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永久(とこしえ)の魔術師(2)


 ゆっくりと開かれたクシネの目は薄ら笑っていた。見つめていれば深みに引きずりこまれてしまいそうな、そんなぎらぎらとした光が色素の薄い目の奥底に灯っている。


「これが最後なので言いますが、実はわたくし、こう見えて、その辺の子供の何倍も長く生きているんですよねえ」


 引き気味の笑い声と共に語られた事実、アメリアは真横で聞いて絶句した。冗談を、とは思わない。実際に目の前に居る魔女は、明らかにこれまでと違う顔つきをしているのだから。はちきれんばかりのまっすぐな笑顔は消え失せ、意地悪な大人が浮かべるような歪んだ笑顔だ。アメリアはまばたきすら忘れ、クシネを凝視していた。


 だが、年端も無い少女のことなどクシネの眼中には無いようだ。彼女の双眸は、悠然と構える店主を鋭く射抜くのみだった。


 かたやマスターは、まったく臆すことなく普段通りにほほ笑んでいた。棚に寄っていた足を引き返し、定位置にある椅子へ座り直した。ふうと吐いたため息には、たいした感情が込められていなかった。


「知っていたよ、そんなこと」


 さらりと放たれた言葉に対して、クシネが腹の底から笑い声を上げた。


「アッハハハ……ああ、やっぱりそうでしたか。そうですよねぇ、当然ですよねぇ。同類ってわかりますものねぇ。わたくしたちみたいな人種だと特にそうですよねぇ」


 挑発に近い響きに、マスターのこめかみがわずかに震えた。あたりの空気が張り詰めて、漆黒の目には威圧の光が灯った。脚の上で両手を組み相変わらず柔らかく笑んでいるが、貼りつけたように無機質だった。そして彼もまた、眼前の魔女のことしか見えていないようだ。


 かやの外のアメリアはただ困惑していた。クシネが何を言っているのかわからない、いや、わかるが現実のこととして受け入れられないというのが正しい。震える指でカップを置き、椅子の上で両足を縮めて抱き、背を丸める。二人ともが少し怖い。理解の及ばないところで火花を散らし、結果、とんでもない事が起こる気がして。


 なにもできないアメリアが見守る中、マスターが静かに口を割った。意外にも、普段通りの落ち着いた声音だった。


「どれほど生きた?」

「ざっと百五十年ほど。色々と見てきましたし、色々と味わってきましたわ。酸いも甘いも、ね」

「それで選んだのが、未熟者の姿で世を欺く、だと?」

「みな子供には優しいんですもの。社会的に楽ができますわ。それに、ずっと子供のまま居られたらよかったのに、と多くの大人が抱く願望を、わたくしは実現させたのですよ」


 余裕たっぷりの語り草を、マスターは鼻で笑って一蹴した。


「嘘をつけ」


 俄かにクシネの顔が真に強張った。その上へ、亭主が淡々と追い打ちをかける。


「おまえの時は止まっていない、ただおまえが真に未熟であるだけだ。違うかい? 不完全な術にて死を忌む者よ」

「……すべてお見通しとは、本当に恐ろしいお方だこと。その通りですよ、わたくしは、不老不死の境地にはまだたどり着いておりません」


 クシネは頬杖をつきながら、ふっと冷めた息を吐いた。そして語る。


 曰く、彼女の体は老いもするし死にもするのだと。他の人間と同じように時を刻み、成長し、傷つき、老いて、衰えていく。だが、クシネは魔女だ。培ってきた魔法の術によって、自分に与えられた時間が衰えの先にある死へ到達する前に、己の体に流れる時間を逆転させることが可能なのだ。歴史をさかのぼり、年老いた老婆から幼き娘の姿へ巻き戻し、戻ったら再び正方向へと時を流す。


