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三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

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125話 双子の奇跡


「ドゥルフ グランド!!」


「アンフェルフラム エノルム!!」


「シュネーシュトルム リーズヒ!!」


久々の総攻撃。


「ふっ。」


だが、もちろんワープ魔法で俺達の魔法が吸い込まれる。


「ん?小魚、宝魚、どうしたんだ?」


俺がきく。

2人は膝をついて、痙攣している。


「俺………ヴィルに出会ったんだ。そんで、解放魔法撃ったんだけどよ………ヴィルはノーダメージだったわけ」


「僕も…………敵は倒せたけど解放魔法撃っちゃったんだ…………」


2人は解放魔法を撃ったのか…………そうとうな強敵だったのだろう。

そういえば俺の杖がやばくなるやつ。

あれはチートか?

解放魔法でもないのにあの破壊力は強い。

これから応用していきたいな………

って、そうじゃなくて……………ヴィル!?


「マジで!?宝魚、マジでヴィルに出会ったのか?」


「あぁ、俺に会いに来ただけらしくて、俺を殺さずに逃げていった。」


宝魚はボロボロ。

前線で戦うのは難しいかも…………

それに晴魚がいないから作戦通りにできない。

小魚も魔力切れ。

いやまて………晴魚が来るまで持ちこたえればワンチャンある。

魔水は晴魚が持っている。

俺達レベルなら魔水半分の量で大丈夫ってことは魔水を小魚と宝魚に飲ませたらいいんじゃ?

そしたら一発勝負になるけど、でも、こっちのほうがいいと思う。


「ノエル、ムッシー!晴魚が来るまで持ちこたえるぞ!」


「了解!」


「むし!!」


バデンは舐めた顔をして言った。


「は?晴魚が来るまで?さっき言ったろ?晴魚は殺したって。」


魔王軍って治癒固有魔法の存在をしらないのか?

まあいい。


「ドゥルフ シュフルーファスト!!」


俺はバデンを殴る直前で止まった。

案の定壁の目の前にワープさせられていた。

迂闊に近づけば自爆する。

ならどうしようか……………


「いやまて……おい、そこの赤髪。いまヴィルと言ったか?」


「う…………言ったが………なんだ?」


宝魚がバデンの質問に苦しそうに応える。


「ヴィルを呼んだ覚えはないぞ?何がおこっている?」


「ごほっ………くはははははは…………それは秘密だ。」


宝魚はバデンに真実を隠すようだ。

俺達にはこの決戦のあとに教えてもらおう。


「っち、まあいい。バスルン!!!」


ババババババババ………………………


「「「!!!!」」」


辺りに大量の魔法陣が発生した。

特にバデンの周りに魔法陣が多い。


「ビビりね………」


ノエルが呟く。

これは晴魚がいないと突破できない。

どうしよう…………


「僕ならこの魔法陣の隙間、すり抜けていけるむし。」


「「!!!」」


そうだ、ムッシーは小さいからこの魔法陣の間を素早くすり抜けていける。

さらに俺達が目立つ動きをすればムッシーは気づかれずにバデンに近づくことができる。


「あそこ、よく見れば隙間があるむし」


たしかに、バデンの周りを囲む魔法陣と魔法陣の間にちょっと隙間ができている。


「雷魚、ノエル、頼むむしよ」


「うん、ムッシーも頼むぞ」


俺はノエルと目を見合わせる。

作戦は決まった。


「やろうか、雷魚!!ベーゼトゥーテン!」


バデンが放ったベーゼトゥーテンはワープを繰り返している。

いつこっちに来るかわからない。

ムッシーはもうバデンに近づいて行っている。

ムッシー、当たるんじゃないぞ。

さて、俺達はどうやって目立とうか……………


「ごめん!シュネーシュトルム ヴィンド!」


ノエルが唱えると、猛吹雪が吹き始めた。

なるほど、これならワープ魔法も関係ないし………………


「ドゥルフ!!」


「シュネーシュトルム!!」


俺達は魔法を連発で撃って、あとは防御魔法で自分達を囲う。

もちろん、小魚と宝魚も防御魔法内に入れる。

これで盤面がカオスになってバデンはムッシーどころじゃなくなる。

だがムッシーもバデンに近づくどころじゃなくなる気がする……………

ムッシー……………頼む。

そしてごめん。


―――――――――――――――――――――――――――――


むし!?

