表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

118/137

115話 お帰り、小魚


「むし、言い忘れてたむし」


ツビンダー王国に行こうとしていた俺達に突然ムッシーが言う。


「え?なにを?」


と小魚がきくと、ムッシーは自分が捕まっていた時のことを話した。

宝魚が言う。


「っということは、あの城は魔王都城の一部で、そのまま降らせたらエルケーニ王国に着地するからバデンのワープ魔法でレーゲルの村上空にワープさせたってことなのか?」


「多分、そうむし」


なるほどね。

でもその白い髪のやつ。

いったい誰なのか……………気になる。


「そういえば晴魚、違和感っての。なんなの?」


大師匠が改めてきくが、晴魚は考えこむ。


「うーん………」


「わからんか?」


「はい……」


まぁ、そんな気にしてても仕方ないだろう。

そうして俺達はまた、ツビンダー王国に戻ってきた。

そしてなぜか無意識に晴魚の家にきた。

あれ?なんで来たんだっけ?

まぁいいや。


「ごめんくださーい」


「はいはい」


俺がノックすると晴魚の母がでてきた。

そこで俺はちょっと違和感を覚えた気がした。

そこで晴魚は顔を真っ青にして言った。


「あなた…………だれ?」


「「「え?」」」


なんだ?たしかに…………だれ?っていわれると………だれだ!?

なんだこの感情は……………うぅ…………頭が…痛い。


「え?だれって。私よ」


「ちがう…………お母さんは……………もうとっくの昔に亡くなってるよ」


「「「!!!!!!!」」」


そうだ。

そうだった。

なんで忘れていたのだろう?

晴魚から話はきいていた。

お母さんは亡くなったって。

本能が告げる。

危ない。構えろ。と、

俺達は本能が告げているように構える。


「ふはははは……………勘のいいガキは嫌いだよ…………なんつって。」


晴魚から紫の霧が発生したとおもえば、男の声が聞こえた。

霧の中から現れたのは……………白い髪をした男だった。


「!!おまえ………魔王都城にいた………やつむしか!!」


「そうだ、芋虫。」


「芋虫ってよぶな!!」


「それは失礼。まぁ、ばれたからには仕方ない。」


そういってその男は背中に背負っていた剣を抜いて襲い掛かってきた。

まず、一番先頭にいた晴魚に切りかかるが、晴魚は正確に隙を見抜いてパンチをいれた。


「ゴハッ………」


その男は後退りするが…………

ブシャッ!!


「!!」


晴魚は肩を切られていた。


「名前を名乗ってなかったな。俺はシャンモンだ。」


「「「!?!?」」」


シャンモン……?

シャンモンはあの城で捕まえたはずだ。

逃げ出した。

という説は………違うと思う。

髪は白だし、顔も全く違う。

単にちがう名前なだけなのか…………?


「混乱しているな?まず、俺の固有魔法を言おう。俺の固有魔法は変化フェアルング。他の人物に変身することができる。そしてサブ固有魔法は分身ドッペルゲンガー。文字通りの分身だ。」


「つまり、あの城で捕まえた奴は偽物だったってことか?」


宝魚がきくと、シャンモンは言った。


「そう、そういうことだ。分身体でも変身がつかえるのでな。」


「分身体ではムッシーに変身させておいて、本体はお母さんにずっと変身してたってこと?」


と晴魚がきくと


「そういうことさ。」


と言いながらまた晴魚に剣を振り下ろすシャンモン。


ガキン!!!

ノエルが防いだ。


「晴魚のお母さんが亡くなったことを忘れてたのって…………もしかして洗脳だったりする?」


とノエルがきくと


「やるなぁ!正解だ!!!」


ガキン!!!


お互いが距離をとる。


「だるいね………洗脳と変身。」


小魚が呟く。

ほんっとうにだるい。


「水流斬撃!!」


「おっと」


ガキン!!

大師匠の水流斬撃を防ぐ。


そのとき、聞き覚えのある声が響いた。


「ヒリュフェ!!」


「あ!お父さん!!」


晴魚が叫ぶ。

そう、そこにいたのは晴魚の父、フバンだった。


「話は聞かせてもらった!!どうやら俺も洗脳されてたようでな!!ムカつくから晴魚、みんな!そのシャンモンとかいうやつをぶっ飛ばしてくれ!みんなに一定時間筋力、魔力が倍になる加護をつけといた!あとはたのん………………だ……………」


バタッ!!


