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三代勇者   作者: しゅーまい
双子の奇跡編

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104話 精霊の全ての力


「はああああぁぁぁ!!!!」


ガキン!!キン!ガキン!!


何度もこいつに全力の斬撃を入れるが、まったく食らっていない。

筋力も3倍になっているはずなんだけど………


「アトリバーインパクト!精霊ノ力!!」


バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!


「クフフフ………」


「アトリバーインパクトシュヴァート!」


アトリバーインパクトを剣にまとわせて攻撃。


「クフフフフフフ」


くそっ、どんな攻撃でも効かない。

笑われるだけだ。


「うっ………」


ひどい頭痛がしてきた。

もう5分ほど経ってしまったのか?


「いい加減私の言うことを聞きなさい。貴方はこのままだと死にます。」


だから死んでもいいっつってんだろ。

これってもう俺、漫画の主人公じゃん。

かっこつけさせてもらうぜ!

まあ、主人公は大体死なないけどな。


「アリスクラフト!!」


バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

これは魔力を全部ぶつける技。

でも俺は無理してでも魔力をひねり出せる。

もう死ぬんだから。

後のことは考えなくていいってやつだ。

でも…………


「どんな威力でも効きません」


まあ、効かないよな。


「はああああぁぁぁ!!」


それから俺は、しばらくの間こいつに全力の魔法をぶつけたが、まったく効かなかった。

もうだめか………

目の前もぼやけてきた。


「「「ガオナ!!」」」


「みんな?」


英雄精霊のみんなが出てきてしまった。


「ガオナ、もう見てられねえ。俺達も手伝う。」


イフリート…………


「我たちの生命力を分け与えよう」


「そんなことは………」


「いいから受け取りなさい!!」


エルスト、ハーピーに続いてイフリートとアプサラスも生命力を俺に分けてくれた。

おかげで、頭痛も眩暈もおさまった。

あと15分くらいは動ける。


「ありがとうみんな。でも、みていたとおり、どうやってもあいつにダメージを与えることはできない。なにか策でもあるのか?」


「「「………………………」」」


まあ、なにも思わずに飛び出してきたよな。


「まず、防御力がただ単に高すぎるだけなのか、それとも絶対防衛のなにかがあるのか、確かめなきゃいけないね」


アプサラスはエルストを見た。

それに続いてイフリート、ハーピーもエルストを見つめる。


「う、うむ!いいだろう。だが、そのためには誰かが隙を作らなければならない」


「俺達が引き受ける」


「わかった。」


エルストは地面に潜ってしまった。

不意打ちでもするのだろうか?


「よし、やるわよ!!」


ハーピーは羽を大きく羽ばたかせた。

俺達には来ないが、ラウデタイトのほうに暴風が吹き荒れる。

俺が食らったときは胃酸が逆流して大変だったが奴はどうだろうか?


「こんなのそよ風に過ぎません。さっき、そこでコソコソとなにを話してたのですか?」


「いうわけないだろうがよ!精霊ノ力!!」


「くらえ!!この炎で灰になるがいい!!」


「くらいなさい!この水圧で押しつぶしてあげる!!」


イフリートの炎がラウデタイトを囲ったが、アプサラスの水で消えてしまった。


「あ」


「おぉい!アプサラス!なにしてるんだ!!」


「ご、ごめん!」


俺の精霊ノ力もイフリートの一瞬の爆炎もアプサラスの水圧ももちろん効かない。


「ちゃんと相性を理解しなさい!!!」


ハートが怒鳴る。

ああ、こんなにいい”友達”をもつなんて。

俺は幸せ者だ。

俺が死んだあと、悲しまないだろうか?

強く生きてほしいな。

って、こんなこと考えてる場合じゃない。

エルストがなにかをしようとしている。

隙をつくらねば!!


「アトリバーインパクト!!!」


「くらえ!俺の爆炎!飲み込めぇぇ!!」


「吹き荒れろ!そして燃え盛れ!!!」


イフリートがラウデタイトに炎を浴びせ、さらにハーピーの暴風で威力を上げる。


「アトリバーインパクト!!精霊ノ力!!アリスクラフト!!!」


バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

くそ、やっぱりきかない。


すると、ラウデタイトの後ろに音もなくエルストが現れた。


「ふううぅぅん!!!!!」


エルストは完璧なタイミング、完璧な位置に渾身のパンチをくらわした。


「だから意味がないと言っているでしょう?」


「なっ……」


エルストは一瞬固まったが、迫り狂う杖に気づいてギリギリで地面にもぐり、俺達の方に帰ってきた。


「今の技は確実にダメージを与えることができる、ゲームでいう会心の一撃ってやつの技だ。」


メタル系倒すやつね?