急に吹雪が吹き始めたむし。

これはノエルむしか?

ナイスなのかバッドなのか……………

とにかく、頑張って進むむし。


「ドゥルフ!」


「シュネーシュトルム!」


「ドゥルフ!」


「シュネーシュトルム!!」


「ドゥルフ!!」


「シュネーシュトルム!!」


ちょいちょいちょい、まてむしまてむし。

盤面をカオスにしよう作戦むしよね?こっちまで被害来てるんむしけど!


「むしっ!」


あっぶないむしね!

いまドゥルフに当たりよったむし!

でもあともう少しでバデンに…………

きたむし!この隙間に最高火力を………………範囲を絞る分威力も高くなるむしから相当ダメージが入るはず……………


―――――――――――――――――――――――――――――


「アンフェルフラム!!!!!!!」


ムッシーの声が響く。


「なん!?ぐああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」


よし!!成功したようだ!!!ナイスだムッシー!!!

辺りの魔法陣が消えた。

それを確認してノエルも吹雪をやませる。

苦しがっているバデンの姿を確認。


「ドゥルフ グランド!!」


「剣舞・氷 死剣冷しけんれい!!!!」


俺のドゥルフ グランドが命中し、ノエルの剣舞でバデンの腕を切断することに成功した。


「ぐああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」


よし!!!即興で考えた作戦がうまくいった!


