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三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

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107話 各自の試練を乗り越えて


「ハァ……………ハァ……………」


宝魚は剣を地面に突き立て、大雨に打たれながら歩いていた。

目の前には無数の魔物。

万全の宝魚ならば瞬殺できていただろう。

だが、宝魚はここまで歩いてきた疲労と謎の頭痛、眩暈、吐き気で宝魚の戦闘力は半分以上も削がれてしまった。


「く………」


宝魚は力を振り絞って魔物を一掃した。


「ぐあっ……!!」


ガン!

宝魚は膝をついてしまった。

剣を地面に突き刺して倒れるのを防いだが、もう体力の限界だった。


(いったいこれはなんなんだ………なんでこんなに気分が悪い?)


どこか休める場所を探さなくては。

宝魚はそう思い、またフラフラと歩き始めた。


―――――――――――――――――――――――――――――


「「「あ」」」


「ア、アオイさん!?」


ノエルが叫ぶ。

ノエルとムッシーは岩場をしばらくさまよっていたが、方向音痴のアオイは知らないうちに岩場に来てしまって鉢合わせしたのだ。


「あ、ノエル、ムッシー!無事だったんだ。よかったよかった。」


「無事むしよ!!」


「あの後なにがあったんですか?」


あの後。

というのは雷魚とアオイ以外がどこかにワープさせられたあとだろう。

アオイは説明した。

あの手が青く光っているやつはジオで、ノエルたちをワープさせたのは魔王軍4軍王のバデン。

そして、アオイはジオと、雷魚はそのバデンと戦った。

だが、アオイは気づけばワープさせられ、雷魚の行方はわからない。


「もしかしてリーダーの雷魚を排除するために雷魚を1人にして確実に殺そうとしたとか……………」


ノエルは考察を始める。


「うん。その可能性は高いと思う。それにあのジオってやつ。かなり強かった。」


「アオイさんでも怯むんむしか。かなりの強敵むしね」


「だから私たち、雷魚たちを探すためにツビンダー王国を目指してるんです。」


とノエルがいうが、アオイは困っていう。


「それなんだけどさ。実はここ、ツビンダー大陸から西南西にある島、ガイスト島なんだよね」


「「え?」」


そう、自分たちの船はツビンダー大陸にある。

だれかの船に乗せてもらうしかないのだ。


「「オーマイガー!」」


「そういえば、俺、冒険厳密機ないんだけどもってる?」


アオイがきくが、ノエルは首を振る。


「冒険厳密機だけ抜かれてました」


「やっぱり、連絡ができないようにしてるんだ」


「ずる賢いやつむし」


「とりあえず情報も集まるだろうし、ツビンダー王国にいこう。港町にいって誰かに乗せてもらおう!」


「「はい!」」


―――――――――――――――――――――――――――――


「ハァ、ハァ………ねえ、晴魚、なんか、おかしくない?」


「うん、すごく、ながい、ね………」


2人は息切れしながら無限にあるのかというくらい長い長い階段を上り続けていた。

ほんとうに無限にあると。

2人は思い始めていた。

景色が全く変わらない。

まるで無限ループしているようだ。

小魚はどこかで戻されているんじゃないかと思って立ち止まった。

それに気づかず、晴魚は一生懸命走る。

小魚はそれを眺めていた。

すると………


「え!?」


本当に晴魚が戻ってきたように感じた。

晴魚はどんどん上っていく。

疲れすぎて幻覚を見ているのかとおもい、もう一度眺める。


「!!」


間違いない。

小さくなっていた晴魚の背中が大きくなった。


「ちょっと、晴魚!」


「ん?どうしたの?」


晴魚が足を止める。

小魚は晴魚に追いつき、さっきの出来事を話す。


「え、じゃあ、私たちずっとループしてたってこと!?」


「そうみたい。多分、どこかにワープされるようなトラップがあるんだよ。」


小魚と晴魚は魔力探知に集中して、一段一段ゆっくり歩き始めた。


「「あ!」」


あった。

ものすごく小さい、魔法が。

小魚は試しにその魔法に手を突っ込んで後ろをみた。

小魚の手だけが宙に浮いている。


「やっぱり、ワープ魔法があったんだ。かなり魔力を薄めてつくられてる。どうりで気が付かなかったんだ。」


「さっきからワープばっかり。アオイさんたちと話してる途中になぜか遺跡にワープしたし。」


晴魚は肩を落とすが、小魚は晴魚の肩に手をポンと置いていった。


