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1 欲しいまま
けれどもそれは無駄だった。
男は容赦なく私の胸を掴み、口に舌を入れてきた。
おぞましくて私は凍りついた。
その隙を狙い、他の男が私の足を無理矢理広げさせた。トノサキは足の間に座り、私が足を閉じられないようにした。
恐ろしくて仕方なかった。
この先私に起こることが。
男は下半身に身につけていた服を脱ぎ捨て、私に体を密着させた。
私は悲鳴でも何でもいいから声を出そうとした。
でも、何も出来なかった。
体も動かない。震えることさえ出来ない。
トノサキは心底楽しそうに嗤っていた。