とても多い登場人物紹介
※その家庭内での続柄、近況順。
《カールセン家》
ダイン
…息子。主人公。なんでもない日常を好み、何事もない日々を願っていた彼なのだが、結局今回“も”巻き込まれていくことに。
シエスタ
…母。新事業が好調すぎて忙しい。
ジーグ
…父であり『エレイン村』の村長。新事業のおかげで村が潤沢になり、職人たちとの慰安旅行を計画中。
ルシラ
…正確には『リステン家』の養女。相変わらずダイン大好き。『ダイン同盟』の一人。天才的な頭脳の持ち主で、見た目は子供であるにも関わらず、ダインたちが通っている学校『セブンリンクス』に飛び級で無事編入することができた。
サラ・シーハス
…カールセン家に仕える人。ダインの世話係でもあり、彼をからかうことが生活の一部になっている。恋人あり。
ドラゴンたち
…セト、ミント、リリ、ライカ、ジン、ナナ、トトといった面々。ドラゴンの子供のような外見をしているが、“混乱期”時代に世界を恐怖に陥れた“七竜”の元となったことがある。それぞれがそれぞれの“属性”を持っており、その属性を活かしてサラの仕事の手伝いをしている。人語をある程度理解できる賢い子たちで、助けてくれたダインのことをとても慕っている。ダインの膝上は順序を守って独占している。
《エーテライト家》
シンシア
…次女。大陸最強の流派『破魔一刀流』の使い手。“邪神レギオス復活事変”を解決に導いた英雄の一人であり、『ダイン同盟』なるものを提案した一人で、メンバーでもある。剣の修行に“ダイン部”の活動など、毎日大忙し。
リィン
…長女。『大退魔師』として彼女ほど有名な人物はいないとされている。剣豪といってもいいほどの実力の持ち主で、妹大好き。その妹が大好きなダインについては善福の信頼を置いており、実力の面でも一目置いている。
ゲンサイ
…父。寡黙で厳格…だったが、最近は妻だけでなく娘たちにまで尻に敷かれることもしばしば。知り合った当初はダインとひと悶着あったが、彼の素性を知った現在はシンシアとの関係を全面的に後押ししている。そんな彼の狙いとは如何に…?
マミナ
…母。『シエスタ』をリーダーにした“ママ友の会”のメンバーの一人。“とある計画”を立案し、関係者全てに提案、ゴーサインをもらえた。後はダインとシンシアたち次第だと、その行く末を見守っている。
《リステン家》
ニーニア
…一人娘。英雄の一人。当然ながら同盟のメンバー。ヴァンプ族が持つ特殊能力をどうにか無力化し、ダインと関係を深めたいと新アイテムを開発し続けている。
シディアン
…母。シエスタとはもはや親友。そのとてつもない愛情は、ヴァンプ族全てを包み込むまでに成長した。
ペリドア
…父。ママ友の会に対抗して…というわけでもないが、ジーグを筆頭に“パパ友の会”を結成した。カールセン家とはお隣同士であるため、ほぼ毎日酒を飲み交わしに行っている。
ギベイル
…祖父。最近孫娘のニーニアがモノづくりの才能を明確に表してきており、嬉しい反面対抗心を燃やし便利アイテムの開発に勤しんでいる。
カヤ
…祖母。“ママ友の会”名誉会長。料亭レベルの料理の腕前に他のママ友たちはひれ伏すばかりで、料理教室でも開こうかと考えている。
《ジャスティグ家》
ティエリア
…娘。英雄の一人で同盟のメンバー。ダインに真の癒しを提供するにはどうするのがいいのか、ニーニアと相談中。
ゴディア
…ゲーム好きの父。最近では頻繁にパパ友の会に参加し、ゲーム大会をよく開いている。
マリア
…母。恋をして女性として成長していく娘の行く末を温かく見守っている。が、裏では下界の“夜の生活”というものに若干の興味があり、ママ友の会に参加して話を聞いている。
