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氷の月  作者: エカツ
12/37

3 晶…

またお姉ちゃん視点です

私は妹の名前を呼んだ。

夢の中で妹は、笑いながら駆け回っていた。


水晶の晶と書いて「あき」と名付けたのは私だった。

私が琥珀だから宝石にちなんだ。

光を受けてきらきらと輝く水晶のように、美しい心を持ってほしいという願いを込めた。


晶は私の光だった。

高校で理不尽ないじめに遭ったショックが抜けておらず、両親を同時に失った私は、精神的にかなり参っていた。


その頃晶はまだ小さくて、両親を亡くしたことはよくわかっていなかった。そのせいか葬儀のあとも屈託のない笑みを浮かべて駆け回っていた。


それでも私が泣いていると、何か感じるのか一緒に泣いていた。


そのいじらしい姿が、私には希望だった。


晶がいれば私はそれだけでいい。

晶さえいれば充分だ。

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