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氷の月  作者: エカツ
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2 探そう

あたしは、お姉ちゃんを探すことにした。


学校は休む。


当座をしのげるだけの現金、地図、ケータイをリュックに入れて、あたしは朝のうちに家を出た。


お姉ちゃんがいなくなって、二日が経っていた。


去年の13歳の誕生日に買ってもらった折り畳み自転車に乗って、あたしは町中を駆け回った。


近所のスーパーで、あたしはお姉ちゃんの自転車を見つけた。

籠の中には、お姉ちゃんの鞄と買い物袋。

鞄には、お姉ちゃんの財布とケータイが。


家出なら財布ぐらい持っていく。

やっぱりお姉ちゃんは何か事件に巻き込まれたんだ。


店員からこんな証言を得た。

二日前の夕方、白い服の若い女性が男に抱えられて車に乗せられるのを見たという。

ただそのときは、具合が悪いのだろうと思ってしまったらしい。


あたしは分かった。

お姉ちゃんは拉致されたんだ。


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