表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

119/136

116話 VSゴリーユ 前編

シャンモンを倒し、一連の事件を終えた俺達は、まだ重要なやることがある。

それは、バデンを倒すことだ。

もちろん、この大陸にきた目的を一時たりとも忘れたことはない。

伝説の不死鳥 レーゲルを仲間しに、そしてバデンを倒しにきたのだ。

だが、そのバデンは消えてしまった。

”しっかり作戦を練って出直してこい”

たしかあのとき、奴はそう言っていた。

なら、もう一度悪城に行けばバデンに会えるんじゃないか?

そんなことを思いながら宿のベットに腰を掛ける。

でも、作戦っつってもいったい何をすればいいのやら……………うーん。

バデンの周りにワープ魔法を張られると手も足も出ない。

まず、バデンの周りにワープ魔法を発動させないようにしなければ…………

ん?まてよ?そういえば晴魚は魔法を消滅できる魔法を持っていなかったか?

たしか、魔力を大量消費するから1日1回しか使えないんだっけ?

魔力は寝ると全回復する。

だから1日1回だ。

でも最近は魔力が回復する薬が研究されてるらしい。

そのとき、全身が震えた。

なんだ……?

ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!

遠くから爆音が聞こえる……!!

やばいやつがツビンダー王国に入り込んだんだ。

俺は部屋をでた。

廊下にはノエル、晴魚、小魚、ムッシーもいる。


「雷魚、いまの音は!?」


ノエルが焦って問いかけるが、俺は首を横に振る。


「わからない。とにかく外にでよう!」


「「「うん」」」


俺達は階段を駆け下りた。


―――――――――――――――――――――――――――――


雷魚兄ちゃん達に続いて僕も階段を降りようとしたが、あることに気づいた。

宝魚と大師匠がいないんだ。


「ムッシー、大師匠と宝魚がいないんだけど…………」


「大師匠は多分、外で戦ってるむし。」


「そうか、宝魚は?」


「部屋…………むしかね?」


………………………なんとなく分かる。


「ムッシー、先に雷魚兄ちゃんたちと一緒に大師匠を援護してきて。」


「わかったむし。小魚は?」


「僕は、宝魚を呼んでくるよ」


「おっけーむし」


そう言ってムッシーは階段を駆け下りていった。

なんとなくわかるんだ。

最近、ちょっと。

ほんのちょっとだけど、宝魚の元気がない。

ヴィルが裏切ってから。

宝魚の部屋のドアをノックする。


「………………………」


返事がない。

このまま放っておくのも優しさだろう。

でも、励ましてあげるのも優しさだとおもう。

僕は無言で部屋に入った。

宝魚は布団にくるまっている。


「宝魚………」


僕は宝魚に近づく。

泣いていた。

そりゃそうだ。

仲間が裏切ったのだから。

もちろん、僕も悲しい。

ヴィルはいい奴だったから。

でも、まだ仲間もいるし、すぐに立ち直れた。

でも宝魚はそうはいかない。


「ヴィルのことでしょ?」


「………………………」


「僕は晴魚が裏切ったことなんてないから君の気持ちはわからないけど、悲しいんだろ?悔しいんだろ?辛いでしょ?」


「………………………」


「君の考えはわからなくても、感情は理解できるよ。僕だって悲しいことも、悔しいことも、辛いことも何度もあったからね。宝魚、辛かったね………………」


「………………………」


「大丈夫、宝魚はなにも悪くない。僕がついてるよ。それに雷魚兄ちゃんたちもね」


「………………小魚………さんきゅーな…………でも……………立ち直れない………………ヴィルのことが好きだった。それもあるけど…………………なにより、ヴィルを殺さなきゃいけない………もしくは死んでしまうかもしれない。それが……なにより辛い……………」


たしかに、ヴィルは反律連合のリーダー。

世界を支配しようとしている悪い連中。

僕たちが倒さないようにしても、いずれ聖魔軍や、他の冒険者たちに殺される。


「宝魚は優しいね。ヴィルを心配するんだね。」


「……………………優しくなんかない。ごめん。みんなを巻き込んで。そもそも俺がヴィルに一目惚なんかしなければよかった。」


「そうネガティブにならないでよ。お願い。1人で抱え込まないで。僕がいつでも相談にのるよ。僕は宝魚の味方だよ。」


「うん………」


これで少し気が楽になっただろうか?


