111話 VSプルプ
「ここだ………」
あの町についた。
ちなみに、ここはブンダーの町というらしい。
相変わらずボロボロだ。
「ここに……………魔王軍4軍王とジオがいたんですね」
ヴィルはあたりを見回す。
中に入った。
「なんだ………この妙な気配…………」
と大師匠が呟くもんだから俺達は警戒を強めた。
そして、あの俺達が襲われた所。
そこには冒険厳密機があった。
小魚と晴魚のものもある。
2人の冒険厳密機は大師匠がもっていたのだが、それも抜き取られてしまった。
つまり、そこには7つの冒険厳密機がある。
そして俺達は冒険厳密機を取り返した。
「よかった、無事みたいだ」
と俺がほっとしたのも束の間、強烈な寒気が俺達を襲った。
「よう………」
声がしたほうを見る。
赤髪の男だ。
指が……タコの足になっている。
「水流斬撃!!」
そのとき、赤髪の男の腕がタコの足になった。
大師匠がはなった水流斬撃はタコの足にめり込んだが、傷はつけられず、水流斬撃は消えてしまった。
「すげぇだろ、この弾力。ほぼどんな攻撃でも防げるんだぜ」
「どんな攻撃でもってこれでもか?」
そういって宝魚は剣を抜いて奴の腕に剣を振り下ろしたが、やはり、めり込んではじかれた。
「おらぁ!」
タコの足が伸びて宝魚に当たり、吹き飛ばされた。
ザザザァァ…………
宝魚は足で着地して剣を構えている。
「まぁ、そう熱くなんなって。俺は魔王なんかの味方じゃねえんだ。」
魔王の味方じゃない?
そんな邪悪なオーラを放っておいて?
「知らないのか?魔王が支配しない軍団、反律連合のことを」
反律連合?
「お前………反律連合か………」
大師匠は冷や汗を垂らすが、俺達にはさっぱり。
キョトンとしていると赤髪の男は言った。
「知らないようだな、俺達反律連合は魔王の支配を受けない軍団だ。
正確には魔王に逆らった。だな。
この連合には6人入っている。
さらにその6人の配下を合わせるとざっと100人程度。
俺はそのうちの1人、プルプだ。ちなみに、魔王に逆らったが、俺達は支配を受けたくないだけで目的は魔王と一緒、世界を我が物にする。」
俺は杖を構えて言う。
「つまり、俺達の敵ってことだな?」
「そういうこと」
そういってプルプは自分の両腕を巨大なタコの足にした。
「おら!」
足を薙ぎ払ってきたが、俺達はそれをよけた。
「いくよ小魚!」
「うん!」
晴魚と小魚は同時に放った。
「「ベーゼトゥーテン!!」」
たしかに、グネグネ曲がっていて、先は龍の顔になっていた。
だが、所々欠けていた。
ドオオオオオオオオオ!!!!!
プルプがなんとか受け止めた。
「おっと、なかなかだな」
ブシャ!
プルプの巨大な腕から大量のタコの足が飛び出してきた。
「数撃ちゃあたるってな!」
プルプはそのタコの足を振り回した。
バアアアン!!!
「ぐあああ!!」
腹にあたって吹っ飛ばされた。
なんとか受け身をとったが、物凄い威力だ……
「うわぁ!」
「きゃぁ!!」
小魚、晴魚も続いて飛ばされた。
だが、宝魚、ノエル、ヴィルは剣を振り回し、タコの足を捌いている。
大師匠も水流斬撃連打で切り刻む。
どうやら腕から分裂したタコの足は普通に切れるようだ。
だからといって腕だけにしたら隙を見ぬかれて攻撃をくらうだろう。
「今日の晩飯はたこ焼きでもする?」
と大師匠がきくと宝魚は笑った。
「あははは!!そうだな、それがいい!」
「私、たこ焼き好きなんだ!!」
「奇遇だねヴィル、私もだよ」
かなりの余裕っぷり。
剣が使えない俺達は相性が悪いのかもしれない。
ここはこの4人にまかせるか。
俺達は後方から援護したほうがいい。
もしくは攻撃をかいくぐるか……………
「ドゥルフ シュフルーファスト!」
4人が足止めしてくれているからか、タコの足は少ない。
「おりゃぁ!」
バアアアアアアアアアアアアアン!!!
よし、一発入れた!