「まあまあ、とりあえずこの魔法をどうにかしようよ」


「……うん。そうだね。」


「どうしようか?」


「うーん」


しばらく考えた。

そして晴魚がピンときた。


「あ!そうだ。最近新しい技を覚えたんだよね」


「え?なになに?」


「みてて。シュヴァハ ラディーレン!!」


晴魚が唱えると、魔法が消え去った。


「え!?」


「フフフ、これは魔法を消滅させる魔法。」


「そんなの最強じゃん!」


「でしょ!?でも魔力の消費が激しいんだよね。」


「そっか。」


「でも、解決だよ!いこう!」


「うん」


そうして小魚と晴魚は階段を上り始めた。


「お、みえてきた!」


遂にてっぺんまで登り切った。

岩の扉で光が漏れている。

間違いなく遺跡の出口だ。


「やったね!」


「うん!」


2人はハイタッチをして遺跡から脱出した。


―――――――――――――――――――――――――――――


「!!!」


宝魚は目を覚ました。


「あれ?」


暖かい。


それに……………顔になにか柔らかいものが当たっているような……………


「あ!目覚ました?」


なんだ?

顔に当たってるものがでかすぎて何がどうなっているのか…………


「あ!ごめん!」


声は女性だった。

ようやくその柔らかいものが離れると、そのとき始めて当たっていたのは胸ってことに気づいた。

そして女性の全体も目視できた。

メイド服を来ていて、かなりスタイルがいい。


「私の、気持ちよかった?うふふ…………まぁ、冗談はこれくらいにして、貴方、なんであんなところで倒れてたの?」


宝魚は状況を整理していた。

たしか、俺は………えーっと…あ、そうだ。

フラフラで歩いてたんだけど、町が見えてきて、安心して気が抜けたせいか、そのまま気を失ったんだ。

そして……………今、ベットで寝かされて…………この女性の…………コホン。


「俺は、宝魚です。仲間と旅をしたんですけど、なぜかいきなりワープさせられて、ツビンダー王国を目指して歩いてたんですけど、原因不明の体調不良のせいで町の前で倒れた…………………んだと思います」


「そっか。ここはツビンダー大陸にある中でツビンダー王国の次に大きい町、ツビンルクングの町だよ。そしてここはミット様のお屋敷。私はそのミット様にお仕いしている、メイドのヴィルだよ。」


お屋敷?

メイドだと?

そのミットって人はもしかして貴族だったりする?


「えっと、ヴィルさん。助けていただいてありがとうございます。でも俺はちょっと急いでいるので、そのミットさんにご挨拶をしてからツビンダー王国にまたいきたいと思います」


「そっか、もうすこしゆっくりしてってもいいんだよ?まあ、とりあえずミット様をお呼びしてくるね」


そういってヴィルは部屋をでていった。


それにしても豪華な部屋だ。

もしかして本当に貴族だったり?

ありがたいことに、治癒魔法をかけてもらったのか、状態は万全。

治癒魔法は基礎魔法にはなくて、固有魔法にしかない。

治癒魔法を固有魔法として生まれてくる確率は僅か5%。

貴族や位が高い者がその治癒魔法を使える者をもらっていったりする。

そしてしばらくすると、ヴィルと豪華な服を着た青年がやってきた。

見た目てきに年は俺の1つか2つ上だ。


「やあ、俺がミットだ。元気になってよかったよ」


「はい、ありがとうございます」


この青年が貴族なのだろうか?


「もう、旅立つんだって?」


「はい」


そのとき、俺のお腹が鳴り響いた。

グー…………


「あ………」


「ハハハハハ!!!お腹すいてるだろ?なにか食べていったら?」


ミットが笑いながらいう。

ヴィルもニッコリだ。

まあ、お言葉に甘えようかな?


「はい、ありがとうございます!」


ヴィルは言った。


「じゃあ、食卓にあんないするね。ついてきて」


ヴィルについていく。

家のどこもかなり豪華。

そしてロビーらしきところには大きなミットの似顔絵がある。

そしてメイドなどがせっせと働いている。

これは貴族どころかもっと位が高いんじゃないか?


「ここだよ、どうぞ。」


扉の向こうは、めちゃくちゃ豪華だった。

そして巨大なテーブルがある。


「どうぞ、座って」


そして俺がすわると、ヴィルは隣に座った。

ヴィルは若干顔を赤らめて俺のほうを見てくる。

え?もしかしてヴィルと一緒に食べる感じ?

ダメとは言わないけど…………ちょっと食べずらいな。

こんな豪華だし……………

そして俺はこっちをみてくるヴィルを無視して、料理をまった。

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