太陽の騎士の物語
お読みいただきありがとうございます。
これは破滅と救済の話。
昔々の、全ての種族が手を取り合い生きていた時代の話。
それはとても美しい世界でした。
姿も考えも違うあらゆる種族が、皆互いを助け合い、時に競い合いながら日々を共にしていたのです。
その世界を統べていたのは、魔王と呼ばれる存在でした。
魔王は争いを嫌い、平和な世界を作るため一人戦っていました。
角を折られ、尾を切られ、光を失っても魔王は諦めませんでした。
その姿に心を打たれた人々は、魔王の望む世界を創る協力をすることにしました。
魔王と人々の手によって世界の争いは治めれていき、いつしか皆はお互いを認め、信じあっていったのです。
そんな平和の中、突如世界は燃え上がりました。
その炎の中心にいたのは魔王でした。
魔王はその大きな力を抑えきれず、暴走してしまったのです。
自分が作り上げた世界を破壊していく魔王を、人々は恐れました。
かつての優しい心を失い暴虐の限りを尽くす魔王を見た者は、その姿からこう呼びました。
「希亡の魔王」と。
世界が闇に包まれる中、一人の赤い髪の騎士が現れました。
騎士は炎と光の魔法、そしてまばゆく輝く剣を自在に操り、世界を明るく照らしました。
そして、人々の心に光を与えた騎士は、仲間とともに破滅の魔王を討ち取ったのです。
世界を救った騎士を人々は「太陽の騎士」と称えました。
また、騎士が生まれた国をサンメリア王国と名付け、その活躍を世界に刻みました。
太陽の騎士は今もなお、人々の心を照らし続けているのです。
次話もよろしくお願いいたします。




