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氷の月  作者: エカツ
25/37

5 愛しているということ

「愛してるだろ、もう充分」


薫は晶に言った。

子供が健やかに成長してくれることほど、親にとって幸せなことはないだろう。

元気でいる。ただそれだけで晶は姉を愛しているということになる。

独身で身近な子供もいない薫でもわかる。


「お前が元気に育つだけでお姉さんは幸せだ

充分愛してることになる」


「そう、なのかな……?」


愛していることを示す一番の方法は、相手を抱きしめることだと晶は思う。

大好きな姉はことあるごとに晶を抱きしめ、愛してると言うのだ。


けれども晶はあまり自分から姉に触れない。

元々甘えるほうではないのもあるが、執筆に忙しい姉を気遣うからというのもある。

甘えて邪魔をするわけにはいかないと思ってしまう。


だから晶は決めた。

姉を見つけたらまず姉を抱きしめようと。

自分にしてくれるのと同じ形で、愛していることを示すために。




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