2:女神に出会った
しばらく歩くと森の中に小さな小屋があった。
人に会えるという喜びから何も考えずドアをノックした。
だっていきなり殺されそうになるとか、現代日本人では思わないよね。
ドアをノックしながら声をかける
「コンコン」
「すいませーん、どなたかおられますか?」
返事はない。
「すいませーん」
ドアに手をかけて開けてみると・・・カギはかかっていない。
ゆっくりとドアを引く
「すいませー「ゴフッ」」
ひゅっと風切り音の後、俺の胸部、腹部から矢が4本ほど生えていた。
「なんじゃこりゃ~」
そのままふらふらと部屋の中に入ってしまった。
前のめりにふらついている俺は気が付かなかったが、上からせまってきた壁に潰され床に押し付けられる。
・・・そのまま意識を手放した。
また、知らない場所で目を覚ました。
今回はベットの上だ。服は着ていないが傷口は治療されている。
体中が痛いHPは5/30、まじ俺、死にそうじゃね。
まだ身体は動きそうにない。
しばらくすると人が近づいてくる気配がする。
そしてドアが開く。
俺の生まれた意味が分かった瞬間だった。
・・・女神がいた。
「目が覚めたようね」
「... 」
「大丈夫?聞こえる?」
「... 」
「... 」
「... 」
「... 」
俺は力を振り絞って彼女へ手を伸ばす。
その震える手を優しく握り返して彼女は微笑んでくれた。
そして俺は一言
「結婚してください」
「え?」
「結婚してください」
「ええ?ーーーー」
彼女が握った手に力を入れると、HPが5減った
やばい、死んだ。
再び意識が戻った後、彼女から謝罪を受けた。
小屋の周辺に張ってあった結界を通り抜け、玄関の罠にかかってしまったようだ。
彼女は一人でここに住んでいて、安全のために周囲に魔物よけの結界をはっており、それを超えるような手練れ用にさらに複数の罠がはってあるそうだ。
そこそこ強力な罠だったらしいがよく生きてたな俺。LV1なのに。
結界なんてなかった気がするが、まあ気にしない。
彼女の名前はシアン
見た目は色白のスレンダーな美少女だ。黒髪ショートのボブカット。
目があった瞬間つい結婚を申し込んでしまった。
ステータスを見てしまったが特に何か気付かれた様子はない。
見て驚いたが、強すぎね・・・?
名前:シアン ブラフォード
年齢:180
種族:不死王
LV:240
HP:250/250
MP:490/490
攻撃力:1,210
素早さ:730
器用さ:490
魔力:1,680
幸運:20
ギフト:支配・眷属化・吸収
この世界の平均がどの程度かわからないが、魔王クラス?一目ぼれで結婚を申し込んだが悔いはない。
彼女には命を助けてもらったお礼を言ったところ、
生きていたのが不思議で治療してくれたそうだ。
「不可避の致死攻撃だったのに・・・改良が必要ね」
と楽しそうに言っていたのは気にしないでおこう。
動けるようになるまで1か月かかった。
それまで彼女は口は悪いがかいがいしく世話をしてくれた。
夜、痛みで声を上げるとすっ飛んできてくれたし、痛みに苦しんでいるとずっとそばにいてくれた。
トイレの世話も平然とこなしてくれた。




