表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

『満ちる青、上っていく泡、沈みゆく私の体。 天から射す光は、私に魚の影を落とす。』と入力(2回目)

設定を少し変えて入力しました。

満ちる青、上っていく泡、沈みゆく私の体。 天から射す光は、私に魚の影を落とす。


「お魚さん」

私は呟いた。

それは私自身だった。私が空を泳いでいるのである。

ふと、水面に何かが映っているのに気付いた。目を凝らすと、それは私ではなく、水面を見つめる自分の顔であった。その瞳には、

「ああ……」

私は安堵のため息をつく。

その瞳の中にいる私は、幸せそうな顔をしていたのだ。

「……良かった」

そのとき、水中で大きな音がした。

驚いてそちらを見ると、巨大な水飛沫が上がり、何かが沈んでくるところだった。

「ああっ!」

私は叫んだ。それは人魚だった。

私は彼女に近付こうとしたが、水の抵抗が大きくてうまく進まない。もどかしい思いをしながら、それでもなんとか彼女の傍まで泳ぎ着いたとき、彼女はもう息絶えていた。

私は彼女を抱き締めた。


「ごめんなさい!あなたを置いていってしまってごめんなさい!」

私は泣きながら謝った。そして気付いた。

「あれ?」

どうして私はまだ生きているんだろう?

「ごめんね」

背後から声をかけられて振り向くと、そこには母がいた。

「お母さん!?」

私は母の胸に飛び込み、抱きついた。母は優しく微笑みながら、私の頭を撫でてくれた。

「よく頑張ったわね。偉かったわよ」

そう言って褒めてくれるのが嬉しくて、私は泣いてしまった。

「でも、駄目じゃない」

しかし、次の瞬間、母の口調が変わった。

「人間なんかについていったら、食べられちゃうかもしれないでしょう?」

え……と思ったときには、もう遅かった。

母は牙を剥き出しにして笑うと、私の喉笛めがけて飛びかかってきた。

「―――っ!!」

悲鳴を上げようとしたけれど、声が出なかった。代わりにゴボッという音と共に大量の空気が口から溢れ出た。

(苦しい)

必死にもがくけど、体はどんどん深く潜っていく。苦しくて苦しくて、気が遠くなる。

薄れていく意識の中で、

「可哀想な子」

という囁きを聞いたような気がした。



『あとがき』

お久しぶりです。今年初めての投稿になります。

今回は初のホラーということで、なかなか苦戦しましたが、楽しんで頂けたでしょうか。

この話は、実際に私が体験したことです。

「海に行くときは注意しろ」と言われたのですが、まさかこんなことになるとは思ってませんでした。

さすがに怖すぎて、友人には話せません(笑)。

それでは、また次巻にてお会いできれば幸いです。

2020.01.12 小野不由美

あとがきが付いてきた…

誰なんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