「ぐふっ………」


バデンは膝をつく。

俺達はさらに畳み掛ける。


「剣舞・氷 氷ノ棘!」


「ドゥルフ オブジェクト!!」


「アンフェルフラム オブジェクト!!」


ノエルがつけた傷に物理攻撃で大量出血させる。


「ぐあああぁ……………!!」


バデンが絶叫する。

そこでムッシーは何かを感じ取り、俺達のほうに戻ってきた。


「どうしたんだ?ムッシー?」


俺がきくと同時にバデンからえげつない魔力を感じた。


「「「!?」」」


「くふふ……………くはははははははははは!!!!!!!初めてだなぁ、魔物治癒固有魔法を使うのは」


魔物…………治癒固有魔法………………そうだ、そうだった。

完全に存在を忘れていた………

だが、そのとき、壁が突然ぶっ壊れた。


「なんだ!?」


バデンは戸惑う。


「「「………あ!!」」」


そう、そこには晴魚の姿があった。


「なんで………生きてるんだ……?」


「え?だってあなたと同じで治癒固有魔法があるもん」


「うあああぁぁ!!!!!そうだった!!!!」


バデン、マジで覚えてなかったのか。

っていうか、すごい気になるんだけど………胸が。


「晴ちゃん……………胸大きくなった?」


ノエルがきくと、晴魚は気まずそうに応えた。


「あぁ、実は……………バデンにそういう薬を飲まされたんだ。」


「はぁ!?変態じゃん!」


ノエルが怒鳴る。


「まぁいい。生きていたなら殺すだけだ」


バデンはそれを無視して言った。

そこで俺は晴魚に言う。


「あ、そうだ、晴魚!魔水パス!!」


「おっけー。はい!」


晴魚が投げてきた魔水が入った瓶をキャッチして小魚と宝魚の目の前に置く。


「宝魚、小魚、半分ずつ飲んでくれ。」


「え?雷魚兄ちゃん?」


「いいんだ。」


「ホントにいいのか?雷魚」


「あぁ、飲んでくれ」


2人は魔水を飲み干した。


「雷魚、じゃあ一発勝負だね」


晴魚が俺達に近づいてきて言う。


「そうだ。ここからが本番。」


俺達は作戦通り、晴魚を守る形になる。


「いくぞ!!!」


「「「うん!!」」」


俺達はバデンに急接近する。


「なにをするつもりだ?まぁいい。これをくらえ!!」


バデンは自分の目の前に魔法陣を1つ。

さらに俺達を囲うように魔法陣を出現させた。


「ベーゼトゥーテン!!」


バデンが目の前の魔法陣にベーゼトゥーテンを撃つと、俺達を囲っている魔法陣全部からベーゼトゥーテンが出てきた。

だが、俺達はそれを一瞬で理解し、守る。

ここで新技だ。

あのときの感覚を思い出すんだ………


「ドゥルフ シュヴァート!」


空の龍との特訓と同じように杖に魔力をためる。

よし、多分成功だ。

俺が杖を振り払うと、向かってきたベーゼトゥーテンだけじゃなく、全方向のベーゼトゥーテンを相殺した。


「なに!?」


戸惑うバデンに俺達はさらに接近。


「すごい!なにいまの!?」


ノエルがきく。


「新技だよ!!さあ、晴魚、たのむ!」


俺達はバデンの目の前にくる。


「!!!」


バデンは慌てて自分の周りにワープ魔法を発生させるが、無意味だ!


「シュヴァハ ラディーレン!!!!!」


「なん……だと?」


バデンを囲う魔法陣が消える。


「いくよ晴魚!!」


「うん!!小魚!!!」


小魚と晴魚以外はその場から離れる。

風圧で飛ばされるかもしれないからね。


「「己の技を最大まで練り上げ、悪を貫く光線となる………竜のように強く、龍のように美しく。我が身を捨てる覚悟で悪を消し去る。」」


なんか……………呪文ってことなのか?

今までに感じたことない魔力量だ…………すごい………


「なんだ………?まさか……」


バデンが一歩後ろに下がる。

だが、もう手遅れだ。


「「ベーゼトゥーテン・竜!!!!!!!!!!!!!」」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!


かなり離れてるはずなのに風圧で吹き飛ばされそうだ…………………

肉眼で確認できたのは小魚と晴魚、2人が構えた杖の先から、真っ白の龍の形をしたベーゼトゥーテンが飛び出たってことだけ。


バアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!


「ぐあああああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」


なにが…………起こった?

気づけば、外にいた。

そして前方には紫の霧に包まれて消えていくバデンの姿。

倒した………倒せた………!!!!!


「倒せた…の?」


小魚が呟く。

それに晴魚は応えた。


「やっつけた。倒したよ!!小魚!!!!!」


「「「やったぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」


小魚が言った。


「やった、やったよみんな!!!」


宝魚も言う。


「お手柄だぜ!!いや、全員お手柄だ!!」


ムッシーがぴょんぴょんはねながら言った。


「今回は、みんなで勝ったむし!やったむし!!!」


ノエルは晴魚の体を指でつんつんして言った。


「お手柄じゃん!晴ちゃん!!やったぁぁ!!!!」


晴魚は応える。


「そんなことないよ!!!宝魚の言う通り、みんなのおかげで勝てたんだよ!」


最後に俺が言う。


「誰も死ななくて…………よかった。全員で勝ち取った勝利だ!!」


「「「おおおおぉぉ!!!!」」」


「ところで……この景色………もしかして私たちのベーゼトゥーテン・竜で悪城破壊しちゃった?」


晴魚が言う。

確かに………辺りは瓦礫だらけ。

そうとしか思えない。

ヤバすぎる。

だが今は帰らなければ。

まず大師匠に報告だ。


「さて!戻ろうか。」


「「「うん!!」」」


俺達はツビンダー王国に戻った。


こうして、魔王軍4軍王のバデンは俺達が討伐したのだった。

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