「くっ、くそがぁ!!」
プルプは全力で腕をブンブンし始めた。
「うわっ!」
俺はそれにあたって吹っ飛ばされた。
だが、相変わらず4人は余裕そうだ。
大師匠は言った。
「あのさ、そろそろ倒したいんだけど、いいかな?もうこんだけあればタコパできるよね?」
「そうだな、決めるか」
「いくよ!」
「後れを取らないよう、頑張ります!」
大師匠は手を前に出し、ヴィルも剣を構える。
そして宝魚とノエルも剣技を披露。
「剣舞・炎 炎斬一閃!」
「剣舞・氷 氷ノ棘!」
グシャ!ブシャ!
総攻撃を食らって膝をつくプルプ。
「お前ら……………やりやがったな………俺に膝をつかせたこと…………後悔させてやる」
「なに?」
宝魚は首をかしげていたが、大師匠は何かを感じ取り、巨大な防御魔法を展開させた。
バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
「「「うわぁ!?」」」
瞬きする間にプルプの腕が伸びて防御魔法に激突していた。
「みんな、大丈夫か!?」
「う、うん、アオイさんが守ってくれたから」
ノエルは地面に尻をつけながら言う。
大師匠の防御魔法がなければ俺達全員くらってた……………やっぱすごいな、さすがだ。
「いきましょう!」
ヴィルは大剣をもって突っ込んだ。
「ちょ、ちょっとまて!むやみやたらに近づかないほうが………!!」
「ぐはははははは!!!!!!!!」
プルプは腕を器用に曲げながら全方向からヴィルを狙った。
「剣舞・炎 削炎焔!!」
宝魚がプルプの腕をおミンチにした。
「あ、ありがとう!」
「気をつけろよ!」
「うん!」
一見、ヴィルが危ないところを宝魚がイケメン風に助けたように見えるが、俺は見てしまった。
いつもは綺麗な青紫色のヴィルの瞳があの瞬間、真っ赤に染まったのだ。
その表情は無。
まずい、とか、やばいとかの感情は全く感じられなかった。
いま、ヴィルと宝魚に続いて大師匠、ノエルもプルプの腕を休みなく切り刻んでいるが、俺はさっきのことが気になっていた。
「こ、小魚、もう一回ベーゼトゥーテン・竜を!完全体じゃなくても威力が強いから…………」
「うん、そうだね!………………雷魚兄ちゃん!威力を上げるために僕たちが撃つベーゼトゥーテン・竜に雷をまとわせてくれない?」
小魚の声は聞こえた。
でも色々な考えが頭に浮かんで返事が出来なかった。
あの真っ赤な瞳……………ただ単にそんな能力なだけかもしれない。
でも、そうだとしたら俺達に話しているはずだ。
宝魚にだけ話していたとしても、そのことを知っていたなら宝魚は助けなきゃ!とは思わなかったはず…………………
ハニートラップ………………ってことなのか?
もしかして魔王の手先だったりするのか?
わからない……………わからない…………
「雷魚兄ちゃん!!はやくして!」
「あっ………ご、ごめん!」
俺はハッとして2人がためている魔力に電撃を送り込んだ。
ついでにドゥルフ シュフルーファストを応用して速度も上がるように細工をしておいた。
「「ありがとう!………………いっけぇぇぇ!!」」
バアアアアアアアアアアアアアン!!!!
「「「!?!?!?」」」
腕で……………防がれた!?
ビビビビ…………
「っち、めんどくさいなぁ……………」
!!、プルプが俺の電撃で感電している!
そうか、属性的に有利なんだ。
「ふん!」
ヴィルは大剣を回しながら飛び上がった。
「はああぁ!!!!」
バアアアアアアアアアア!!!!!!!
ヴィルの大剣がプルプを真っ二つに切り裂いた………………と思ったらプルプの体が点滅して消えた。
「「「!?!?」」」
「どこ!?」
ノエルが目を凝らして見回す。
バアアアアアアアアアアアアアン!!!
なんだ!?
体が動かせない…………頭が………痛い!!!
「しばらく埋まってな」
埋まってな。だと!?
目の前に地面があるのはそこまで埋まってるってことなのか!?
他のみんなも埋まっている。
やばい…………強烈な眠気が……………ここで寝たら……………くそっだめだ……まぶたが重い………




