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氷の月  作者: エカツ
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6 過去

琥珀ちゃんの目線です^^

今日も夢をみた。

両親がまだ生きていた頃の夢だ。

家族四人で穏やかに、そして幸せに暮らしていた。


それが壊れるなんて、どうして想像できただろう。


幸い両親が死んだとき、就職は決まっていた。

おかげで収入に困ることはなかったのだが、それでも生活には困った。

正直なところ、一番困ったのは晶の教育費だった。

貯金を切り崩し、就学援助を受けてなんとかなったが、やはり苦しかった。

私服通学だったのでこざっぱりとした格好をさせる必要もあったが、あまりいい格好はさせてやれなかった。

晶がいじめられたのはそれもあっただろう。


援助を申し出てくれた親戚を頼ったのも悪かった。

弁護士の親戚はその知識を悪用し、法律に疎い私を騙したのだ。


騙され、私たち姉妹は家を奪われ、その親戚の家に身を寄せることになった。

その家で、私たちはひどい目に遭ったのだ。


私は収入のほとんどを取られ、妹は幼く弱いのにつけこまれて虐待を受けた。

帰れば痣だらけ、殴られ蹴られした痛みで呻いていたのは日常茶飯事だった。



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