「宝魚、海鮮丼好きだよね?こんど一緒に食べいこうよ」


「ありがとう」


宝魚は立ち上がった。


「気が楽になったよ。やっぱ持つべきは友だな。」


よかった。


「外でみんなが戦ってるんだろ?いこう。」


「うん…!」


宝魚は部屋を飛び出し、廊下の壁をぶっ壊した。


「えぇ!?」


「へへっ、いこうぜ、小魚」


宝魚は剣を抜いて飛び降りた。


うわぁ勇気あるなぁ。

よし、僕もいこう。

下をみると、みんなが5mくらいあるゴリラと戦っていた。

やばすぎる…………よし、僕もいこう。


―――――――――――――――――――――――――――――


階段を下り、宿をでた俺達。

5mくらいの巨大ゴリラが街中を破壊していた。

そこへ……………


「水流斬撃!!」


ボロボロ…………とまではいかないけど、ダメージを食らっていた大師匠がいた。


するとゴリラは舌打ちして言った。


「っち、生きていたのか。まぁいい。」


って、あのゴリラ喋れたのかよ!!!


「ドゥルフ シュフルーファスト!!」


バアアアアアアアアアアアアアン!!!

よし、ゴリラの顔面に一撃をいれた。


「雷魚!」


大師匠が安心した声でいう。


「ぐぬぬ……お前が噂の雷魚とやらか」


「やあやあ、ゴリラ君よ。これは一体どういう状況なのかな!!!!」


そう言って俺はまたドゥルフ シュフルーファストでゴリラに突っ込んでいくが、ゴリラに頭をつかまれた。


「ふっ、正面から突っ込んでくるなんて馬鹿だな。」


バアアアアアアアアアアアアアン!!!


「ぐぁ…………」


顔をつかまれたまま地面にたたきつけられる。


「剣舞・氷 滅氷冷!!!」


ノエルが剣をゴリラの腕に振り下ろすが、まったく刃がとおる気配がない。

だが、滅氷冷の恐ろしさは分かっている。

そのままゴリラの腕が凍っていく。

見る見るうちに氷が広がっていった。

そこへ晴魚。

脆い氷に強烈な蹴りを入れた。


「ぐああああああぁぁぁぁ!!!!!!」


そのままゴリラの腕がちぎれた。

ゴリラはおおきく後ろに退く。


「ふぅ、助かった。サンキュー」


「当たり前だよ」


「そうそう!」


そこへ大師匠が近寄ってくる。


「いやぁ、俺がいち早く気配に気づいて現場に駆けつけ、あのゴリラに水流斬撃をくらわしたんだけど、なんと傷一つついてなくてさ。驚いてるところにパンチをくらって遠くまで吹っ飛ばされたんだよ。」


なるほど、強い奴ほど油断してやられるわけか。


「く………くそっ」


うわぁ、ゴリラの腕の断面から変な触手みたいなのがうねうねしてる……………再生しようとしてるのかな?

そこへ、ムッシーが駆け付けた。


「おーい!!」


晴魚がきく。


「ムッシー、小魚と宝魚は?」


ムッシーは応えた。


「小魚が宝魚を呼びに行くらしいむしよ。ムッシーは先に行けって言われて駆け付けたむし。」


「それにしてもお前は一体何者なんだ?」


俺がゴリラにきく。


「俺は………………反律連合のゴリーユだ。」


「また反律連合ですか」


ノエルが呟く。


「プルプがやられたってきいたんでな。敵討ちにきた。」


「俺達がここにいるって誰に聞いた?」


大師匠が問うが、ゴリーユは腕の再生を完了させていった。


「いうかぁぁぁ!!!!」


襲い掛かってきて、俺達は身構えるが、宿のほうから音がきこえた。

バアアアアアアアアアアアアアン!!!

なんだ?

宿に穴が…………空いている!?

するとそこから誰かが剣を構えて降ってきた。


「おおおおりゃぁ!!!!!」


グ………………グシャ!!!!!

ゴリーユの腕が切断されていた。


「ぐおおおおおああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


「ふはははははははは!!!!!!!本日2度目だな!!!」


大師匠は腹を抱えて笑う。


「遅れてごめんな」


宝魚だった。


「おのれぇ…………」


ゴリーユは腕の再生も完了していないが、襲い掛かってきた。

体は大きいくせに動きが速い。

それにしても宝魚は大した奴だ。

大師匠でも切れなかった腕を切ったんだから。

俺達が逃げ回っていると、今度はあの穴から小魚が降って来た。


「ベーゼトゥーテン!!!」


「ぐおお!?ぐああぁ!!!」


さすがに空から奇襲をかけられるとは思ってなかったようで、ゴリーユはふらついた。

そこへ俺達は総攻撃をしようとしたが、ゴリーユは腕をブンブンさせて俺達が攻撃できないようにする。

まぁでも、これで全員揃った訳だ。

なんとかなるだろ!!


「いくぞ!!」


「「「うん!!」」」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