表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷の月  作者: エカツ
35/37

6 生家へ

私はすぐ不動産屋に連絡し、家を見たいと言った。

連絡の2日後には見学の都合がつき、私は晶を連れて生家を訪ねた。


家は変わっていなかった。

水回りや壁紙などがリフォームされ、庭が荒れていた程度で、家具はそのまま残っており、私が小さいころのいたずら書きまで残っていた。

(普通は消すと思うのだが、見落としたのだろう。)


私は不動産屋にこの家が売りに出された経緯を尋ねた。

するとこの家は2年前に持ち主から売りに出されたのだと返ってきた。

持ち主は家をつぶして更地にしたかったらしいが、敷地だけの値段より更地にする費用のほうが高いと分かり、しぶしぶそのままにしていたらしい。


今まで買おうとした人はいなかったのかと尋ねると、いかんせん敷地が微妙に狭いのと交通の便が悪いのと家が古いのと7人乗り級の車を入れられないのとで売れなかったらしい。


私はちょっとほっとした。

この家には私たちが家を追い出された後誰も住んでいなかったのだ。


ちなみに値段は格安だった。

築30年というのもあったらしく、350万円だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