 話しながらポットへ残っていた茶へ手を伸ばし、カップに注ぎ切る。そしてクシネはカウンターの中へ眼差しを向けた。


「ちょうど、その砂時計のようなものですねえ。命の砂が落ち切る前に逆転させれば、止まることなく時間を刻み続けられるでしょう? 実質、わたくしの時間は永遠に続きますわね」


 マスターは誘われたように立ち上がり、並んでいる砂時計を一つ手に取ると客席側へ手を伸ばし、クシネとアメリアの間へと置いた。硝子に閉じ込められた青い砂が、重力にひかれるがままに下へ落ちていく。それを見つめながら、実に冷淡な口調でマスターは呟いた。


「悲しいな、おまえの生きる道は」

「どういうことでしょうか」

「時が尽きることから逃れるために、常に時に縛られる。一時の遊惰も許されない。もしも気を抜いた瞬間に――」


 マスターの右手が宙を横に切った。直後、砂時計の真横にスプーンが音を立てて墜落した。アメリアが小さく悲鳴をあげ、クシネも目を見開いて息を飲む。スプーンは勢いのままカウンターを滑り、最後は床へ落ちて再び乾いた衝突音を叫んだ。もしも砂時計に当たっていたら床へ落ちるのはそちらの役だったし、硝子製なのだから、その場合は割れていた可能性すらある。


 アメリアは恐る恐る、クシネは睨みつけるように、二人は同時にマスターのことを見た。彼は平然としていた。


「一瞬たりとも気を抜けない、生きるために生きている、その縛りを自ら課す。これを悲しいと言わずになんと言う」

「今はそれで構いませんわ。わたくしはどこまでも歩み続ける、そうすれば、いつか必ず理より解放される時が来るのですから。そう、必ず。だって……先例がある以上、叶える方法が絶対にあるということ。そうでしょう? ねえ?」


 クシネは含蓄のある笑みを浮かべた。それに呼応するように、マスターの顔から笑みが消えた。


「わからないな。そこまでして憧れる不死の先に、おまえは一体何を望んでいる」


 詰問に等しい厳しい口調だった。横で聞いているだけのアメリアでも、つい肩を弾ませてしまうくらいに。


 それでもクシネは得意気な笑みを絶やさなかった。いつしか、陶酔に近い色が滲んでいる。


「かのコルコ様にも『死』は等しく訪れた。ルクノール、神とうたわれる存在と対等で、聖女と讃えられる至高のお方ですら、その理よりは逃れられなかった。だから『死』を逃れられれば、わたくしはコルコ様を超えられる。この世界で永遠に語り継がれる神々と並ぶことができるのですよ」

「そんなものか。ただの野心家だな」


 マスターの声音には明らかなる軽蔑が滲んでいた。だが、クシネはむしろ愉快そうに顔を歪めている。そして、問答の立場を逆転させた。


「おやおや、高みを見る願いを否定しますか。他でもないあなたが? だったら聞かせてください、そう言うあなたは、一体全体どんな目的で封印より逃げ延び、こんな場所で生き続けていると言うのでしょうか?」

「……どういう事だ」


 マスターは眉をひそめた。するとクシネはますます口角を吊り上げた。


「遥か古き神代から永久を過ごしてここに居る。あなたはそうなのでしょう? ねえ、アルヴァイス様。神ルクノールの愛弟子として神と同じものを見て生きて来た、神に等しき神の使徒、それがあなたの正体でしょう?」


 刹那、葉揺亭の空気に亀裂が走った。


 マスターが目を見開き、動揺を隠さず口元を歪める。一時息を詰まらせて、その後は荒く速い呼吸音が鳴る。あたかも見えないナイフで腹を刺されたかのように、愕然とクシネを見据えていた。


 アメリアも驚き顔をしているが、それはむしろ主の様子に対してだ。ここまで我を崩す姿は初めて見た。そちらが優先して、語られた内容に対してはまだ思考が及ばない。


 クシネはシニカルに笑っていた。


「どうしてバレたのか不思議ですか? 実は、わたくし知っているんですよ。コルカ・ミラが一生懸命に封印し続けている怨敵アルヴァイス、でもあの封印の中身は、百年前にはもう空っぽだったんです。この目で見たから間違いない。それと、あなたは完璧すぎるのですよ。痕跡を一切残さず魔法を行使する、現代にそれだけの技量を持った使い手はおりません。他に居たら、魔法使いの間で神と讃えられているでしょうねえ」