ゴッド族の長
ソフィル・ハイリス
…とても偉い人。今回の“計画”は『姉ルシラ』と共謀したもの。ダインとシンシアたちの恋路とその過程をこっそり覗き見ており、ティエリアからの報告を毎日心待ちにしている。
《ウェルト家》
ラフィン
…娘。英雄の一人で、同盟の中では仕切り役。最近では人前でもダインへの気持ちを隠すことがなくなってきた。夢を叶えるため猛勉強中。
ロディ
…父。優秀な部下を沢山持ちすぎたせいか、最近仕事に余裕ができてきた。妻より“裏の計画”を知らされ、以前にも増して娘とダインの間柄が気になるように。
ニーア
…無口無表情な母。基本的に人前は苦手ではあったのだが、ママ友の会にだけは何が何でも参加するようになった。美味しい料理にシエスタたちの楽しい話。滅多にその表情に感情が出ることは無いが、ママ友の会はとても楽しみにしている。
メイド長
サリエラ・シュヴァルツ
…ラフィン専属のメイド。心身ともに非常に落ち着き感の出てきたお嬢様『ラフィン』に、若干の寂しさを感じている。が、ダインを前に動揺する珍しい表情を見れて、満足している。
《スウェンディ家》
ディエル
…姉。英雄の一人。同盟の中では賑やかし役。悪戯好きなのは相変わらずだが、受けになると途端に弱くなるのも相変わらず。ダインを誘惑する術を研究中。
エィリオ
…弟。スウェンディ家の中では突っ込み役だが、おバカな一面もある。ディエルの恋人であるダインのことを、まだ一度も会ったことはないが気にしている。
サフォン
…父。ダンディな風貌ながら、どこか思わせぶりな口ぶりが多い人物…なのだが、特にその言動に意味はない。ジーグたちとはまだ対面していない。
ローラ
…母。噂好きな婦人。ディエルの奔放な性格は彼女によるものといっても過言ではなく、日々ネタ漁りに奔走している。ママ友の会に非常に参加したがっている。
メイド隊
ラステ・ギルエン
…メイド長。冷静沈着でサラと似たところがある。そのサラとラステ、サリエラのメイド三人組“アルメイド”なるものを結成し、主人への愚痴や個人的な悩みなどを共有している。
メイドたち
クリスティーナ・ルーウェント
…サブリーダーメイド。その手腕を買われ最近昇進した。子育てや妻(?)への教育など、彼女(?)もなかなかに忙しい。
ミレイア・ルーウェント
…色々訳あってメイドになった。夫(?)であるクリスティーナにいまも躾けられている。が、女としてのプライドは捨てたわけではないので、母としての威厳を成長させようと他のメイドたちに子育ての知恵袋のようなものはないか、聞きまくっている。
友達
ミーナ・レィンス
…ディエルの親友。生物・種族専門の考古学者を目指し勉強中。
《防衛組織ガーゴ》
シグ・ジェスィ
…モンスター討伐のプロフェッショナル集団『ジャッジメント』の部隊長だったのだが、平穏な世の中に合わせて武力解決する場面が少なくなり、力を持て余している。平坦な日常を送っていた彼だが、ある日を境にその日常に大きな変化が訪れることに。
カイン・バッシュ
…ガーゴの現総監。“レギオス復活事変”により失墜してしまったガーゴへの信頼を取り戻すため、日々奮闘している。彼の辣腕によるものか、ガーゴ内は以前と段違いに風通しがよくなり、事件・事故・トラブルの解決率は高水準を維持している。
サイラ・キーリア
…“元”防衛第一部隊隊長。“レギオス復活事変”の主犯格…とされていたが、一連の事情を鑑みて釈放の身となった。現在はガーゴの事務手伝いとなり、役職はパート。
ジーニ・ジルコン
