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氷の月  作者: エカツ
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1 記憶

私は夕方、買い物に行こうと家を出た。

行き先は徒歩で十分もかからないスーパー。

今日は妹の誕生日だから、好物を作って帰りを待つはずだった。


両親は7年前、事故で一度に死んでしまった。

道を歩いていて飲酒運転のトラックが突っ込んできたのだ。

父は母を庇って即死、母も搬送先の病院で息を引き取った。


そのとき私は短大を出たばかりで、妹は小学校1年生だった。


私は妹のために生きることにした。

家で出来る仕事を求め、妹に聞かせていた作り話を文章にして文芸賞に応募してみたら受賞し、作家として生計を立てることになった。

幸い売れていて、そこそこに有名になった。

おかげで妹をこのさきずっと私立校に通わせられ、なおかつ習い事をさせられるぐらいの経済力ができた。


話を戻そう。

とにかくスーパーに歩いていたとき、突然背後から布で鼻と口を塞がれた。

ツンとした臭いがして、何かを嗅がされたと思ったときには、もう遅かった。


気がつけば、縛られて監禁されていたというわけだ。

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