 マスターはただ沈黙しているのみだった。肯定も否定もしない、なおかつ、漆黒の目はなんの色も示さない。ただし動揺はおさまっている、表面上では。


 クシネはおどけたように笑ってから、しかし溜息をついた。


「まあ、正解は求めませんよ。自白してくれるとは思いませんし。でも、沈黙は肯定ですよね」

「……仮に」

「はい?」

「仮に私が否定、ないし肯定をしたとして。それで、おまえはどうするつもりだ?」


 声音が落ち着きすぎている、抑揚のない響きはいっそ不気味だ。それでもクシネは動じず、むしろ勝ち誇ったような表情を見せた。


「別になーんにも! わたくしは優れた魔術師の先輩として、使徒様がたを尊敬しておりますよ。ただ、わたくし探求心が強いのと、自尊心が高いので、こうやってあなたに一泡吹かせたかっただけ、なの! アハハ!」

「軽蔑に値する振る舞いだな」

「どうぞご自由に。あなたが怒ってくださるほど、わたくしの心は躍りますから。それに、アメリアのお嬢さんの前だから、爪牙を剥くこともできないでしょうしねえ」


 急に名前を呼ばれて、アメリアは肩を震わせた。おずおずクシネを見ると、彼女もアメリアを向いていた。浮かべている笑顔はよく知っているものと変わらない。不思議をたくさん扱っている、愉快な魔法屋の少女の顔だった。


「アメリアのお嬢さん。これが本当のわたくしの顔ですの。ごめんなさいね、嘘をついていまして。隠し事ばかりで嫌になるでしょう? 怖いでしょう? わたくしのことも、この男のことも。でも、魔法使いってこういう生き物なの。わたくしが述べたのは嘘偽りのない――」

「いいえ! クシネちゃんは、それでも、私の大事な友だちです! 友だちなんです、怖くなんてない……でも……」


 繰り返した声は、少しだけ震えていた。青い目をわずかに伏せて、もうたくさんだというはち切れそうな心情を吐露する。


「クシネちゃんがなんだって、別にいいんです、友だちなんですから。だから、もうやめてください。私のマスターと喧嘩しないでください。私は、どっちも大好きなんです。どっちが傷ついても嫌だから、もう、見たくない……」


 きゅっと握られたアメリアの両手が、さらに小さな手で包み込まれた。ふっと顔を上げると、その主は屈託なく笑った。


「お友だちの言うことだから、わたくしもちゃんと聞いてあげるの。大丈夫なの。もう何もしないし、何も聞かないの。喧嘩もしないの、約束するの」


 その声はいつもの魔法屋の声で、アメリアはひどく安心した。ぐっと震える唇を噛んで、アメリアは頷いた。


 それからクシネは残っていた茶を一息に干し、金貨を三枚取り出して砂時計の隣に置いた。マスターはいまだ難しい顔をしていたのだが、金貨を見るなり更に眉間の谷を深めた。茶の代金にしては高すぎる、胸中にある苦言はそんなものだろうか。


 しかし店主に話させる時間は与えず、クシネは笑いながら椅子から飛び降りて床にあった杖を掴んだ。


「ごちそうさま。最後も素敵な逸品でしたわ。この町のこと、このお店のこと、わたくしの記憶に長く刻まれるでしょう。ありがとうアメリアのお嬢さん、そして、畏れ多き永久(とこしえ)の魔術師よ。……ではお元気で。生きていたら、また会いましょう」


 そう言ってぺこりと頭を下げると駆け足で出て行く。玄関扉を開け放ち窓の向こうを横切って、しまいに杖にまたがり体を浮かせて、あっという間に見えなくなった。嵐の去った葉揺亭には、穏やかな外界の風が吹き込むのみだ。




