6:レージング先生の授業①
世の中は私の知らない新鮮なことであふれている。
ついに学校が始まった。
試験の時にゼフィをモフりまくってたレージング先生が私たちのクラスを受け持ちである。
見た目はほっそりとしているが、戦闘力はこの学校でもトップクラスらしい。
黒髪の素敵な先生でクラスからの評判も良い。
これからレージング先生の授業である。
「今日は皆が住んでいる帝都についてはなしましょうか。
先日、皆さんの合格発表の日に初めて海岸防壁が作動したのは知っていますね。」
皆がうなずく。
私もママと一緒に地下迷宮まで避難したのだ。
「今回は大きな被害がなく、良かったのですが、ニッポンは周りを海に囲まれているため、
過去、海からの災厄により大きな被害を受けてきました。
災厄の多くは神々のたわむれによるものですが、それに対抗すべく帝都には周りには防壁、
地下には避難場所として地下迷宮が作られました。」
そう、災厄のほとんどは神々と言われる者たちのたわむれに、私たちが巻き込まれているというのが現状なのだ。
「水の災厄は龍による、河川災害、
海のヨルムンガンドやクラーケン、
大地を支える巨大魚バハムート、
このような力ある者が暴れたら簡単に河川の氾濫や津波が起き、場合によっては大陸さえ沈んでしまいます。
馬鹿げた原因ですが、我々は巨大な力の前では無力なのです。」
先生はここで一呼吸いれると、皆を見渡して話をすすめる。
「そこで先代の天子さまが、神々からこの国を守るためのにある人物に助力を求めた結果が、
帝都の防壁と地下迷宮の建設と言われています。
その人物は女性であり、この国に一時身を寄せていた強力な不死者と言われています。
不死者とは永遠の寿命を持ち、その身に多くの英知を宿しているといわれており、
神よりも人間に近い存在です。」
一人の生徒が疑問を口にする。
「じゃあ、その方はまだ生きているんですか?」
「ええ、もちろんです。
名前は先代の天子さまとの約束にて、伏せられているますがいまでもどこかで存命のはずです。
ご自分の作られたものを大切にされる方と聞いてますので、もしかしらたこの帝都に住んでおられるかもしれませんね。」
「おおー」
「会ってみたいな」
「教えを受けたい」
さまざまな声があがる。
「皆には、この学校で多くの知識を得て、この先ニッポンを護る力となってほしいと思います。
ある者は研究の道へ、ある者は商売の道へ、この国の軍や近衛を目指すのも良いかもしれません。
いずれその方と会うこともあるかもしれませんね。」
先生は皆の顔を見渡し、言葉続ける。
「これからの3年間、ここで学び仲間を増やし、力をつけてください。
我々、教師は皆さんが前に進む姿勢を示す限りお手伝いしますよ。」
そう言って、ニッコリ微笑んだレージング先生は素敵だった。
その日の放課後、
「ゼフィちゃん触らせて~モフモフ~~」
と血走った目で私とゼフィに迫ってきた先生はちょっと残念な先生です。




