106話 はぐれた仲間と精霊の残思
しばらくして……………は
―――・・・―――
にします
「ゴボゴボゴボ…………」
ワープされた宝魚。
ワープの先はなんと底なし湖だった。
(お…………おい………なんだこれ…………いきなり水の中に……まずい………突然のことでもう息が……………)
「く……」
(さっきの敵の固有魔法なのか……)
「ゴボゴボ…………」
宝魚はなんとか水面に上がろうと手足をジタバタさせるが、余計に沈む。
(こういうとき、ジタバタしないほうがいいっていうけど、じゃあどうしろってんだよ!!)
宝魚は意識が途絶え、湖の底に沈んでいった…………
―――・・・―――
「う………」
ここは……たしか俺は………突然水の中にワープさせられて………
宝魚は立ち上がり、見回した。
「海岸………?」
砂の上にいた。
向こう側には海(?)がある。
宝魚は水の匂いを嗅いだ。
「………湖………か?」
海独特の塩のにおいがしない。
「ん?」
湖に何かが浮かんでいる。
俺はそれを拾い上げた。
瓶だ。
なかに本が入っている。
それを取り出し、本を開いてみた。
それを読んでみる。
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私は水の精霊 アプサラスだ。
私の他にも英雄精霊がなにかをワープさせているかもしれない。
詳しい話はその他の者の残したものをみるといい。
私は精霊王様の生まれ変わり、ガオナと契約したが、大穴の戦いでそのガオナが操られてしまった。
その操った奴の名前はラウデタイト。
ラウデタイトは東の大陸にガオナを送り込み、今はガオナが東の大陸を占領している。
ガオナは理不尽な殺戮を繰り返し、私たち英雄精霊も言いなりになっている。
悪なる心をもったものには絶対に見つけられない加護を付けた。
この瓶を見つけた者は聖なる心をもったものだろう。
もし、冒険者ならば、聖魔軍をせめて2人ほどさそって東の大陸に乗り込んでほしい。
ガオナは手強い。
聖魔軍の1軍王でもかなわないかもしれない。
だから聖魔軍上位2人、下位ならば3人つれてガオナを止めに行ってほしい。
たのむ。
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ラウデタイト……………どこかで聞いたような………………いや、それよりガオナという奴か……………そうとう手ごわいようだな……アオイさんでもかなわないのか?
英雄精霊はたしか、炎の精霊 イフリート、水の精霊 アプサラス、風の精霊 ハーピー、雷の精霊 ライルト、大地の精霊 エルストの5人だ。
もし全員がガオナの言いなりになっているのだとしたら、そのガオナに続いて英雄精霊も相手をしなくてはならない。
とりあえず、みんなと合流しなくては……………
っていうか、なんで俺は助かってるんだ!?
周りを見回しても助けられた痕跡などはない。
もしかして水の精霊がたすけてくれたとか?
いや、ないか。
そういえば水の精霊はかなりのナイスバディなんだとか……………
グへへへ……………
じゃなくて!!
よし、取り敢えずツビンダー王国を目指そう。
かなり長いが…………目指すはそこしかないよな。
ほかのみんながどうなったか気になる。
ツビンダー王国で情報収集をしようか。
よし、出発だ!
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「むしむしむしぃぃぃぃ!!!!!」
ドゴオオオオオオオオオン!!!!!
岩場にきたノエルとムッシー。
状況把握すぐにできた。
そしてムッシーの直感によれば、みんなそれぞれの場所にワープさせられたそうだ。
ムッシーがどんどん岩を壊して進んでいき、私は色々考える。
「まず、小魚と晴魚はどこにいったんむしかね?」
「うーん、ツバイの遺跡に行った時、瓦礫と水でパンパンになってたとこあったじゃん?あそこの奥がちょっと怪しいんだよね…………」
「わかるむし!僕もなんかムズムズしたむし」
「だよね!!」
自分で言うのもあれだけど超頭脳の私と超直感のムッシーはかなりいいコンビだと思う。
ドオオオオオオオオオン!!!!