 静まり返った空間で、アメリアはティーカップを両手で包み込み、今しがた聞いたことをぼんやり反芻していた。嘘か真か。友だちの言うことだ、あまり無下にはできないが、しかし自分の家族が神様の弟子だったといきなり言われても、全部信じろと言う方が無理だ。


 ――魔法使いだ、ってだけのお話なら、そうなんだ、って思うだけなんですけど。


 なにはともあれ、どうマスターに話しかけていいのか難しい。


「ねえアメリア」

「はっ、はい!?」

「ごめん。そのスプーンを拾ってくれないかな」


 顔をあげると、困ったように笑っているマスターと目が合った。指し示しているのは、さっき投げつけて客席側の床に落としたスプーンだ。


 アメリアは頼まれた通りにした。拾うついでに、床に傷がついていないとも確認した。カウンターごしにマスターへ手渡すと、ありがとう、とお礼を言われた。


「反省しないといけないな。僕らしくない事をした、食器を投げるなんて」

「びっくりしましたよ」

「そりゃそうだろう。ごめんね、アメリア。もうしないから許してくれ」


 そう言ってマスターは優しく笑うと、スプーンを他の茶の道具と一緒にシンクへ片づけた。


 アメリアは彼の横顔を追った。特に変わった様子はない、普段通りのマスターだ。もっと怒ったり落ち込んだりしてもよさそうなのに、不思議なくらいにいつも通りだ。だからきっとこれは、いつも通りに話しかけてくれという無言のメッセージなのだ、とアメリアは理解した。


 まずは冷めたお茶をすすって口を湿らせる。すっきりとした味わいはこういう時に嬉しい。それから、まずは素直に驚いたことをマスターに話した。ごく普通の世間話をするように。


「……クシネちゃん、百五十歳ですって。全然気が付かなかった。歳の割にしっかりしてるとは思ってましたけど」

「別に大した年数じゃないさ。深緑(しんりょく)の民や水読(みなよみ)の民は、人とほぼ同じ姿かたちで百年二百年生きられる。もう少し長命の亜人種だって居るし、竜や霊獣の類になればもっと永い生を持つよ」

「でも普通の人間には無理です」

「いいや、死なないように必死で頑張れば、意外となんとかなるものさ」

「頑張ればって……」

「魔術を究めるのだって『頑張った』って事だよ。そういう意味では、僕は彼女を称賛しよう。ただ……彼女はえらく大望を抱いているようだが、なれるのはせいぜい、とてもよく頑張った人間の魔術師ってところだろうさ」


 ふっと鼻で笑いながら、マスターはカウンターへ手を伸ばした。取ったのは、最後に客席に残されていた砂時計である。


 とっくに時を刻むを止めていたそれを、マスターは滑らかな手のひらの中で弄んだ。主の思うがまま、硝子に閉じ込められた砂が動き踊った。一方通行などではなく、あらゆる方面へと。


 やがて飽きたように砂時計を所定の位置に戻した。七と三に別れた砂は、短い方で時を計り始めた。


「死なないくらいでは、神になどなれやしない」


 それは面持ちに似合わない、厳しい戒めの口調だった。


 神。その単語が問題なのだ。アメリアは少し視線を落とした。心なしか鼓動が早くなる。無意識のうちにティーカップを手で包みつつ、いよいよ本題へ。


「マスター。私、アルヴァイス様って、知ってますよ。ルクノール様の一番すごいお弟子さん、なんですよね。それこそ、その、神様と同じような」

「……そうだね。だが彼も人間だ。僕は、神だなんて、そんな話は認めない」


 知っている、マスターはそうやって常々言っている。では、クシネの突きつけた話は間違いなのか。そういうことを、マスターを傷つけないようにして上手く聞き出す言葉がどうにも見つからず、アメリアは、きゅう、と鳴いて口ごもった。