「お父さん!」


大量の魔力を使い果たしたのだろう。

でも、ありがとう!!


「ふふふ、そうか。まぁいい。ドッペルゲンガー!!!」


シャンモンが唱えると、シャンモンが2人になった。


「「やれるもんならやってみな!!」」


そういってシャンモン2人は猛スピードで俺達の周りをグルグル回り始めた。


「あまいな。黒幕ゴミ。水流斬撃 周広攻斬しゅうこうこうざん


大師匠の周りから大量の水流斬撃が発生し、それら全てがシャンモンに向かっていった。


「「はああぁぁぁぁぁああ!!!!!」」


ガガガガガガガガガ!!!!!!!!


なん……だと?

2人だとはいえ、あの量を全てはじいた!?


「「悪いな。俺の固有魔法は戦闘向きじゃないんでね。剣術を極めさせてもらったよ。」」


「あっそ。水流斬撃 瞬速」


ガキン!!


「「今のは中々速かった。」」


シュッ…………

時間差で頬に傷が入っていた。


「「防ぎきれなかった。」」


「ほーん。いいこと聞いたわ。サンキュー。水流斬撃 瞬速・連」


「「なに!?……………うおおおおおおおおお!!!!!!!!」」


ガガガガガガガガガガガガガガ………!!!!!!


グシャ!!!


「ぐあああぁぁぁ!!!!!」


3ヶ所、大きい傷がでいていた。

それと同時に分身が無くなり、一体に戻った。


「晴魚。お前が一番ストレスたまってるだろ?殺っていいぞ」


「ありがとうございます。アオイさん」


ボキボキボキ…………

晴魚の目に光が宿って…………ない。

指ポキポキ……………というかボキボキさせてる………!!怖すぎんだろ!!


バアアアアアアアアアアアアアン!!!

殴った音とは思えない音が響く。


「ぐはぁ!!」


「さて、シャンモンさん。存分にサンドバッグになってもらうね…………」


「あ…………あ………」


シャンモンは顔を真っ青にさせている。

そして気のせいだろうか?

股関の辺りが濡れてるような……………

バアアアアアアアアアアアアアン!!!


「ぐはぁ!!!」


ボオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!

ガアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!


「「「ひえぇ………」」」


筋力も2倍になってる訳だし………………これは……殺しちゃわないよね?

バアアアアアアアアアアアアアン!!!


「ゴホッゴホッ………………もうやめてくれ!!!」


大量の血を吐いてシャンモンは訴えけるが晴魚は言う。


「え?まだまだだよ。まぁゲームで言うチュートリアル的な?」


「な、なに言ってんだ!!や、やめろ!!!!やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


バアアアアアアアアアアアアアン!!!

バアアアアアアアアアアアアアン!!!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!


っていうか、そもそも晴魚、筋力が元から常人より多いし…………見た目から想像できないけど、実は最近だと宝魚に腕相撲で勝ってたからな……………

みるのも辛いくらいの晴魚のぶん殴りタイムが10分くらいでようやく終わった。


「お………おごっ…………がが………」


シャンモンの顔は、顔って言われてもギリ信じないくらいひどくなっていた。

顎もやられたのか、口も動かせず、意味不の言葉を連呼している。


「ふぅ!!もういいよ!!」


にっこにこでステップで俺達のほうに戻ってくる晴魚。

大師匠は冷や汗をたらして言う。


「い、いや、こいつ魔物かと思ってたんだけど……………これほどやっても消えないってことは人間なのか?」


大師匠はシャンモンの頭に手を当てて言う。


「す、すまん!!人間だとは知らず…………」


大師匠が…………敵に同情している……………なんか………うん。


その後、大師匠はシャンモンを縛りつけてちょっとした回復薬を飲ませた。

そしてそのままワープ魔法で刑務所に送ったそうだ。


「う………」


「あ!お父さん!よかった!!」


フバンは目を覚ました。


「晴魚………肩の傷は………大丈夫か?」


「うん。回復薬で。」


「そうか、よかった。シャンモンは………どうなったんだ……?」


「やっつけたよ。お父さん」


小魚が言う。


「小魚………お父さんって呼んでくれて………うれしいよ」


フバンは泣き出した。

つられて晴魚も小魚も泣いた。


「お帰り………小魚………」


「………………ただいま。””お父さん””」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