大きな岩を壊したとき、目の前に石碑が現れた。
「これは…………」
「石碑むし」
とドヤ顔で応えるムッシーに冷静にツッコミを入れる。
「それはしってるわい!」
私たちは石碑を読んだ。
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我は大地の精霊 エルスト。
我はガオナという精霊王様の生まれ変わりの少年と契約した。
だが、そのガオナは大穴の戦いでラウデタイトというバケモノ魔法使いに破れ、操られた。
我たち、英雄精霊はガオナと契約しているため、逆らうことはできない。
多くの人を殺してしまった。
どうか、東の大陸で暴れているガオナをだれか、討ってほしい。
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ムッシーは顔を青くして言った。
「ラウデタイト………忘れもしない、小魚がシュカルーネ大陸で風邪をひいたとき、やってきた奴むし。いままであったなかで、あれほどのオーラを放つやつは…………」
「そんなにやばいやつなの?」
「やばいやつむし」
雷魚たちから聞いてたけど、あんまり詳しく教えてくれなかった。
ムッシーはめちゃくちゃ武者震いしててあのとき、あんまりはなしてくれなかった。
「じゃあ、今頃だけどどこいく?」
「まずは雷魚たちと合流したほうがいいむし。」
「そうだよね。じゃあ…………ツビンダー王国かな」
「そうむしね!」
「よし、いこう!」
「ゴー!!むし!」
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「水流斬撃!!」
ってあれ?ここは……………草原?
ついさっきまでジオと戦ってたんだけど………………
えーっと、みんながワープさせられて、それで………俺もワープさせられたのか?
雷魚は無事だろうか?
ここはどこだ?
冒険厳密機が………ない!
これは……小魚と晴魚のときといっしょ。
ジオと闘いながら向こうの会話を聞いてたんだけど、どうやら青と赤の髪の奴は魔王軍の4軍王のバデンだ。
まったく情報をつかませてくれなかったのに自分から名乗るなんていったい何がしたいんだろ?
まあいい、取り敢えず歩くか。
そういえば前、この辺で書物を拾ったな。
強力な結界のようなものが張られていたが、それは悪なるものをはじく結界で俺は難なく読むことができた。
その書物の内容はこうだ。
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私は風の精霊 ハーピー。
いま大変なことが起こってるの。
ガオナっていう青年がいるんだけど、そのガオナは精霊王様の生まれ変わり。
でもラウデタイトってやつに操られてるの。
ガオナは東の大陸で暴れてて、めちゃくちゃ強いの。
おねがい!だれかガオナをとめて!
この書物を拾ってくれた人は聖なる心をもったものよ。
悪なるものをはじく結界を張っておいたからね。
これを拾った人、たのむわよ!!!!
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というもの。
たしかに、最近東の大陸がちょっと騒がしい。
いや、逆に静まり返っている感じがする。
元聖魔軍7軍王を送り込んだが、生きて帰ってこなかった。
その7軍王が亡くなったあと、ノエルの両親が聖魔軍に入ってきたわけだが、さすがにこの任務は俺が行くしかないと。
この西の大陸の任務が終わったら俺は東の大陸にいくと決めていた。
できれば、2軍王のリクもつれてね。
元々東の大陸は聖魔軍2軍王が占領していたが、それからガオナが占領したってことは少なくともその魔王軍2軍王よりも強いってことだ。
そんなことを考えても仕方ない。
まずは雷魚たちと合流しなきゃだ。
でも、ここはどこだ?
ちょっと、だれだよ、アオイさんは方向音痴だから道に迷うんだろうなー。
って思ったやつ。
頭から水かけるぞ!!
まあ、冗談はここまでにして、さて。
まあ、とりあえず迷子にならないように歩きますかね。