 マスターの足音が聞こえる。静かにアメリアのもとまで近寄って来る。歩きながら、彼は穏やかに述べた。


「アルヴァイス=カーレ=ミディス=レグリアヌ。それは、清廉で実直で才気に満ちた聡明なる魔術師の名だ。たとえ一時しのぎの嘘だとしても、僕にその名を名乗る資格は無い」


 アメリアは表情を緩めて顔をあげた。カウンターごしの正面にマスターが立っている。


「ねえアメリア。君には僕がどんな風に見えるかな。昨日と今で、何か変わったかな」


 アメリアは青い目を大きく開いて、じっくりとマスターの姿を見た。色白の肌に清潔に整えられた黒い髪、やや切れ長の目も口も人好きのする笑みを作っていて、細くしなやかな身体で着る衣装は白いシャツと燕尾のベスト、どちらも型が整って凛とした佇まいを演出する。


 アメリアも笑みをこぼし、うん、と大きく頷いた。


「何も変わらないですよ。いつものマスターです。なんでも知っててなんでもできて、少し魔法にも詳しくて、ちょっと変わり者の」

「それは余計だ」

「じゃあ、ちょっと不思議な人にします。そんな私のマスターの……ええっと……」

「なんだ?」


 アメリアは人差し指を付き合わせながら、上目づかいで言った。 


「その、ちょうどいい機会なので言うんですけど……私、マスターのお名前を知らないんです」


 マスターは呆気にとられた風に目を丸くした。今さら、との心の声がアメリアには聞こえた。しかし彼の表情は、すぐに困ったような笑みへと切り替わった。


「考えてみたら、そうだったね」

「みなさんがマスターって呼ぶから、最初はそういうお名前だと思ってて」

「ああ、そうだったそうだった。はじめは『マスターさん』なんて言っていたね」

「違うってわかってからも、聞く機会なんて無かったですし」

「日常で使う必要が無いもの。僕の名前のことなんて、すっかり忘れていたよ」

「忘れないでください、自分のことなのに」


 アメリアの不平に、マスターは苦笑した。そして客席に歩み出てきて、アメリアの隣に立った。


「じゃあ、改めて。僕は葉揺亭の店主、サベオル=アルクスローザと申します」


 襟元を正し背筋を伸ばして、左胸に手を当てたまま紳士的に頭を下げる。あたかも初めてやって来たお客さんに接するように。上体を起こした時には、満面の笑みを浮かべていた。


「覚えてくれたかな?」

「はい!」


 こちらも満点の笑顔で頷く。勢いで金色の三つ編みがぴょんと跳ねた。


 こうしてまた一つ、アメリアの胸に大事な宝物が増えた。大好きなマスターの名前、知っているか否かで大違いだ。これで、万が一マスターがマスターで無くなったとしても呼ぶことができる。さっきみたいに妙な話を聞かされた時にも、この人はこういう人だと自信を持って言い返せる。


 これから何があっても、その名を忘れることは無いだろう。葉揺亭の茶の魔術師は少女の記憶の中で輝き続ける、永久に。


葉揺亭 本日のスペシャルメニュー

「聖女の紅茶」

魔法自治都市コルカ・ミラの伝説に出てくる紅茶。聖女コルコが愛した茶とも伝わる。

どちらかと言えば魔法薬の性質が強く、八属性を中心に広範な魔力材料を配合してある。

なおかつ、そこまでひどい味ではなく、少々酸味が利いたあっさりとした紅茶といったもの。

飲むことで体内の魔力の流れを整えるほか、感覚を鋭くさせる力があると言われている。


「聖女の紅茶(擬)」

と、本来の聖女の紅茶は膨大な魔力の塊であるため、一般人には悪影響が出かねない。

そこで作った見立ての紅茶は本物に倣って魔法の基本色とされる四色の材料を使っている。

草原のように爽やかな香り甘酸っぱい味が特徴。特別な力はないが、こちらの方がおいしい。

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