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三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

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119話 悪城決戦前夜

さて、ゴリーユと戦って3ヶ月がたった。

大師匠以外全員が復帰した。

その間に俺達は服装を変えた。

まず俺は黒と黄色のちょっと神父っぽい服。

別に気に入ってはない。

ただ、この服は特殊な加工がされてるらしく、必然的に魔法の威力が上がるらしい。

宝魚は茶色ベースの服だ。

いままではローブだったが、動きやすいようにしたらしい。

ノエルは今までと同じ服だが、ちょっと動きやすくなり、マントもつけたそうだ。

晴魚は以前よりローブ感が増した。

小魚もローブにし、魔法使いっぽくなった。

とまぁ、こんな感じだ。

まぁ、服装はどうでもいいけど……………

重要なのは次の目的地だ。

どこに行こうか?


「悪城むし!!」


ムッシーが叫ぶ。


「あ!そうだった。そうだよね。バデンを倒さなきゃ。」


ノエルがハッとして言う。

俺もハッとした。

そうだったな。

そういえば。

作戦を練って出直してこい。

だっけ?


「じゃあ、作戦を言う」


重い空気が流れる。

だが、そこまで危険ではない作戦だ。

第一、俺が考える作戦は安全…………なはず。


「晴魚、魔法を消滅できる魔法、シュヴァハ ラディーレンってのがあったよね?」


と俺が言うと晴魚は顔を上げて言った。


「そっか!それでバデンの魔法を消すんだね?」


「そうだ。だが、大量の魔力を消費するから1日1回しか使えない。」


「チャンスは1回ってことか……」


と小魚が呟く。


「そう、チャンスは1回…………と言いたい所だが、大師匠に貰った。これを使えばいい。」


そう言って俺が取り出したのは、眩しく発光するほど強大な魔力を含んだ水、魔水ますい


「これは………すごいやつむしね……………」


ムッシーが冷や汗を垂らす。


「これを飲むと魔力が増える。大師匠によれば、晴魚の魔力量だと半分で全回復できるそうだ。」


「つまり、チャンスは3回ってことだね?」


ノエルがきく。

それに俺はうん。と頷く。

ムッシーが質問する。


「っていうかそんな高価な物どうやって手にいれたんむしかね?」


「大師匠がリクさんにお願いしてもらったそうだ。リクさんは権力もあるからね。」


「「「なるほど」」」


「じゃあ、作戦を詳しく言う。まず、戦いが始まったら宝魚、ノエル、ムッシーが俺と小魚、晴魚を囲い、守る形になる。」


「バデンってそんなグイグイくる感じだっけ?反撃型じゃない?」


と小魚がきく。

俺が言う。


「おそらく、俺の推測だが、奴は周りにワープ魔法を発生させまくり、ベーゼトゥーテンを連発、つまり本気でくる。もしくは仲間を呼ぶかだ。晴魚がダメージを受けるのはまずい。だから守りの形になる。」


「たしかに……」


最悪、俺と小魚が攻撃を食らってもいい。とにかく晴魚を守る。


「そして、晴魚を守りながらバデンに近づく。歩くのは長期戦になる。長期戦になるのは避けたい。」


「なんで?」


宝魚がきいてくる。

俺は応えた。


「あのときみたいに出直してこい。と言われる可能性が高いからだ。短期決戦にしたい。だから玉座の間に入ったらすぐさま晴魚を守る形に入る。そして走ってバデンに接近。晴魚、シュヴァハ ラディーレンの攻撃範囲はどれくらいだ?」


「範囲は…………まぁ、バデン全体くらいかな?バデンの周りに発生しているワープ魔法は全部消滅できると思うよ。ちなみに1mも近づけば当たるよ。」


「なら、1mくらい近づき、晴魚はシュヴァハ ラディーレンを撃ち、バデンの周りに張ってあるワープ魔法を消滅させる。そこで全員で攻撃を仕掛ける。」


「そこで仕留めきれなかったらどうするんむしか?」


というムッシーの問いに応える。


「そこでプラン2だ。全員一番後ろに引く。晴魚を一番後ろにし、前線でそれ以外は晴魚を守る。その間に晴魚は魔水を飲む。そしてプラン1と同じようにする。」


「やっぱり、バトルIQは勝てないよ。さすがだね。」


ノエルが言う。


「だろ!?我ながら完璧な作戦だと思うんだわ!!」


「そういう自慢がなければいいよね、雷魚兄ちゃん」


「えぇ!?」


「「「はははははははは!!!!!」」」


「チャンスは3回、焦るなよ」


宝魚が皆に言う。


「でも、流石に3回もすればバデンも作戦を変えてくるんじゃない?」


と晴魚が言うが、それは……………


「それは、そのとき考えよう!!!」


「「「なんじゃそれ!!」」」


ということで俺達は悪城に向かった。

魔王軍と戦う前日は必ず近くで寝ることにしている。

近くって言っても5㎞離れてるけど。

体力をしっかり温存したいんでね。

そして氷の宮殿の決戦前夜と同じで、宝魚と同じテントになった。


「へへっ、また一緒だな」


宝魚が笑って言う。


「今回は誰も死ななければいいな…………」


俺は呟き、シグザルのことを思い出す。

シグザルのパワーはこの指輪に入っている。

今回使うかもしれない。

というのは考えたくない。

シグザルの固有魔法、つまり思いはこの指輪に入っているのだ。

最終決戦までシグザルの思いは消したくない。


「雷魚、お前の気持ち、わかるぜ。」


そうだ。

宝魚もヴィルに裏切られたんだ。

すごいな。

俺はシグザルが会いに来てくれてやっと立ち直れたのに宝魚はそんなことが起こってないのに立ち直ってるんだ。

しょげてなんていられない。


「宝魚、もう寝ようぜ。明日は頼む。」


「あぁ、おやすみ」


「おやすみ」


俺達は眠りについた。


次の日…………


悪城の目の前まできた俺達。

以前より魔力量が増えている。

バデン…………怒ってるな。

俺達が来るのが遅すぎて。

メンヘラめ。


「準備はいいか?」


俺がみんなに聞く。


「いいよ、雷魚兄ちゃん。」


「あぁ、完璧だ。」


「余裕むしよ!」


「大丈夫………………私が一番重要ポジだよね。がんばる」


「大丈夫だよ。いこう」


大丈夫そうだな。

頼もしい仲間たちだ。


「待たせたな。メンヘラちゃん」


そう言って俺は扉を開けた。

短いっ!!(決戦前は大体そう)

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