「それでもひるまないってことは…………」


エルストが言葉を切ったが、俺が続けた。


「奴は絶対防御の何かを持っているってことだろ?」


「………そうだ」


「なら、やっぱりあの杖が怪しい。」


アプサラスが言う。

それにハーピーが自慢げに言う。


「ま、私は最初っから怪しいって思ってたけどね」


「じゃあ、あの杖を奪う、もしくは壊せばいいんだな?」


イフリートがきく。

それに俺はうん。

と応える。


「俺の炎ではあの杖を焼くことはできない。」


「私も、水ではどうにもできない」


「私の風で吹き飛ばして誰かが拾えばいいのよ!!」


「そうだな!」


珍しくハーピーが名案を出す。


「私の全魔力を解放する……この暴風に耐えてみなさぁぁぁぁい!!!!!」


ハーピーが手だけに物凄い風を発生させる。

範囲を絞ることで通常よりも威力が上がる。

だが、焦る気配もなく、まったく腕どころか指も動かない。


「なんで………」


がっくりするハーピーの次はエルストが前に出る。


「我の岩石で杖を粉々にしてやる!!くらええええぇぇぇぇ!!!!!!」


エルストがめちゃくちゃでっかい岩を出現させて、ラウデタイトの杖にぶつけるが、

バアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

なんと粉々になったのはエルストの岩。


「うそだろ……………」


そう、杖もめちゃくちゃ頑丈。

俺の高火力魔法は範囲も広く、”ラウデタイト全体”に範囲を絞っているが、もちろんその範囲に杖も含まれる。

だが、俺の高火力技を何度撃ってもまったく壊れない。

精霊王の生まれ変わりである俺でも壊せないのだから、精霊でも絶対に壊せない。


「ゴホッ………」


吐血した……………


「「「ガオナ!」」」


もうそろそろか。

くそっ、もう考えてる時間はない。

ひたすら攻撃して突破口を見つけるしか…………


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「精霊王様、禁忌魔法というものをご存じですか?」


なんだこれ?目の前に精霊?

かなり強そうな精霊がいる。


「それは、強力の精霊と力を合わせることです。精霊王様のすべての力と、精霊と力をあわせると、それはそれはもうとんでもない威力になります。

精霊は精霊王様がいることによって生きています。

つまり、精霊は精霊王様が原動力なのです。

そんな精霊王様と精霊が力をあわせると、禁忌魔法と言われるほどの破壊力をもちます」


これは……………精霊王の記憶なのか?

詳しく考えている時間はない。

残り時間=死へのタイムリミットだ。

その禁忌魔法とやらをうってみる。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「みんな!!俺に力を分けてくれ!!もう時間がない。一発で決めるぞ!!」


俺と精霊たちは目を合わせ、頷いた。


「「「はあああああぁぁ…………」」」


一斉に俺と俺の剣に力をためる。


「クフフフフフフ、次はどんな魔法を見せてくれるのか、見物ですね。」


笑っていられるのも今のうちだぞ…………俺には英雄精霊という友達がいる。

だがお前はどうだ?

だれもいないだろう!!!


「いくぞぉぉぉ!!!!!!」


「「「おおおおおおお!!!!!!!!」」」


俺達は飛び上がり、ラウデタイトの体に飛び込む。


「これがあぁぁ…………絆の力ってやつだぁぁ!!ボッチ君よおおおおぉぉぉぉ!!!!!!」


俺達はラウデタイトの肩に全身全霊の斬撃を叩き込む。


「無理ですよ」


「「「はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」」」


「フフフ」


ドッ………


「うぐ………ぐはっ」


ラウデタイトの杖でまた殴られて吐血したが、もうそんなの関係ない。気合で吹っ飛ぶのを止める。


「!?」


吹っ飛ばなかったことに驚くラウデタイト


「「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」


バシュッ


「「「!!!」」」


ラウデタイトの肩に切り込みが入った!!

このままいける!!!!

グシャッ…………


「ゴハッ…………」


ラウデタイトの杖が俺の腹を貫通していた。

だが、もう後のことは考えなくていい。

こいつを倒す!!


「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」


バアアアアアアアアアアア!!!!!!


確実に体が切断できた。


「ぐあっ」


勢いのまま吹っ飛ばされた。

ラウデタイトのほうを見ると………………

やった!体を切断できてる…………


「え?」


そのとき、信じられない光景を目にする。

体から………再生している…………?

うそだろ?

魔物なのか?

魔物だったのか?

いや、魔物は一定のダメージを与えると消える。

その”一定のダメージ”はまだ足りないのか?

それにしても再生が早すぎる………!!!

あああぁぁ……………せっかく…………命がけで倒したと思ったのに………


「フハハハハハ!!!!!!!!残念だったな!さあ、いいように使わせてもらいますよ!!」


ラウデタイトは完全に再生して歩み寄ってきた。

頭をつかまれた。

意識が途絶えた。

ガオナは落ちていく。

ラウデタイトの手の中に、深い、暗い、闇の中へ………

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