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氷の月  作者: エカツ
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6 避難

もともと少なかった荷物をまとめ、明け方のうちに家を出た。

晶はほとんど徹夜で睡眠不足で眠たげだったが、手を引いてやるとおとなしくついてきた。


2時間も歩いて役所に行き、住民票移動の手続きを取った。

それから駅に行き、早朝から開いていた売店でおにぎりを買って電車で食べた。

行き先は故郷のある町だった。


3時間電車に揺られ、改札を通ると、懐かしさでいっぱいになった。

決していい思い出ばかりではないのに、不思議だった。


すっかり寝てしまっていた晶を起こし、また歩いて市役所に向かった。

住民票移移動の手続きを取り、住所は以前の家で書いた。

そこしか書くところがなかったのだ。


そして私は晶を連れて保健所に行った。

まだ晶が赤ちゃんだったころ、母と一緒に予防接種に来たことがある。

そのとき確か、「母子家庭支援」という文字を見たのだ。

母子家庭って何と聞いたから、覚えている。


正確には私と晶の場合、母子家庭ではない。

でも駄目元で訪ねてみることにした。

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