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三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

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105話 イフリートの日記

よう、俺はイフリートだ。

そう、あの英雄精霊でガオナの契約者のあのイフリートだ。

俺は精霊王様の生まれ変わり、ガオナと契約し、旅をした。

だが、大穴の戦いでガオナが破れ、ラウデタイトというチート級に強い奴の言いなりになってしまった。

あまり言いたくないが、ラウデタイトには感謝をしている。

もしガオナを操ろうとしてなかったらガオナはそのまま死んでたからな。

そんな俺だが、この書物に書き残しておきたいことがある。

時間がない。

めちゃくちゃ殴り書きで読みにくいと思うが、どうか最後まで読んでほしい。

この書物がだれの手にたどり着こうとかまわない。

ここにこれた者は選ばれし聖なる心をもったものだ。

さて、これまでのことを短くまとめよう。

まず、ガオナという固有魔法を持たず、炎、水、風、岩、雷属性の魔法をすべて扱いこなせる青年がいた。

その青年は、なぜ自分が固有魔法をもたず生まれたのかを調べるために旅にでることにした。

そして最初に出会ったのは俺、イフリートである。

英雄精霊のみ代々受け継がれてきた書物には、固有魔法をもたないものが現れたということは世界がピンチになりつつあると思っていたほうがいいと記されていた。

だから俺はガオナと契約した。

そんな調子で水の精霊 アプサラス、風の精霊 ハーピー、大地の精霊 エルストと契約したガオナは雷の精霊 ライルトにも契約者になってもらおうとしたが、ライルトは訳ありでそれを拒否し、大穴に逃げ込んだ。

それを追いかけた俺達は、大穴に入った。

気づけば屋敷のようなところにいて、完全に悪と化したライルトと、ラウデタイトという魔法使いがいた。

ガオナはライルトを倒したが、ラウデタイトが強すぎた。

カプセルに閉じ込められていた俺達だが、ガオナが助けてくれた。

そして俺達も力をかしたが、ラウデタイトに勝てなかった。

そうしてガオナはラウデタイトに操り人形にされているわけだ。

あくまでガオナが操られただけで、俺達は操られていない。

ただ、ガオナには絶対服従だから従わなければならない。

いま、俺たち英雄精霊は休憩時間で、あともう少しすると強制召喚させられる。

そして部屋の隅々までラウデタイトに見られ、なにか助けを呼ぶようなあとがあると殺される。

だから時間がない。

ガオナは東の大陸で暴れている。

真反対の西の大陸でこの日記を残すのもどうかと思うが、俺が物をワープできるのはここしかないのだ。

なぜ俺が日記を残したのか、それはガオナを救ってほしいからだ。

もちろん、ガオナのような強敵に勝てる者なんて数少ない。

聖魔軍の1軍王でも勝てるか勝てないかくらいだ。

いや、多分聖魔軍の1軍王でも勝てないだろう。

まずい、そろそろ召喚される。


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


危なかった。

召喚されるギリギリでツバイの遺跡に日記をワープさせた。

さて、遅れたが、俺達、英雄精霊はみんな牢獄のようなところにいれられている。

もちろん、ガオナが暴れるときは召喚されるがな。

さっき、召喚から帰ってきたところだ。

それにしてもガオナがとても荒くなっている。

じゃあ、召喚されて戻されるまでをここに書こうと思う。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


召喚された。

こんどはどんなことを命じられるのやら……………


「イフリート、あいつらを殺せ」


とガオナが指さす方をみると、ボロボロの人間が4人。

呼び出す前にかなり殴られたようだ。


「な、なぜだ?」


「癪に触るからだ。俺の縄張りに侵入してきたゴミども」


口調も酷い。

どうやらラウデタイトは魔王に仕える魔王軍という軍団よりも強いらしくて、東の大陸を占領していた魔王軍2軍王を無理やり追い出して、ガオナを送り込んだ。

そんなわけで東の大陸に住んでいる人達はずっと自分の家に引きこもり、ブルブル過ごしている。

ガオナが言っている”俺の縄張り”は東の大陸全域。

つまり、ガオナに見つかれば即死。

この人たちは運悪くガオナに見つかってしまった。


「…………ああ、わかった。」


だが、俺も逆らえば殺されてしまう。

すまない……………

ブオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!


「「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」」」


毎回、炎で焼き払う時、罪悪感と自分の未熟さで吐き気がする。

ガオナは精霊王2人の生まれ変わり。

1人は優しい精霊王様。

もう1人は勇者に倒された悪の精霊王。

ラウデタイトはその優しい精霊王様の力、性格を封印し、悪の精霊王を解放させたようだ。

いったいどんな魔法を使えばそんなことができるのかはわからないが、そのガオナの中に封印されている聖の精霊王様の封印をとけば、元のガオナに戻る。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


こんな感じだ。

ひどいだろう?

日記を書いているのが俺だけだとは限らない。

もしかしたら他の英雄精霊も日記を書いているかもしれない。

英雄精霊が物をワープできる場所は限られている。

俺ならツバイの遺跡だ。

この日記はツバイの遺跡に送ろうと思う。

他の英雄精霊もなにかを残しているとおもう。

水の精霊のワープ対象は底なし湖。

風の精霊、大地の精霊のワープ対象はツビンダー大陸から西南西にある島。

風の精霊はその島の中のどこかの草原にあるとおもう。

そして大地の精霊はゴツゴツしている岩場にある。

この日記にたどり着いた聖なる心を持つ者よ。

どんな方法でも構わない。

これまで説明した状況を元にガオナを元のガオナに戻してほしい。

では、そろそろ書くのをやめよう。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「なんだこれ………」


炎の精霊 イフリートが書いたとされる日記を読み終えた小魚と晴魚は呆然としていた。

2人は、遺跡にワープさせられたが、しばらくさまよっていると、祭壇のようなところにつき、その祭壇の真ん中にこの日記があったのだ。

雷魚たちとはやく合流してこの日記のことを教えねば。

そう思い、小魚は魔法ポケットに日記を入れ、晴魚と話し合った。

どうやったら出れるのか。

冒険厳密機が見当たらない。

どうやら誰かが冒険厳密機だけをその場において、小魚たちだけをここにワープしたのだ。

連絡がとれない。

取り敢えず、遺跡をさまよい出口を探すことにした。

雷魚たちになにかあっても、大師匠がいるから大丈夫だろう。


「よし、いこう。小魚!」


「うん」


そうして2人は遺跡を走った。

晴魚が気づいたように言う。


「そういえば日記に”選ばれし聖なる心をもった者。”って書いてあったよね?」


「うん」


「そしたら私ってなにかあるのかな?」


ときく晴魚に小魚は少し考えこんで言った。


「うーん。そうだな…………雷魚兄ちゃんたちも聖なる心を持ってると思うしね。なんで僕たちだけワープさせられたんだろ?」


「「うーん……」」


考え込んでもわからない。

さっきも2人で同時に放ったベーゼトゥーテンがおかしかった。

まだまだ謎だらけだ。

頭がいい宝魚やノエルと考えればわかるだろうか?

考えても仕方ない。

取り敢えずこの遺跡から脱出する!

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