしちゃった。明日にしよう。」
「そうか……………」
まあそうだな。
フースケの安全が第一だ。
「えーっと………どこで寝るむし?」
ムッシーが言ったところで気づいた。
「え?普通にホテルでいいじゃん。」
とフースケは言う。
「「「ホテル?」」」
「え?しらないの?宿。」
あーね。
にほんでは宿のことをホテルというらしい。
「ってか宿はだめだろ。」
宝魚が言う。
「「「うん」」」
「え?なんでだめなの?」
「あのなフースケ。お前はさっきまで注目の的だったんだぞ?」
「え?そうなの?」
「だからだめだ。」
「じゃ、じゃあどこで寝ろっていうんだよ?」
晴魚が言う。
「ここしかないよね。」
「「「うん」」」
覚悟を決めるしかない。
―――・・・―――
次の日…………
「日本語ってのがあってね。ここの言葉とは違うんだ。俺の超能力でここの言葉を話せてるけど、皆は話せない。だからこれ」
そう言ってフースケは俺達に魔法(?)をかけてくれた。
「これで日本語もわかるようになるから。あ、ちなみにこれも日本語ね。」
マジで!?結構すごく非常に分かるねぇ!
「じゃ、さっき言ったとおりで。いくよ!」
「「「うん!!」」」
フースケが”さっき言ったこと”は、またフースケが力を使い果たしたらだめだから、俺達の魔力を分けてほしいということだった。
それなら余裕だ。
「よし、いくぞ!!!」
「「「おー!!」」」
「う……」
気づけば、路地にいた。
「よし、町の真ん中だと目立つからね。」
フースケが言う。
「よし!出発だぁ!!」
と俺が叫ぶが、それよりでかい声でフースケが叫んだ。
「まったまったぁ!!!」
「なんだよ?」
宝魚がきく。
「ノエル!宝魚!その腰の剣、しまって!」
「「え?なんで?」」
「えーっとね。銃刀法違反ってのがあって、剣とか銃とか持ってたら捕まるよ。」
「まじで!?」
と言うノエルにフースケは言う。
「マジマジ」
「「マジか!」」
ということで2人は剣を魔法ポケットにしまった。
「「「レッツゴー!!」」」
どうやらここは岐阜県というところらしい。
異世界を移動するワープは正確な位置は調整できないそうだ。
ここからワープで東京都というところまでいく。
「準備はいい?」
「「「うん」」」
「ワープ!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
「「「!?」」」
いた!あいつだ!縦にも横にもでかい。ナメクジとトカゲの融合体のような姿をしていた。
色は紫ベースだ。
「みえる?」
フースケがきく。
「うん。ばっちりね」
小魚が言う。
「やっぱり、特殊能力が使える人だけが見えるんだ。」
俺達も一応魔法が使える。
「この世界では魔法も超能力もなにもないのが当たり前だよ。」
マジかよ!じゃあフースケはこの世界では珍種なのか?
「やるよ!」
「そうだな!やるか!ドゥルフ!!」
チュドーン!
全くひるんでない…………
「手銃」
フースケは手で銃の形をつくった。
「くらえ」
バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
グショ!!
「「「ファ!?」」」
そんなことができていいのか!?
強すぎんだろ!
「多分、この辺の住民は全員避難している!派手にやっちゃって!」
フースケが叫ぶ。
「その思いに応えるぜ!剣舞・炎 炎斬一閃!」
グシャ!!
「グオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
バケモノはようやくこちらの存在に気づいて腕を振り下ろしてきた。
範囲が広い…………よけれない………!!!
ドオオオオオオオオオオ…………………
止まった……?
「うおおお………!!」
「「「!!!」」」
フースケが上空で抑えてくれている!
俺達は攻撃範囲外に逃げた。
「ふう!」
フースケはどうやら空中浮遊もできたようだ。
「すごい………」
ノエルが呟く。
全くだ。
もはやフースケ1人で倒せるんじゃないか?
