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黄昏のミリアム  作者: 雅流
幽霊の館
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ホーンテッドマンション-2

喉元から血しぶきをあげて昏倒する仲間の様子を見て、男たちは事態が尋常ではないのをやっとはっきりと認識したようだった


残った健常な二人と、片脚を血だらけにした二人のケガ人は刃物を構えるのをやめて後ずさった

今にも後ろを振り向いて逃げ出そうとしている四人に女のデトロイト訛りが追い打ちをかける


「そのまま逃げると全員死ぬよ、それでもいいのかい?」


四人の男たちは呪文でもかけられたかのようにその場に静止した


「この子は悪魔に憑かれている」

「あんた達はそれを殺そうとした、だから悪魔はこの子からあんた達に乗り移ろうとしている」

「自分の右腕を見てみな」


男たちはおそるおそるという感じで服の袖をまくりあげて自分の腕を凝視した


四人の腕にはいつのまにか黒々とした髑髏の模様の痣が浮き上がっていた


「逃げてもいいけど、悪魔からは逃げられないよ」

「そのまま逃げれば首が360度グルリと回転するはめになる、映画じゃないからね、それでも生きていられるなんてことはないわよ」


男たちは腰を抜かしたようにその場にしゃがみこんだ

「なんだこれは、許してくれ、悪魔だって? 冗談じゃない」

「おい、なんだこの痣は、悪かった許してくれよ」

「悪魔なんて冗談だろ?}


女はサングラスを外して冷たい目で男たちを睨みつけた


「幽霊屋敷を探しているの」


「この辺りにあるって噂で聞いたの、案内してくれるかしら?」


「幽霊屋敷? トムの家 のことか? 」


「それって幽霊が屋敷の中で暴れてるっていう屋敷?」


「そういう噂だぜ、実際に幽霊を見たやつがいるわけじゃないが」


「どうやらビンゴみたいね、あんた達、そのトムの家まで案内してちょうだい」


「案内すれば、この悪魔だかなんだかを追っ払ってくれるのか?」


大男たちは気味悪げに自分の右腕をさすりながら訊いた


「そうね、あんた達が、この子に危害を加えようとしたから、この子に憑いてる悪魔が怒ったの」


「幽霊屋敷を見つければ、この子に憑いてる悪魔も満足するから、あんた達からは出ていくと思うわ」


男たちは顔を見合わせて頷いた


「トムの家なら、このすぐ先だ、車かい?」


ミコは自分たちの乗ってきたオンボロ車を顎で示した


「それなら5分で着く、俺の車についてきな」

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