…“元”聖魔犯罪対策課部長。事変後ガーゴの内部組織は一時解散と統合が繰り返され、現在彼女は『市民お悩み相談室』の室長兼、カインの秘書という立場に落ち着いている。
一般人になった人たち
ロドニー・クェスタイン
…“レギオス復活事変”の最中に起こった“カラー大裁判”を解決に導いた一人。ガーゴを辞めた後はクレスと共にクレープ屋を開いたのだが、思いの他好調すぎて、潤沢になった資金を投入してちゃんとした店舗を構えるまでになった。
クレス・リッチェル
…同上だが、シックな内装のせいか、スイーツ専門の喫茶店であるにもかかわらず、訪れるのが男性客ばかりなのがやや不満。彼は出会いを求めている。
《セブンリンクス魔法学校》
グラハム・シーカー
…現校長であり、世界和平機構『グリーン』の関係者。いまも昔も、生徒たちの成長を静かに見守っている。事変解決後に行われたカールセン家主催のパーティの際、“ある人物”と親交ができ、“酒トモ会”なるものが設立された。月二回の会食は、彼の最大の楽しみ。
クラフト・アーカルト
…最底辺クラスと揶揄されていた『ノマクラス』の担任。“カラー大裁判”において、最強の弁護士『ハイドル・ヴィンス』を相手に明確な証拠を元に完璧に論破したことは記憶に新しい。そのことに関する取材の申し込みはいまもなお続き、英雄たちの半数以上がノマクラスにいることや、ルシラの扱い等、彼が抱える悩みはひょっとすればダイン以上なのかもしれない。
生徒
ユーテリア・アライン
…セブンリンクスの二年生。顔立ちのいいエル族の中でも取り分け甘いマスクをしており、いまや二十股ほどしているのではと噂されている。女性関係にだらしなく、実生活も同じように見られがちだが、実はグリーン組織の幹部候補生。事変の真相を知る数少ない一人であり、ダインのことを一目置いている。
《その他》
コーディ・ルカス
…カインの古くからの親友であり、世界に一人しかいない『タランチュリー族』。孤児院『ハッピーホワイト』の孤児たちに楽しい授業を教える毎日だが、最近その授業にダインや、ダインが連れて来たシンシアたちの姿も目にするように。話を熱心に聞いてくれるダインたちに、コーディもやる気に満ちている。
マーガレット
…孤児院『ハッピーホワイト』の運営者。行政が目覚めたようにしっかり動き始めたおかげか、新しく入ってくる孤児たちは減りつつある。遊びに来た際、率先して家事手伝いを始めるダインたちを見習ってか、子供たちも積極的にマーガレットの手伝いを始めるように。ハッピーホワイトはいまも笑顔で包まれている。
《宇宙船》
ルシラ
…極めて特殊な生い立ちを持つ存在。上記『ルシラ』とほぼ同一の存在だが、彼女のほうがオリジナルであり、見た目も『ルシラ』から少し成長した姿となっている。そのため、オリジナルのほうのルシラは『姉ルシラ』と呼ばれるように。ルシラと同じくダインのことが大好きで、何度か一線を越えようとしたことがある。同盟の一人で、シンシアたちの希望(野望)を叶えるため色々と計画を練っている。
レフィリス
…元、邪神『レギオス』だった存在。かつては巨大な悪魔のような姿形をしていたが、本来の姿は陶器で作られたような真っ白な少女だった。物静かで誰よりも人見知りで、知らない人を目の前にすると小動物のように逃げ出してしまう。自身を救い出してくれたダインに、“特別な誰か”の気配を感じている。そのためか出会った当初からダインにだけはべったりだったのだが、最近はそのべったり度合いが増してきた。当然ながら同盟の一人…なのだが、永年の眠りから目覚めたばかりで現世に疎く、人見知りもあってなかなか宇宙船から下界に降りられない。将来ダインと一緒に暮らすため、人間のことや歴史のことを勉強中。