「剣舞・氷 滅氷冷!!」
ノエルがバケモノに剣を振り下ろす。
滅氷冷はそこからじわじわ凍っていく技だが…………
「凍らない!?」
ノエルは距離をとる。
「アンフェルフラム エペ!!!」
ムッシーが炎の剣を向かわせる。
「ブオオオオオオオオオオエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」
「「「ぎゃあああぁぁぁ!!!!!」」」
バケモノは巨大な口から紫の塊を吐き出した。
キモすぎて絶叫不可避。
もちろん、アンフェルフラム エペは相殺された。
「く…………くそぉ!むし。」
「いくよ小魚!!」
「うん!」
「「ベーゼトゥーテン・竜!!」」
不完全体だ。
でも威力はでるはず!
「グオオオオオオオオオオ!?!?!?」
よし!直撃した!
「決めるよ雷魚!」
フースケが叫ぶ。
え?決めるって連携ってことか?
ま、まあいいや!
「ドゥルフ シュフルーファスト!!!!!!」
最大まで魔力を溜めて放つ。
「俺もつづくよ!」
フースケは俺に続いてバケモノに急接近!!!
「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」」
バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
バケモノは倒れた。
そのまま何事もなく、消えてしまった。
非常にあっさりとした敵だった。
「やったね雷魚!!」
「う、うん」
あまりにもあっさりすぎて手応えを感じない!
「あ、あのさ、この程度、この世界の軍隊とかだけでもどうにかできたんじゃないの?」
「いや、僕と雷魚たち以外は見えないんだよ。」
「あ、そうだった。」
ということで、俺達の戦いはヘリコプターという空中飛行機械で見られていたらしく、英雄扱いされた。
バケモノの姿は見えないが、崩壊が止まったことから、察したのだろう。
俺達を研究に使いたい。
と、俺達を襲ってこようとする研究者がいたらしいが、そこは政府の権力で抑え込んだらしい。
実にありがたい話だ。
―――・・・―――
次の日………
「か、か、か、かわいいいい!!!!!!!!!!」
と宝魚は叫ぶ。
「そ、そうかな?」
ノエルが照れる。
なにをしているかというと、今日は丁度お正月という日らしく、日本独自の着物というものを着てみたのだ。
髪飾りもつけていて、めちゃくちゃ似合っている。
晴魚も着ていた。
「かわいいよ!晴魚!」
「あ、ありがとう………」
小魚&晴魚もラブラブだな。
ちぇ。
―――・・・―――
「「「うんっまそぉぉぉ!!!」」」
「おせちだよ!」
フースケ自作の料理だ。
おせちというらしい。
てか盛り付けうま!
「「「いただきまーす!!!」」」
「うま!!」
「すごいおいしいよ!」
「これは俺にも作れないな………」
「うますぎるむしぃぃぃ!!!!!!!」
「美味しいっ!!すごい!」
「レシピ教えて!!毎日たべたい!!」
「あはは!よかったよ!喜んでもらえて。」
ずっとこんなふうに過ごしたいな…………
―――・・・―――
「じゃ、またね」
でも、俺達には帰るところがある。
そこへ帰らなければいけない。
もっと滞在したいが、研究者をいつまで食い止められるか分からない。
「あぁ、またな。フースケ。」
「うん!」
「「「ばいばーい!!!!」」」
「「「………………………」」」
ここは………ツビンダー王国のあのおんぼろ屋敷だ。
「楽しかったね、雷魚兄ちゃん」
「あぁ」
「でも、俺達にはやるべきことがあるんだ。」
宝魚が言う。
ノエルも言った。
「そうだね。悪城に潜入しなければ。」
晴魚は言った。
「ずっと遊んでなんかいられない。」
みんなが浮かない顔なのに気づいてムッシーは言った。
「きっといつかまた会えるむし!」
「ムッシーにしてはいいこと言ったな。さぁ、作戦会議だ。みんな!」
「「「………うん!!」」」




