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黄昏のミリアム  作者: 雅流
イージスショア
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イージスアショア




淡々と話す三池沙耶にどこかで会ったことがあるという気持ちを感じながら岩田圭吾は取材を続けていた


「つまりイージスアショアといっても一つではなくて今回の候補はSPY6とSSRの二つの候補があったということなのですね」


「SPY6は既に米軍でも採用されていて、自衛隊でもイージス艦などで採用されているシステム、それなのにあえて実績のないSSRが採用された」


「SSRのほうが最新鋭のシステムで性能がいいということなのでしょうか」



三池沙耶は優しい微笑みを絶やさぬまま受け答えしていた


「最新鋭と言えばそうかもしれませんね」


「でも通常は実績のない兵器は最新鋭ではなくて実証機と呼ばれます」


「実績のない機器に国の安全を任せるということは普通はありえませんから、補完的なシステムとして採用されてもメインとしての採用はありえないということですね」



「それでは何故、SSRが採用されたのですか?」



三池沙耶はまったく表情も変えずに答えた


「それが誰もが知りたいと思うことですね」


「SSRは一機3000億と非常に高額です、計画では2基ですから6000億ですか」



「現在導入されているイージス艦のSPY6が1300億円ですから4艦分の費用相当になります」


「最新鋭かどうかはさておきSPY6の4艦のシステムと地上に配備されるSSRが2基とでの効果は明らかに前者が上です」


「しかもミサイル迎撃システムはそれだけでは機能しません」


「防衛システムとの連動がなければ無力で、つまり米軍のミサイル迎撃システムとの連動が不可欠だということです」


「SPY6は現行の米軍の基幹システムですし、すでに自衛隊はイージス艦のシステムで連動しています」


「まったく新しいSSRを導入する場合は購入費のほかに、連携のためのテスト費用もかかるということになります」


「いずれ米軍はSSRの連携テストをしなければならないところを日本が自費でやってくれるということですね」



岩田圭吾は素直な感想を思わず口にしていた


「それじゃあ自衛隊はSPY6の導入を選びそうなものですね、それなのにどうしてあえてSSRを採用したのでしょう」



「防衛省はSPY6の導入で固まっていました、SSRの導入は首相官邸の独断専行で決まったと聞いています」


「首相補佐官のA氏の肝入りだとのもっぱらの噂です」


「ロッキード社は過去に大変な失敗をしていますが、あれは米政府がその時の日本の政権を潰すためでした」


「日本で商談をまとめるための方策は知り尽くしているということですね」

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