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黄昏のミリアム  作者: 雅流
幽霊の館
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ホーンテッドマンション-5

「ねえミコ、こんなに簡単に帰ってきちゃってよかったの?」


「いいのよ、どうせ今日は連れて帰れないことになっているんだから」


「それなら、こんな危ない思いしなくても明日くればよかったんじゃない?」


「彼を連れて帰るために私たちは今日ここに来なくてはならなかったの」


「どうして?」


「そんなの私にもわからないわ、知らされただけだもの」


「私たちは今日と明日、彼を説得しにここに来る」


「そして明日、彼を先生のところに連れて帰るってね」


「ふうん、そうなんだ。だけど本当に連れて帰れるのかなあ」


「大丈夫よ、彼にもリョウタの力はわかったはずよ、明日はきっと話せるわ」


「うーん、そのことなんだけどね。 ミコは誤解している」


「なにが?」


「彼の力は僕よりずっと強いよ」


「えっ! そうなの? でもあなた飛んでくるの全部止めたし、最後の椅子は投げ返してたじゃない?」


「最後の椅子、空中で止まってたよね、あれって力比べみたいなものなんだ」


「リョウタが勝ったんでしょ」


「ううん、彼がやめたの」


「なんていうか腕相撲とかって組んだ感じで相手の強さがわかるでしょ?」


「そうなの? 私は腕相撲とかしないからよくわからないけど、そういうものなの?」


「いい勝負ならわからないかもしれないけど、片方が全然強ければすぐにわかるよ」


「だから僕の力で彼を連れて帰るのは無理だけど、ミコ大丈夫?」


「大丈夫よ彼は連れて帰れる」


「本当に? ミコ、さっきから顔色が真っ青だよ、本当に大丈夫なの?」


「大丈夫、彼は連れて帰れる、それは知らされているから」


「でも、それじゃあなんでそんな真っ青な顔をしているの?」


「あの家を出るときにね、彼の未来を見ようとしたの」


「えっ? 知らされるのではなくて見ようとしたの? ミコそんなことできるの?」


「ねえリョウタ、みんなには内緒よ」


「知らされるだけっていうのは本当、でも私が知りたいと思ったことが知らされることが多いの」


「それで彼の未来を見てどうかしたの? そんなに顔色が悪くなるくらい」


「見えなかったの」


「というか、真っ白に明るく光って真っ暗になって」


「あれってなんなのか、なにかわからないけれど、とっても恐ろしい感じだったわ」


「ねえミコ、彼って危険なんじゃない? 連れて帰るのやめない?」


「だめよ、リョウタにも先生から知らせがきているでしょ」


「彼は連れて帰る」


「こんなに遠くに離れてるのにどうやって先生は僕たちに知らせてくるんだろうね?」


「私にもわからないわ、でも先生がそう言ってるから彼は連れて帰らないと」


「そうだね、ねえミコ、夕飯は何にする? 僕ハンバーグが食べたい」



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